天国には理想郷がありまして ボツネタ集   作:空飛ぶ鶏゜

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以下理由で全面改訂する前の話です
・真選組は万事屋に依頼しないのにしちゃってる
・キャラクターの動きが掴めてなかった
・表現描写、構成が稚拙で吐きそうになる←【重要】

色々酷いのですがそれでも宜しければお読み下さい。
後、本編とネタ被りが酷いので気をつけて下さい。


旧作(改訂前)
天国の存在確率


――ピー

 

 最後に見た光景は、一直線の線を示す心電図。

 無機質な部屋で静かに一人佇む私。

 

 上も下も右も左もずっとずっと続く先もまっしろな世界にふわりと浮かぶ。

 何が起きたか考える間もなく、重力を得た私は落ちていった。

 

 パシャパシャと打ち付ける水音。手足を動かすと冷たい水の感覚と、ざらっとした砂の感触。

 白い世界で感じた存在するか、しないか分からない様な感覚ではなくリアルな感覚に目を開けると、川底に沈むサビつきひしゃげた青い清涼飲料水の缶が見えた。膝をついて体を起こし、首を上げる。

 

 空には飛行船、古臭い教科書でしかみたことのない街並み。土手の上を着物で行き交う人々。異形の生物。

 見たことのない筈なのに見慣れたそれは――銀魂――(よぎ)った考えを否定しようにも、じゃあ何だっていうのだといえば銀魂としか答えようがなく、目を閉じて「夢だ」を十回繰り返して、再び開けるとやっぱりそれ等は変わることなくそこにあった。

 

 幸いに川原には雑草が伸びていて、陰に隠れた私は目立つことはなく、温かい日差しのお陰で、水にぬれた衣服が体温を奪うことはない。まとわりつく感触は気持ち悪いけども。

 常に感じていた息苦しさとダルさが喪失していて、体がやけに軽く感じられる。そういえば長らく入院着だったから、普通の服を着るのは久しぶりだと思った。

 

「どーしますかね」

 

 ひょうきんに呟いて現実逃避をしようとしてみるが、打ち付ける水のリアルな感触が邪魔をする。しかたなく水から上がり、体育座りで川べりに座り直す。

 空に浮かぶ飛行船のゴォオオウっとした音と、川のチャプチャプとした音、背後から聞える喧騒の様な生々しい生活音。

 何が起こったのか、私死んじゃった? ここは天国? ある意味天国だけどこんな天国認めたくはない。いや過ぎるでしょ、こんな生々しい川辺にゴミが落ちている様な天国。現実に疲れたおっさんが自殺してここに辿り着いたら、きっともう一回自殺するんじゃね? でも、もしさここが銀魂だったら、ちょっとだけ見てみたいなぁ、まるで駄目なおっさんでもいいからさ。ほら私銀魂好きだしね、で、ちょこっとお邪魔して、帰ってさ、何か面白い夢みたよーってそんな感じで終わればいいのになぁ。あーでも、このまま夢を見続けて、気がついたらぽっくりいってるってのも悪くはないかも。

 そんな事を考えていたら、乾いた体が生臭い泥のような匂いを漂わせ始めた。

 急に現実に引き戻され深い溜息をつき、既に無くなったような気がする幸せを逃す。仕方なしに能力とか力とか言っちゃうと中二臭くて死にたくなるけど、そう呼ぶしかないソレを使って体の水分と汚れを取り去る。

 世界を超えた時に、息をするように使えるようになっていたソレは多分何でもできる魔法の力。

 

 これ以上考えても何も答えは出ず、生きていくための覚悟も、帰るための手段、方法も見つからない。

 けれど何か動かないと感情が爆発しそうで、情報を……取り敢えず情報が足りない。そう考え、鳥を飛ばす。

 本物の鳥ではなく、情報を共有できる私の目と耳を持った鳥。

 とたん入ってくる情報量に耐え切れずに、頭痛と耳鳴りと吐き気でうずくまる。

 使い方を失敗したな……そう思うがゆっくりと意識がブラックアウトしていく。

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