たきな「今後も続けれますよね?」
るーあ「もちろん!私が頑張るだけです!!」
たきな「効率を重視して予約投稿をするべきでは?」
るーあ「っ!?...それだ!!!」
「いやね。千束さんの卓球のボールの動きがまじで予測不能。私ながら『なんですかこれ!?』って素で出てしまった。おまけに私がミスしたら、たきなさんめちゃ睨んでくるし……肩身狭っ!?」
旅行から戻った翌日。るーあは喫茶リコリコの開店前、カウンターに突っ伏して昨夜の「地獄の卓球大会」を思い出していた。
千束の打つ球は、もはや物理法則を無視した魔球。それを無表情で超高速リターンするたきな。その間に挟まれた新人のるーあは、ただの「動く標的」状態でしかなかった。
「ごめんねるーあちゃん、つい熱くなっちゃって!」
千束が掃除機をかけながらケラケラと笑う。
「……るーあさん。ダブルスにおいてミスは命取りです。次は動体視力だけでなく、風圧で球筋を読む訓練をしましょう」
「卓球に風圧とか持ち込まないでくださいよぉ……」
その時、店内に設置されたクルミ特製の警告アラートが鳴り響いた。
「おい、お遊びはそこまでだ。……リコリコの防犯システムに大規模なクラッキング。それと、店の周囲に未確認の車両が4台。完全に包囲されてるぞ」
クルミの言葉に、店内の空気が一瞬で凍りついた。ミカがカウンターの奥から、いつになく厳しい表情で現れる。
「……ロボ太か。この前の『銀杏事件』で相当プライドを傷つけられたようだな。今回は本気でこの店を潰しに来ている」
「えぇっ!? この前の!? 復讐にしては早すぎませんか!?」
るーあが驚愕する中、たきなはすでにエプロンを脱ぎ捨て、裏に隠してあった装備を手に取っていた。
「千束、正面は任せます。るーあさん、あなたは屋根裏の狙撃ポイントへ。ミズキさんは……」
「わかってるわよ! 私は裏口のトラップ作動と、本部のリコリスに連絡ね!」
ミズキが珍しく真剣な顔で走り出す。千束はいつもの笑顔を消し、静かに銃のシリンダーを確認した。
「るーあちゃん。昨日の旅行で、私たちのコンビネーションはバッチリだよね?」
「……。はい、あの地獄の親睦会のおかげで、皆さんの『無茶苦茶な動き』には慣れました!」
るーあは狙撃銃を抱え、天井の点検口から屋根裏へと飛び乗った。
スコープを覗くと、店を取り囲むように武装した集団が展開を始めているのが見える。
「……配置、完了。ターゲット確認。……。店長、千束さん、たきなさん。……ここ、私たちの『家』ですよね?」
無線越しに、るーあの低い声が響く。
「当たり前だろ。……るーあ、一兵たりとも敷居を跨がせるな」
ミカの重厚な声が背中を押す。
「了解。……これより、喫茶リコリコ防衛作戦を開始します。……お掃除の時間ですよ、ロボ太さん」
喫茶リコリコ最大の危機――。新人バイト・るーあ、真の「居場所」を守るための戦いが今、始まった。
追記ログ:騒がしくも心地良い場所、喫茶リコリコ