歪んだ神秘をもつ生徒によるキヴォトスオーダー 作:セレネ2563
「全く、面倒ですわね」
走りながら口に出してしまった。
ゲヘナの問題児なんて面倒で仕方がありませんわ。
不良と違ってちゃんと強いところとか...
「止まってくださりますか?」
ハルナ「正義実現委員会....ではありませんね。
ですが、美食の探求の邪魔をするということですよね?」
パァン!!
スナイパーですか。
相性は悪いですわね
カンッ!
ジュンコ「はぁ!?」
アカリ「すごいですねぇー」
イズミ「え!?なにが?」
ハルナ「その距離で見てから銃弾を弾くなんてなかなかできませんね。
分かっていましたか?」
私は、スナイパーライフルの弾丸を銃身で弾いてみせた
「いえ、私、動体視力がいいんですよ。だから、これくらいのことなら可能ですわ」
ハルナ「風紀委員や先ほどの正義実現委員会の方よりは強そうですね。ですが、あなた1人で私たちの...」
「おしゃべりなら独房でよろしくですわ」
ハルナ「いつのまに...」
アカリ様が銃を構える。ハルナ様には当たらず私にしか当たらない。
私は
ダダダ!
ハルナ「!?」
パンッ!!
アカリ「ごめんなさい、ハルナさん」
ハルナ「いいえ、想定よりも彼女は勝ちに飢えている方のようですね」
ジュンコ「でも、あいつの銃は私が取ったから!」
イズミ「うんうん、これなら簡単に...」
「行くわけありませんわ」
私はもう一度走り出す。
弾丸は、全て虚空を切るようにみえる
ジュンコ「ちょっと!何で当たらないのよ!!」
ハルナ「全て羽や銃で弾いてるようには見えませんね。もしかして、身を捩って避けられるものは避けている....?」
アカリ「それは面白いですね」
イズミ「撃ち続ければいいんだよね!!」
「もう遅いですわ」
ジュンコ「なんで、前に...」パァン!
「メタトロンは返していただきます」
ジュンコ「いったた、あんた、どんな銃使ってるのよ!?
しかも、あんなロングスカートで動き回るとか狂ってるわよ!」
「ミカエル、既存のショットガンよりも弾が拡散しないようになっています。
簡単に言えば一点突破型の銃ですわ。
反対に、メタトロンは、既存のショットガンよりも弾が多く、そして拡散するようにしていますの。
ロングスカートってかっこいいではないですか。
私お気に入りなんですよね」
まぁ、すこし嘘も混ぜてますけど...
ハルナ「目的は何ですか?私たちを倒すのではありませんよね?」
「ふふ、えぇ、私の役目は足止めですわ。
シャーレが来るまでの、ね」
パァン!!
「遅かったですわね、ハスミ様、皆様」
ハスミ「あなたが早すぎるだけです。
先生、指示をお願いします」
“うん、みんなお願いね”
「先生様、ハルナ様の相手は私がしますわ」
“いいけど、スナイパーとの相性悪くないかな”
「それぐらいのハンデ上等ですわ!」
私はハルナ様に向かってかけ出す
ヒフミ「う、ウリアちゃん!?ダメですね。声聞こえてなさそうです」
アズサ「ウリアは戦闘になるとだいぶ性格変わるな」
コハル「流石に1人は無謀じゃない!?」
ハナコ「何の目論見もなく走り出すとは思えませんが...」
ハスミ「みなさんは、ウリアの戦闘を見るのは初めてですか?
なら、驚くと思いますよ。ツルギとも互角の近接戦闘に」
散々言ってくれますわね。そこまで私は強くありませんのに。
ハルナ「アカリさん。彼女の足元に撃てますか?」
アカリ「いいですけど、当たらないと思いますよ?」
ハルナ「少し確認したいことがあるので」
パン!パン!
グレランが2発、着弾地点は...大体左右の足元。
無視してもいいけど.!..
パァン!
なるほど、狙いは弾丸で誘爆狙い。飛んできてるのは右側の爆弾
なら...
ミカエルで弾丸をはじく
“ウリア!そのま”
ハスミ「平気です」
メタトロンを後方に向かって撃つ。
その反動で体が前に押されてグレネードの圏内から外れることになった
ハルナ「左の銃は敵を撃つというよりも足として利用すると言った方が正しそうですね」
ハスミ「左の銃の反動で動きを補正しながら、右の銃で1人ずつ確実に落としていく。
連射の銃と着弾後即爆発するタイプの爆弾以外では、傷すら負わせられない。
大きめの白い翼と小さめの黒い翼、白と黒の装飾品と制服。
学区の外では、彼女と戦ったものたちからは畏怖を込めた名前で呼ばれています。
トリニティの死神、と」
アカリ「ハルナさん。あれ、やばくないですか?
威圧感というか、風紀委員長を思い出すのですが....」
ハルナ「大丈夫ですよ。彼女に美食の道は邪魔させません」
うーん、グレネードは避けましたが、スナイパー以外との相性も最悪ですわね。
メタトロンの反動を利用しても次はうまく避けれないかも.....
ガブリエルを使う必要がありますわ。あの子、とんでもないじゃじゃ馬なのに....
パァン!
ミカエルの弾丸は避けられる。
ハルナ「広がらないのであれば、避けるのは容易いですよ」
「ご忠告どうもですわ」
踏み込んでミカエルをバットみたく振り切る
ハルナ「銃をそんな風に扱うなんて初めて見ましたよ」
「避けといてよく言いますわね!」
パァン!!
ハルナ様の弾丸はメタトロンで弾く
「はぁはぁ、ちょこまかちょこまかと....
ゲヘナの問題児なだけありますわね...」
ハルナ「この程度で私たちの探求は止められませんわ」
「背に腹はかえられませんわね」
ハルナ「何を...」
私はもう一度ハルナ様の懐に入り込むために駆け出す。
ハルナ「2度も同じ手は通じませんわよ」
“ウリア!!後ろからグレネード!!”
前から銃、後ろからグレネード。
どちらも対処は不可能でしょう。他の
「私、普通ではありませんので」
今の私ならこの程度
どうせガブリエルを使うならミカエルは必要ない。
後ろを向くときに右手でミカエルを弾道に放って銃弾が当たるようにする。そのままメタトロンを使って左斜め前に飛び込む。そのとき、グレネードに弾丸が当たるようにする。
そうすることで後ろの射線は切れる。
ドカァァァン!!カンッ!
ーーーーー
あれを避けるんですか。
彼女、死神、と呼ばれていましたか。
来るまでに聞こえてはいましたがそんな方が本当にいるとは
ウリア「ちっ!掠った」
左の頬から血が流れながらもこっちに向かってくる
“アズサ、ウリアの援護に行って!”
アズサ「了解した」
援軍が来れば辛いですね。撤退を視野に入れつつ、彼女を倒しましょう
「あれを避けますか....
ですが、懐に入られようとさっきの要領で!」
何より、右手の銃は投げ捨てましたのに、私を倒す算段がある....
ウリア「それは、通じませんわよ」
左足側から銃を引き抜いて私の身体に向ける。
銃、と呼ぶにはあまりにも重そうなカスタマイズがされたもの。
この方は殴ってきますから、右側から振り下ろしてくるつもりでしょうか...
とりあえず後ろに下がりながら....
バンッッ!!!
「っ!!!!」
銃声はまるで、砲撃のような音がするものだった。
そして、着弾した瞬間爆発する。
吹き飛ばされて倒れてしまう
ウリア「ガブリエルはじゃじゃ馬ですの。
使い手を後ろに吹き飛ばすほどの反動で弾丸を撃ちだすのですわ
ついでに銃弾も少し特殊なんです」
これは、まけましたわね
ーーーーー
ドン
「いったいなぁ!もう!」
銃を撃ったことで後ろに飛ばされ頭を撃つ。
いつまで経ってもなれませんわ
ガブリエルは私が作り出した最初の銃。
何も考えず、神秘があるから反動くらい平気とかいう根拠もない自信を元にして作った結果、自分に扱えない銃へと進化した。
理由は、火力のために犠牲になった超反動。
普通に使えば銃自体の反動による上下運動で銃弾はまともに飛んでいかない。
ゴテゴテしたカスタマイズとして、銃を水平に保つブースターで真っ直ぐに飛ぶようにしました。
まぁ、あくまで上下を保つだけなので後ろには吹っ飛びますが。
ガブリエルとラファエルをやらかしたから、集団戦用のメタトロンとミカエル、予備武器としてのウリエルを作らなきゃ行けなくなったのですから本当に辛い話ですね....
イズミ「マグロがーーーーー!!!」
あっちもどうにかなったみたいですわね。とりあえず、合流を...
っ、やっぱり、ダメージはでかいですわね。
偽りの神秘でダメージがないように見せてはいますが、この姿でも被弾はする。
身体的な能力が高いだけで、神秘が少ない、というより、神秘の殆どを身体能力と感覚能力の強化に使っていると言った方が正しいようですわね。
そのせいか、ドールの中で1番傷つきやすくなっていますから、できる限り避けるのが必要ですのよね
そんなことほとんどできませんが.....
アズサ「ウリア、無事か?」
「えぇ、助けの方ありがとうございますわ。
とりあえず、ショットガンを直撃させたので....」
ハルナ「えぇ、私の負けですわ。
ですが、簡単に捕まるつもりはありませんわ」
アカネ「ハルナさん捕まってください。逃げますわ」
ハルナ「ありがとうございます」
美食研究会が逃げていく。こっからじゃ間に合わない。
仕方ない、ガブリエルのシステムを使いましょう
「アズサ様、背中押さえて!」
アズサ「あ、あぁ」
アズサに背中を押さえてもらう
「力入れていてください」
ダイアルを回して、飛距離を変える
アズサ「入れておくがそんな」
バァンッ!!!!!!
アズサ「・・・え?」
ジュンコ「今の音なに?!」
ハルナ「いえ、そんなはずは」
ドカンッ!!
パンッ!
イズミ「今の音なに?」
ハルナ「多分爆発でタイヤが破裂しましたね」
車のタイヤがパンクして制御が効かなくなり転倒する
「ふぅ、うまく行きましたわ!」
アズサ「う、ウリア、その銃は?
いつも持ってるものじゃないよな?」
「あー、表に出してないだけでいつも持っていますわ。
ガブリエル、まぁ、破壊兵器と言える代物ですわね。
ダイアルを回すことで、弾丸の飛距離を調整できるものですわ」
遠距離モードは抑えてもらっても腕を痛めるレベルで使いにくいですわね
アズサ「ショットガンで車を止めるなんてできるとは思えない」
まぁ、私もこの銃も普通じゃありませんし....
「それくらい考えるだけ無駄ですわよ。出来てしまっているいるんですから
先生、ゲヘナの方と知り合いですか?トリニティとゲヘナの地区の境界まであれを引き取りに来て欲しいのですが....」
“大丈夫、直接連絡して、境界まで来てくれることになったから”
それならよし。
あ、人質のこと忘れてた。
「ハスミ様。美食研究会の方たちを全員捕らえてください。
私は、人質の方を対応します」
連邦生徒会とはいえ、トリニティである以上は、被害者のゲヘナ生を預けたら信頼している人以外は怖いですからね
私は彼女のもとへ向かう
給食部のフウカ様ですわね
「大丈夫ですか?」
フウカ「く、車が....」
あ、あれって部活の....
「壊したのは私のせいですから、弁償はさせていただきます」
フウカ「ほ、本当ですか!?!?」
「え、えぇ、ただし、トリニティとゲヘナでのやり取りになるため、風紀委員長を挟ませてください。そのほうが、面倒ごとが少なくて済みそうですわ」
フウカ「その、あ、ありがとうございます」
「お礼はよしてください。それと、私や先生からあまり離れないでください。
ここはゲヘナではありませんから」
フウカ「は、はい、分かりました」
この辺ならまだ大丈夫でしょうけど、ここからですからね。
それに、
今の武器じゃ、あそこまで届きませんか。
仕方ない、全員の認識を思いっきり捻じ曲げる。
「ヘカーティアが手元にないことを
カチャ、バン!バン!
対象は2人とも沈黙ですね
「ヘカーティアが元あった位置にないことを
前世からの力の中でもこれだけは便利すぎるね....
ーーーーー
先生がゲヘナの方達となにか話していますね。
こんな状況だとヒナ先輩は来るでしょうからね。
対外的に来そうな部活は救急医学部ですかね
ん?先生からモモトークで連絡?
“ウリア、少し来てもらっていい?”
承知致しましたわ、っと
「先生にお呼ばれしたので行ってきますわ」
アズサ「気をつけたほうがいい」
「?あー、私はゲヘナに対してそこまで悪い感情は向けていませんわ。
あ、まぁ、ハスミ先輩の件は別ですが....」
そんな感じで話して先生のところに向かう
メンバーの想定は合っていたようだ。
ヒナ「ウリア、万魔殿との会議以来ね」
「お久しぶりです」
“知り合いだったの?”
「顔を知っている程度ですわ。
まぁ、ゲヘナ側はヒナ様と、あと一応マコト様のおかげでエデン条約はここまで来ましたので尊敬していますわ。
万魔殿のあの人は複雑ですが本気の時の手腕はなかなかかと」
ヒナ「先生、トリニティの生徒はゲヘナを嫌っている場合が多いの。
そんな中でも、ウリアはあまりにこっちに無垢に答えてくれるから新鮮な気持ちではあるわ」
「うふふ、無垢ではありませんことよ?
私も目的があって動くのですから
あの会議の時は、正義実現委員会の一部からは怪訝な顔をされましたっけ?」
“ウリア、息苦しくない?大丈夫?”
「えぇ、大丈夫ですわ。
あの程度であれば問題ありませんし、放課後スイーツ部と自警団の皆様がいますから。
それに、補習授業部の皆様も.....」
ヒナ「?剣先ツルギと羽川ハスミからは相当信頼されていたように思えたけど?」
「これでも私、トリニティでは問題児ですから。
あの先輩様方に信頼されていても、周りからは色々とありますのよ」
セナ「ヒナ委員長。全員乗せましたよ」
ヒナ「ありがとう、セナ。
先生、今のトリニティは危ないわよ。気をつけてね。
それとウリア。すこしこっち来てくれる?」
「?何でしょうか?」
私は、ヒナ様に近づく。
ヒナ「サナからの伝言よ。
私からの贈り物はうまく使えてますか、だそうよ」
サナからそんなの貰っていたのですか。
ちゃんと、連携は取れていそうですね。
「えぇ、もちろん。大丈夫ですよ」
ヒナ「それと....」
「?どうしましたか?」
ヒナ「トリニティでのこと、情報部から聞いたわ。
あなたが何かをして、あの場にいたゲヘナの情報部を逃した。違う?
トリニティであなたたちを監視していた生徒に、バレないように」
全部バレてるーー!?!?
嘘でしょ!?情報部の指揮権あるからってヒナ先輩にバレるの想定外ですわ!?
「....すごいですわね。
やっぱり、私にはトリニティは向かなそうですわ。
えぇ、それも含めての行動でしたわ。
うーん、行動の根本がゲヘナと相性がいいのでしょうか....」
ヒナ「貴方は息苦しそうだもの、もし辛くなったらゲヘナに来なさい。
歓迎するわ」
すんごい甘えたいですわね。けど、
「どんなに辛くなってもそれはないですわ。ここにはセイア様とミネ様がいらっしゃいますから」
ヒナ「片方は死亡、もう片方は失踪中なのに信頼しているのね。
それとも、貴方達3人が繋がっているのかしら?」
「ご想像にお任せしますわ。
でも、エデン条約は潰させませんよ。それでは」
話を終わらせて先生の元に戻る。
“何の話してたの?”
「ハスミ様の件ですわ。荒れてはいますが問題ないと答えておきました。
ハスミ様のことプライベートなことを先生が知らないとおもったからあのようなに話したのでしょう。
私たちも行きましょうか」
こうして、私たちは歩き出す。
2次試験....どうなりますかね....
前世からの力に関しては、おまじないとして以前も出しています。
ルナ自身もあまり使いませんが、使い勝手は怪書や銃よりも数段上です