リコリス新人アルバイト『るーあ』の観測日記   作:田上るーあ

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るーあ「小説初投稿!!嬉しいなぁ、私たちのお話だよ~!」
クルミ「―今日はやけにテンション高いな」
るーあ「その言い方だといつも低いみたいじゃん!?」
クルミ「まぁ事実だろ。……それにしても、この先の展開考えると今が一番平和かもな」
るーあ「クルミちゃんネタバレはやめようね~?」


第一章|るーあ、リコリコのアルバイトになりました!
第零話「新規アルバイトォォ!?」


静かな街並み、朝焼けの空が街を包み込んでいる。ここは、開店前の喫茶リコリコ。開店準備を進めている千束、たきな、クルミ、ミカこと店長、ミズキ。ここに新しいアルバイトがやってくるなんて思いもしなかった。

 

…カランカラン…「あーお客さんまだ開店前なんで少し待ってもらえます?」

 

 

 

「アルバイト募集を見て応募した、るーあですが。。。」

 

「・・・」

 

「たきな。アルバイトなんて募集してたっけ?」

 

「少なくとも直近で応募はしていないはずです。」

 

「そうだよね!そうだよね!っていうことは…」

 

「DAからの潜入調査!?!?!?」

 

「それはないと思います。」

 

 

 

「朝から騒がしいな」

 

 

 

「あ、先生!いいところに?」

 

「なんか『るーあ』って人がアルバイト募集見てきたとか言っているんだけど-」

 

 

 

「あぁ。るーあか。」

 

「え?何? 知ってんの??」

 

「私が呼んだからな」

 

「え!先生が呼んだんですか!」

 

「・・・なら司令がどうこうではないかぁ」チラ…

 

 

 

「???...なんでしょうか?」

 

「いや!なんでもない、なんでもない」

 

 

 

「今日からお世話になります!よろしくお願いします!」

 

 

 

「よろしくね!るーあ」

 

「宜しくお願いします」

 

「あぁ。頼むぞ」

 

「おぉい酒はまだかぁ」

 

 

 

(なんか違う人混ざってない?)

 

「それじゃあ早速!るーあちゃんには、私と一緒にホールの仕事から覚えてもらおうかな!」

 

千束が、るーあの背中をバンバンと景気よく叩く。その勢いに少しよろけながらも、るーあは「はい、頑張ります!」と元気よく返事をした。

 

 

「るーあさん。まずは制服に着替えてきてください。サイズは……多分、これで合うはずです」

 

たきなが差し出したのは、お馴染みの和モダンな制服。それを受け取っていると、カウンターの奥からクルミがノートパソコンを抱えたまま顔を出した。

 

 

「ふん……見たところ、変な癖はなさそうだがな。ま、ミカが呼んだってんなら、それなりの理由があるんだろ」

 

「おいクルミ、あんまり新人を怖がらせるな。……すまないなるーあ、うちは少しばかり『賑やか』だが、慣れれば悪いところじゃない」

 

ミカが穏やかに笑いながらフォローを入れる。その足元では、ミズキが「あー、また若い女の子が増えたわねぇ……私の婚期が遠のく気がする……」と、まだ朝だというのにカウンターに突っ伏していた。

 

 

 

―数分後

着替えを終えたるーあがフロアに戻ってくると、千束が目を輝かせて拍手した。

 

「おぉ?!似合ってる似合ってる!これでもうリコリコの一員だね!」

 

「ありがとうございます。……あの、まずは何をすればいいでしょうか?」

 

「よし、じゃあ最初のお仕事!……の前に、ちょっと銃弾避けてくれる?」

 

 

 

「……それ、喫茶店に必要なんですか?」

 

るーあが困惑しながら尋ねると、たきなが真顔で答える。

 

「護身用です。この店では、コーヒーを淹れる技術と同じくらい、回避能力が求められますから」

 

「えっ……?」

 

るーあが固まっていると、千束が「あはは!たきな、冗談がキツいよ?!」と笑い飛ばす。

しかし、その手にはちゃっかりとモデルガンが握られていた。

 

「大丈夫だよ、るーあちゃん!命までは取られないから!……たぶん!」

 

(……私、本当に普通のアルバイトに応募したんだよね……?)

 

朝焼けが完全に消え、明るくなった街に、開店を告げる看板が掲げられた。るーあの、平穏(?)なアルバイト生活が今、幕を開ける――。

 

 

 

 

「じゃあ、行くよー」

 

―パァン!

 

るーあ「うわっ!マジで――」

 

(スッ)

 

一瞬。

 

“避けた”というより――

“当たる前からそこにいなかった”ような動き。

 

たきな「……?」

 

 

るーあ「当たるから!!ってば!!」

 

 

「思いのほかやるじゃ~ん」

 

「本当にアルバイトですか?普通なら当たってもおかしくないのに」

 

「んあぁぁぁ! 朝っぱらから何しとるんじゃぁ! っていうか酒はまだかぁぁ...」

 

 

 

「ミズキさんは何を言ってッ いるんですか!それよりいつまで避ければいいんですかー!」(シュッ)

 

 

 

「千束、そろそろいいんじゃないですか」

 

「たきながそういうなら...まぁまぁ...」

 

「なんでちょっと不満な感じなんですかー!!!」

 

 

「あはは!だって、るーあちゃんがあまりに綺麗に避けるから、ついつい楽しくなっちゃって!」

 

千束はモデルガンをホルスターに収めると、満足げに腰に手を当てた。

 

 

るーあ「……はぁ、疲れたぁ」

 

 

 

「……問題なし」

 

るーあ「……え?」

 

 

るーあ「……今の、なに……?」

 

「……でも、驚きました。千束の射撃をこれだけ至近距離で回避し続けるなんて。るーあさん、本当に『一般公募』で来たんですよね?」

 

たきなが疑いの眼差し(という名の、いつものジト目)を向ける。その視線の鋭さに、るーあは冷や汗を拭いながら、激しく首を振った。

 

「もちろんです!ただの、どこにでもいる、平和を愛する学生ですよ!……というか、今の面接の一環なんですか!? 死ぬかと思いました!」

 

「リコリコ流の『適性検査』ってやつかな! 合格だよ、るーあちゃん!」

 

千束が親指を立ててウィンクする。その横では、ようやく這い出してきたミズキが、空になった酒瓶を振り回しながらカウンターに突っ伏していた。

 

 

 

「……あーもう、朝からうるさいわねぇ……。あんた、そんなに動けるなら、後で私の肩も揉みなさいよね……。あ、あと二日酔いに効くお水……」

 

「ミズキさん、それは自分でやってください。るーあさんはこれから開店準備の手伝いです」

 

たきながピシャリと言い放つと、ミカが奥から「よし、それぐらいにしておけ」と声をかけた。

 

「るーあ、災難だったな。だが、この二人と上手くやっていくには、それくらいの『身のこなし』が必要になる。……さて、開店の時間だ。まずはテーブルのセッティングから頼めるか?」

 

「……はい! わかりました!」

 

るーあは(この店、やっぱり何かがおかしい……)と内心で確信しながらも、手渡されたダスターを手に、慌ただしく動き出した。

 

「おっ、いい返事! じゃあ、るーあちゃん! 今日から喫茶リコリコ、盛り上げていこーね!」

 

 

千束の屈託のない笑顔と、たきなのテキパキとした指示。

カオスな朝の喧騒を突き抜けて、喫茶リコリコの「新しい日常」が本格的に始まった。




追記ログ:いやーリコリコ流、『適性検査』の洗礼はどうなるかと思ったよ~
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