「銀ちゃん、銀魂4期アニメ放送開始って何アルか?」
「そのネタもーいいでしょ!!」
ソファーに寝転がり煎餅を齧る神楽に、新八がツッコむ。
「あれ? 銀さん? 銀さーん。神楽ちゃん銀さんどこ行ったか知らない? さっきまでここにいたよね?」
いつも銀時が座っている椅子を見る新八。その言葉通り、銀時の姿が見当たらない。
「知らないアルヨ。玉金チャックに挟んで、便所で一人焦ってるんじゃないアルか?」
「女の子が玉金とかいっちゃダメだって!!!」
「玉金如きで狼狽えるなよ。だから新八なんだよお前は」
「なんで標準語!? そして新八って何!? 悪口なの!? 新八って悪口なの!? ってあれなにこれデジャブ?」
そうやって二人で騒いでると廊下の先から、薄っすらと顔色を青くした銀時が顔を出した。
「チャックに挟んだ皮は無事救出できたアルか?」
「チャックに皮なんて挟むかよ……それより出たよアレ」
「アレ……ってなんですか? とうとう糖でも出ましたか」
「出すかよ! 糖分は余すことなく吸収するって決めてんだよ! じゃなくてアレだよアレ」
「アレ……?」
いつになく言葉を濁す銀時に、新八と神楽は顔を見合わせる。
「アレじゃ分かりませんよ、一体何が出たっていうんですか?」
「だからアレだよ! スタンドが出たんだよ!!」
「スタンド……ああ幽r」
最後まで言おうとした新八の口を、銀時が手で塞ぐ。
「馬鹿! お前聞こえたらどうするんだよ!!」
「聞こえるって、誰に聞こえる言うアルか?」
「誰ってそりゃアレだよスタンドさんだよ。失礼なこと言って怒られても俺しんねーからね」
真剣な表情と、汗を垂らす銀時に神楽が呆れた様な顔を浮かべる。
「連載十一年やってて、さんざん幽霊見てきた癖にまだそんなん言ってるアルか?」
「そーですよ、僕ら結構幽霊に関わってきたけど結局何事もなく処理出来たじゃないですか。大体、万事屋に幽霊なんて出る訳ないですよ。何かの見間違いですよ」
「そ、そそそんな事言っちゃうんだ、だったら新八君、君見て来なさいよ」
「えっ、なんで僕なんですか」
「見間違いって言ったのテメーだろ、テメーが見てこいよ」
「しょうがないですね~。で、どんな幽霊なんですか?」
「女のスタンドで、トイレの窓からふっと上から下に……」
女の幽霊ねぇ~。そう呟きながら新八はトイレに向かう。
「いませんよ~」
言われたとおりトイレの窓から辺りを確認しても、それらしき物は見当たらない。
「さっちゃんさんじゃないんですか?」
「ちげーよ、アイツならトイレの窓から飛び込んでくるよ」
確かにと納得する新八であったが、そこまで分析できてしまう変態との付き合い歴が少し悲しくなってしまった。
「なぁ神楽ちゃん今日は一緒に寝ようぜ」
「何言ってるアルか、銀ちゃんキモイアル」
「新八ぃいいい!!」
「嫌ですよ。今日は姉上が休みなんですから、家に帰ります」
ギャーギャー騒ぐが、結局一人で寝ることになった銀時は徹夜で夜を明かした。
ネタバラシしておくと、幽霊=オリ主で、オリ主が万事屋の屋根を借りていた時に起こった騒動。