歪んだ神秘をもつ生徒によるキヴォトスオーダー   作:魅音2563

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曇らせ注意です。

多分曇らせが、できてると思います。

絶対、絶対に最終的には晴らしますので!
曇らせたまま終わるような真似はしません。

感想と、評価のほどよろしくお願いします


月が照らされる道

リリスと初めて会った日から1週間後、私とリリスはゲヘナの駅から近い廃ビルに来ていた。理由は...

「休みの日に美味しいの食べたいって言ったのはヒナさんですよね?」

「私は確かに言ったわ。けど、それで()()()()()に行くのは無理があるわ。

ゲヘナとトリニティの仲の悪さはリリスも知っているでしょ」

「知ってますけど。」

「じゃあ、なぜ、トリニティに行こうとするのよ。

それに、こんなビルにまで来て」

「えーっと、トリニティに美味しいって噂のケーキ屋さんがあって食べに行きたいからですね。

ビルにきた理由は()()()()()()()()()()()()()()()

「変装?」

「はい。変装。

ふっふーん。まぁみてれば大丈夫ですよ。

外面的には、角はなくなって、天使の羽に置き換わりますから」

???

リリスは何を言ってるの。そんなこと普通じゃできるわけない。

「当たり前でしょ。アタシは普通じゃないんだから」

「ナチュラルに心を読むのをやめなさいよ」

「だって、さっきのセリフはそう思われるかなって」

「分かって言ってたのね」

「まぁまぁ、すぐ分かりますから。

すこし目を閉じていてくださいね」

私は目を閉じる。

1、2分くらいしか体感は経っていなかったがリリスから声をかけられた

「ほら、アタシの神秘って、偽ることにおいては、どんな人にも負けない自信があるんだよねー。

じゃん、目をあけてください、ヒナさん。

いえ()()()()()

リリスの言葉を聞いて目をあける。

鏡に映っていたのは、()()()()()()()()()()()()

髪の長さは少し短くなり黒髪、目の色もピンクから水色になっている。

なにより、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

これならゲヘナ以外に行ってもバレることはないだろう。

「リリスの神秘、想定よりもずっと応用が効くのね。

もしかして声も変わるの?」

「声は、気づかせない程度にしかなりません。

違和感を持たれちゃうと多分バレてしまいます。

まぁ聞いたことあるけどどこだったかなー?って感じです。

見た目が違うので、一瞬でDNAの検査でもしない限りは無理だと思いますよ」

「よし、それじゃ、遊びに行くよー、スズメ」

「え、呼び捨てになるの?」

「流石に先輩ってことにしてると、向こうで絡まれたときに、「他の学校から来ていますわ」とか言われて大変なことになっちゃうよー」

それに正義実現委員会に保護されたときに、中学生のほうが融通ききそうだからね

「はぁ...分かったわ。ただあまり長いは得策ではないから、手早く済ませましょう」

「おっけーー。さーて、トリニティにレッツゴー!」

リリス、テンション高いわね。なんでかしら?

 

 

ーーーーーーーー

「これが、1日で販売される個数が決まっているっていうベリーケーキ!

これのために頑張ったんだから。」

「すみませーん。

限定販売のベリーケーキ2つと、チョコレートケーキ一つ、あと紅茶をお願いします。

スズメは他にある?」

「私は、ストロベリーケーキ一つと、アールグレイを一つお願いします」

店員が復唱して厨房の方に行った。

「本当にバレなかったわね。ここに来るまで一回もみられもしなかったわ」

「当たり前でしょー。アタシとしても変装は得意分野の一つだからね」

「それで。リリスはこれが食べたいから、私のこと誘ったのね」

「そうだよ。今日くらいしか食べられる機会なさそうだったからね。後1週間くらいで終わるし。

あと...」

「あと?」

「ヒ..スズメが疲れ溜まってそうだったからね。先週あった時もだいぶ疲れてそうだったし。良い息抜きになるかなって」

「あ、ありがとう」

そういうことだったのね。

変なところで気が回るのね、リリスは。

「お待たせしました。」

ケーキが届いた。限定に名前負けせず、盛り付けられたベリーケーキをみて

リリスは目を輝かせている。

こういうところで、子供っぽいわね。

「早く食べましょ。混んでくると味をしっかり感じられなくなるわよ」

「確かにそうだね。トリニティだからうるさくはならないはずだけど」

確かに、ゲヘナとは違うけど、ケーキ屋だ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「うーーー、さっぱりしててめっちゃ美味しいー。

限定になってるだけあるー」

「ベリーケーキも好きだけど、イチゴのケーキも好きだわ。

イチゴだけじゃなくて、クリームも甘くて美味しい。」

その後も感想を言いながら

私たちは、それぞれが頼んだケーキを食べ終わった。

どちらのケーキも美味しくて、また、来たいと思えるお店だった。

なかなかに、味わえない経験だと思う。

ゲヘナ生であるなら、トリニティになんて普通は来れない。けど...

リリスと一緒ならこんなこともできるんだ。

「この後はどこかによるのかしら?」

「うーん、寄るのもありではあったんですけど、トリニティでも事件は起こるので巻き込まれる前に離れるほうがありかなって」

「それもそうね。それなら帰りましょう。

 

リリス」

「え、なんですか?」

「あなたがいないとこういうこともできないから、またやりましょう。

私が遊びに行くのに付き合ってもらうから」

「ぁ, うん、分かった。また遊びに行こー!

百鬼夜行にでもいこーね、なんてね」

ふふ、うん。風紀委員会の後輩や先輩達とはちがう。

リリスといるのも楽しくていい時間だわ。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

12月25日、冬休みになっても私はゲヘナの問題児たちの対応に追われていた。

ほんと彼女達はいつでも事件を起こすのね。

今日はリリスと出かける日なのに。

「アコ、いまどこで問題が起きているかわかる?」

「はい、ヒナ委員長。どこから対処しますか?」

「近いところから対処していくわ。みんな着いてきて」

遅れるってこと、リリスに連絡しておかないと。

それと怪我人がいるかもだから救急医学部にも話を通しておきましょう。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

さて、今日はヒナさんと出かける日だー。

まぁ昨日も先週も出かけてるけど。

男であること、それ以外は話してるから気が楽なのかな。

ゲヘナについて考え事をしていると、モモトークに通知が来る。

ヒナさんからだけどなんだろう?カバンからスマホを出して確認する

うわー、問題児がこんなタイミングで。

よーし。今スナイパーライフル持ってるから遠くから援護しよーっと。

うわ。雨降ってきた、傘をさしては無理だからレインコートを着るか。

 

「あ、カバンから飲み物落としましたよ」

「あ、すみませーん。さっきカバンから落としたみたいです。

ありがとうございます。」

 

私は、高い建物から狙撃するために移動する。

後ろでヘルメット団が何かをしていたのに気づかずに。

ーーーーーーーーー

どうにか問題児たちの制圧を済ませた。

美食研究会や温泉開発部なんかの問題児達だけじゃなく、

ヘルメット団が多いように感じる。

「ヒナ委員長少なくともまだ3箇所、不良達がいますので気をつけてください。」

「分かった。私は遠いところを落とす。あなた達は近いところを落としなさい」

「「分かりました」」

みんなに指示は出した。私も早く動こう。

午後から始めてもう夕方になってしまった。リリスはどうしてるだろう。

早く終わらせて連絡しないと。

その時アコから連絡がくる。

「委員長、いま向かっているところで暴れていた人たちが倒されたようです。

今は部員で対応しているので、委員長はそこから近いところの対応をお願いします。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「分かったわ」

どうして、倒されたのかは後で聞けば良い。

着いた。あいつらを倒せば終わる。

「あなた達、投降するか抵抗するか選びなさい」

「お前ら、風紀委員長が出てきちまった。早く逃げるぞ」

逃がさない

さっさと終わらせる。

 

ーーーーーーーーーー

簡単に倒せたわね。

「はっ、風紀委員長ともあろうものが、甘いんだよ

俺たちにはなー、()()()があるんだよー

凄腕のスナイパーでな、今倒したやつよりも()()()()()()()()

ビルの上からてめ、うっ

まだ残党がいるなんて早く倒さないと。

倒した人たちを拘束して、私は大通りを背にしてビルの中に入る。

起きていたやつが邪悪な笑みを浮かべていることに気づかずに

 

ーーーーーーーーーーーー

見つけた。()()()()()()()()()()()()()()

大雨が降っているのに当てるなんて強いのね。

先手で決める。

私はデストロイヤーを敵に向けて撃つ

敵は驚いて、避けれずに数発当たった。

私は逃げた方を追って当てようとするが、当たらない。

()()()()()()()()()()()()()()()滑る気配もない敵に驚きながらも撃ち続ける。

その時、()()()()()()()()()()()()

私は、左に銃を振り抜き、敵に目掛けて撃つ。

その時、()()()()()()()()()()()()()。が、

頭では大通りを背にしている敵に向かって銃を向けていた

よし、当てれた。そう思ったのと同時に、私は頭が真っ白になり、右目が赤く染まる。

え、..

レインコートのフードが外れたときに見えた顔は

リリスだった

 

私は走ろうとするが雨で滑って転んでしまう。

必死に手を伸ばしたときには、私の視界には、リリスの姿は見えていなかった。

 

は、はやく、したに

私は急いで階段を降りる。今行けば間に合うはずだ。

そう信じて。

 

外に出て私が見たのは、血まみれになり倒れたリリスの姿だった

 

「あひゃひゃ、うまく行ったぜ。

前に、この女のせいで酷い目にあったからな。爽快だぜ」

「いやー、うまくいきましたね。飲み物に声を出せなくする薬を混ぜて

確実にやらせる。こんな簡単にいくとは思いませんでしたよ」

「風紀委員長も関係ない生徒を倒しちまったから、ちょうば

気づけば私は、ヘルメットに向けてデストロイヤーを打ち込んでいた。

静かになった。

リロードをして他のも全員黙らせる。

数分後、静かになった。

 

私はリリスに近づく。

ごめんなさい。何も確認せずに撃ってしまって

声を出せないことに気づかなくて

こんなに血が出るまで当てて

私、あなたと出かけるの好きだったのよ

お願いだから目を、目を開けてよ、リリス

 」

「ヒナ委員長、どうしました、か」

「その声はセナ?

お願い、リリスを治して!」

リリスを指を刺しながら叫び続ける。()()()()()()()()()()()()()

「私が、わた、しが、屋上から落として、けど、

今なら、いまなら生きてるはずだから

おねがい

私は立つことができなくなる。

どうして。そう思うと、()()()()()()()()()()

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は困惑していた。

拘束されてボロボロになったヘルメット団。

目に血の跡をつけながら泣きながら願いを口にした風紀委員長。

ただそれだけ。

ヒナ委員長は、[リリスを治して]そう叫んだ。けど、

そこには、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

このままでは彼女が壊れる気がして咄嗟に気絶させてしまった。

リリスさんのことは以前、ヒナ委員長から聞いた名前だ。

銀髪のツインテールの中学3年性。

そんな生徒、私には見えない。けど

ヒナ委員長は、間違いなく指を刺していた。屋上から落としたとも。

それなら行ってみよう。

そう思って動こうとすると、アコ行政官が現れた。

「委員長!?いったい何があったんですか?」

「分からないけど、死体...いえ怪我人とヒナ委員長のことを頼みます。

私は上に行きます」

「え、あ、はい。分かりました」

 

私が上に着いて見たものそれは、

明らかな戦闘の痕と、血まみれのレインコート、

その上に、スナイパーライフルと2丁拳銃が置かれていた。

3つの銃の下に置かれたレインコートの内側には

赤い文字、血で書かれた文字でこう書かれていた。

「楽しかった、ありがとう。

そして、騙していてごめん」

 

ーーーーーーーーーーーーー

目が覚める。気絶していたようだ。

失敗した。まさか

声が出せなくなるなんて思わなかった。多分薬を混ぜられていたのだろう。

それに、

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

大通りの方面を正面にして右に90度偽って見せていた。

大通りの方に向くのに反時計回りにまわって、刀がストッパーになって、銃弾が当たった。

ヒナさんのこと騙してた罰だよね。

男であることを隠して、ずっと女性として接して罰が下された。

フードは脱げた、なのに、何も言わずに行かれるのは驚いた。

最後に見たのは扉を閉めた時の姿、俺には駆け寄らなかった。

いつ気づいたんだろう。

バレるようなことしたかな?

でも、ヒナさん、偽りの影響受けないタイミングがあるくらい強いし気づくタイミングなんていくらでもあるか。

 

うん。リリスはもう使えない。

ルナの姿も表に出せない。

血は止まってるね。

スナイパーライフルも拳銃も置いていく。

あ、これを重しにして、レインコートに書いておこう。ここに来るかも分からないけど

「楽しかった。ありがとう。

騙していてごめん。」

さようならヒナ。何かあれば必ず駆けつけて守るよ。

 

これからは表に、ルナとしての存在は何も出さない。

私は偽った姿であることが何もかもだ。

正体なんてない。ドールの姿が、私の正体だ。

 

 

 

こうして、約束を守るため、友人への贖罪のため、少年はエゴを捨てる。

ここに、少女の進むべき道は定まった。

本当の姿を見せない孤独の道へと進むのを、

少女に仕える妖怪と雨上がりの空の月だけが知っている。

 

 




読んでいただきありがとございます。

タイトルはいつも分かりやすくしていますが、
今回だけは節目になるので少し凝りました。

意味としては、
「月=ルナ自身」
「照らされる=他者によって決められる」
「道=未来」
みたいな解釈で考えました。

次話は入学前最後の話になると思います。
が、前半ではヒナ委員長とセナの会話シーンが入ります。
後半はルナ視点で話が進みます。
前半は事件の1日から2日後、後半は受験終了後ですね
頑張って作成するので待っていてください。

必ず晴らして、ハッピーエンドを目指します
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