ミラクルトリガー   作:アルピ交通事務局

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第14話

「黛くん、ちょっといいかしら?」

 

「よくないな」

 

「実は迅くんが会議に吊るし上げられていて……私や二宮くんに上の人達は意見を求めてきたのよ」

 

 ラノベを屋上で読んでいれば加古が現れた。時間を貰えるかと聞いてくるのでそんなもんは無いぞと適当に流せば適当に返される。迅が会議で吊るし上げられてる……何時もの暗躍とかでなく巡り巡ってのツケの可能性は非常に高い。

 加古はボーダーから支給される端末をオレに見せる。

 

【迅悠一は自動車の運転免許を取得していいのか】

 

「……あぁ、アウトだな」

 

 タブレットに映し出された内容を見てこりゃアウトだと納得する。

 

「……黛くん、なんでコレがアウトだって言えるのかしら?」

 

「別になんてことはない。迅のサイドエフェクトの都合上、やらかす可能性が圧倒的に高い」

 

「なんでサイドエフェクトって言葉を知っているのかしら」

 

「知っているものは知っている……言いたいことがあるなら言えばいい。まぁ、それに対して欲しい答えを返すかどうかは別だがな」

 

「三門ヴォーパルソードはボーダーの活動資金を得るためやボーダー園の子供達の就職先の1つにしやすいわ。三門市出身の天才達で構成されている……表向きの理由はボーダー園の子供達の就職先の1つにしやすいこと、そしてボーダーの活動資金を手に入れる為だけど、本当の狙いは貴方達に恩を売ること。違うかしら?」

 

「違わねえな。だが、恩を売ったとしてなんになる?」

 

「スゴいなにかを隠している、そんなところね」

 

「曖昧な言葉だな」

 

「でも、それだけは確かよ……桃井ちゃん風に言うのならば女の勘かしら」

 

 ったく、普通に恐ろしすぎるだろう。女の勘ってのは。

 三門ヴォーパルソードは近界民の侵攻で孤児になった子供達の就職先の1つ及びボーダーの活動資金を手に入れる為の物、金を得る方法ならば他にも色々とあんだろうがという意見を奇跡の世代のスーパープレイでこんな事が出来る選手達が居るんだったら、そりゃバスケに少し金を使うわと納得が行く。

 

 ただし……裏向きには迅の根回し込みでのオレ等へのゴマすりみたいなところがある。

 あの試合で印象操作で納得は出来る奴しか居ない様に思考を誘導させてるが、それが通じない……太刀川とかは多分、ボーダーも金集めんの大変だろうとかそんな感じで思ってんだろう。

 

「それで、それがなにか問題でもあるのか?」

 

「否定はする気は0なのね」

 

「オレはこうして屋上でラノベ読んで気楽に大学生ライフを送れて億万長者になれればそれで問題は無し……ボーダーがある程度の懐柔策に出てきてるのは見え見えだからな。オレとしては死ぬ以外に転ばない限りはなにも変わらない」

 

 オレはボーダーに対して関わり合いを持ちたくない!平穏に生きたいんだ!と積極的に思ってるわけじゃない。

 ボーダーに居るならば居るでそれはそれでメリットは普通にある。ただし、オレは何処まで行ってもオレだ。

 

「考えが極端すぎるわね」

 

「この手の物を愛読してんだ、そういう思考には陥りがちだ」

 

「英雄症候群だったかしら?」

 

 オレはラノベを普段から読んでいると主張すれば、そういうのに憧れたりしていて現実との区別がつかなくてイッている人達の精神的状態がどんな感じで呼ぶんだったかと思い出している……

 

「確か、お前は才能がある人間が好きか」

 

「ええ、ついでにイニシャルがKなら……黄瀬くんとか良いわよね」

 

「やめとけ。あいつは一番似合うのは諏訪隊だ、ある程度人間性がしっかりしてる現場責任者的な人に尻を蹴られながら動くのがアイツの一番合う感じだ」

 

「…………スゴく想像しやすいわ」

 

 Kで始まるし見たものを一瞬で学習する才能がある。そりゃ惚れ込むのは無理はないが、黄瀬はノリのいい上司にシバかれながらも前に進むのが一番良い。まぁ、その過程で同じ部隊の誰かが折れてもオレは知らん。アイツのコピーは割と精神的に来る。

 因みにだが灰崎との強奪の能力ではイタチごっこは起こらない。黄瀬が模倣、灰崎は強奪からの黄瀬の灰崎が強奪したバージョンの模倣をして修正するから黄瀬には勝ってる。唯一ややこしいのが完全無欠の模倣(パーフェクトコピー)。

 

 オレ達の容姿の元ネタこと黒子のバスケで黄瀬涼太は灰崎祥吾を完全無欠の模倣(パーフェクトコピー)で圧倒した。

 その時点で黄瀬が上に見えるが、少し考え方を変えれば違う。完全無欠の模倣(パーフェクトコピー)はそれっぽい動きをしているのであって、他のキセキの世代の動きと全くと言って同じ物じゃない。あくまでもそれっぽい動きをしているだけだ。

 

 灰崎も見たものを一瞬で自分の技術に出来る学習能力を持っている。

 黒子のバスケの灰崎は単純に根本的な身体能力とか体格的に出来ないと思っていたり完全無欠の模倣(パーフェクトコピー)がコピーじゃなくてあくまでも似たような動きをしていると気付かなかったわけで出来ないわけじゃない。

 

 現に転生者灰崎は完全無欠の模倣(パーフェクトコピー)を使おうと思えば出来る。

 完全無欠の模倣(パーフェクトコピー)は名前にコピーとついているが、黄瀬の唯一のオリジナルとも言える。だから灰崎はそれを奪えば黄瀬は試合中は修正が出来なくなる。

 

「迅くんが黛くんが居たら捕まえてきてって言ってるから、行けるわよね?」

 

「……一応は聞いとくがお前的にはどうだ?」

 

「やらかすわね」

 

 日頃の行いってやっぱり大事だな。

 加古にボーダー本部に来いと言われたのでラノベを読むのをやめてボーダー本部に向かった。

 

「え〜賛成0,反対6に加え迅悠一を知っている者からの意見でも殆ど反対だらけの意見でしたので、迅悠一くんは車の運転免許を取ることを禁じます」

 

「あー!間に合わなかった!」

 

 ボーダーで一番偉い人、城戸司令。

 ボーダー本部の忍田本部長

 ボーダーの技術開発のトップの鬼怒田さん

 ボーダーのメディア対策室のトップの根付さん

 ボーダーの営業担当の唐沢さん

 ボーダーの少数精鋭派閥の玉狛支部の林藤支部長

 そしてボーダーが誇る実力派エリートの迅悠一が会議室には居たが、会議は終わったっぽい。間に合わなかったと叫んでいる。

 

「あら、決まったんですか」

 

「ええ……まさかここまで反対派が居るとは思ってもいなかったよ」

 

「コレばっかりは万が一が起きた時点で組織的に終わってしまうからの!諦めろ、迅!」

 

 会議は色々と終わっている状態だと加古は直ぐに察した。

 ボーダーで迅悠一を知っている人は……迅悠一に車の運転免許を取らせるのを禁止にした方がいいと言う意見で固まった。

 

「迅、悪いがホントにな」

 

「嵐山達にも散々言われたよ……俺は他所見運転しないのに」

 

 迅悠一、ボーダーが表に出る前の秘密の組織だった頃からのボーダーの人間。

 視界に映っている人等から未来をワイプ画面みたいに見ることが出来る能力を持っていて、ボーダーをいい方向に導こうと日夜裏で暗躍している、CV中村悠一にありがちな強いのと胡散臭いを両立したキャラである。

 

 奴の年齢は今年で19歳、去年から車の運転免許は取ることが出来ていた。

 実力派エリートを名乗っているだけあって割と忙しい身ではあるので教習所に通う暇は無い……同年代で友人関係の嵐山とかは大学に進学してる中で形式上はボーダーに就職している扱いだが、予知でよりよい未来の為に暗躍してるから組織運営に必要な基本的な業務はあんまりやってない。

 

「お前の場合は、かもしれない運転じゃなくてだろう運転から見逃した運転に切り替わるだろう」

 

「黛さん、酷い!」

 

「「「っ!?」」」

 

「あの、気付いてなかったんですか?」

 

 俺が声を出してツッコミを入れれば本部長、支部長、唐沢さんが驚いた。

 加古と一緒に入ってきたのに全くと言って気付いていない……加古は光かこの野郎。

 

「天下の実力派エリート様が上層部直々に運転免許取るの禁止ってかわいそうだな」

 

「っぐ……」

 

「だが大丈夫だ。確か太刀川も運転免許は取得していない筈だ」

 

「太刀川さんは学科試験が無理だから!」

 

「じゃあお前は実技が無理なんだな」

 

「くっそ、この人ホントに……」

 

 ここぞという時に的確に煽る。煽るという事は決して悪口を言うことではない。バカにするという事だ。

 既に免許を持っていて、運転する時はしっかりとしているオレと迅とか天と地との差がある。

 

「免許持ちは出来たら増えてほしいが……ゴールドペーパールートが……」

 

「まぁ、言いたいこととかは分かるし……取りあえず教習所でも作ってみたらどうすか?一応、ここ私有地と同じ扱いでカウントされてるんで免許持ってなくても走らせて問題は」

 

「事故ってもトリオン体でどうにかなるから!」

 

「おい」

 

 事故る前提でものを言うな馬鹿野郎。

 周りからは運転に向いてない以前の問題だと判定されているが、上から押さえつける形で車の運転免許を迅だけは取得禁止は色々とややこしい。1回、ヘマをやらかしてそれで素直に諦めて貰った方がいい。

 

「どうも〜っす」

 

「お前は黄瀬……なんでここに居るんだ?」

 

「黛さんからSOS貰って……車関係のことなら俺にお任せしてほしいっす!こう見えても、工業高校の自動車科に通ってるんで実技も座学もメンテナンスも大体は出来るっす!」

 

「おぉ、頼もしい!」

 

 そんなこんなでボーダーの訓練室を弄くって、過去に起きた事故の原因とかのデータを基に事故が起きやすい現場を再現した。こういう無駄なテクノロジーはスゲえなと感心する。

 そして車関係なので、工業高校の自動車科に通ってる黄瀬を呼び出した。実技も座学もメンテナンスも完璧!とサムズアップをすれば迅は天から救いが!と喜んでいる。

 

「ところでなんで取り立てとかそれに近しい人達も?」

 

「仕事上、三門市を離れる機会が少なく、いざという時があるから三門市を離れるに離れないからな……ボーダーを理由に車関係であれこれ言う以上は、ある程度はフォローをした方がいいと思って」

 

「いや、あんただけバイクってどうよ」

 

 大学生及び高校3年生で免許が欲しいと思っていたり取り立てだったり今の段階で実際に教習所に通ってる奴等も呼び出した。なんで?と聞けば、迅の免許取得に関して色々と言うのであれば他もフォローした方がいいと最もな意見を本部長が述べるが、あんただけマジのバイクじゃねえか。

 

「しっかし、車をこんなにもよく用意が出来たな」

 

「ああ、迅さん以外はボーダーの技術で再現した車っす。迅さんのは正真正銘、一部のボーダー隊員達を送迎に使ってる車です」

 

「成る程……」

 

「取りあえずベタなS字とか駐車とかそういうのをやらせてから公道に出る……免許欲しい人達もここで少しだけ覚えればいいっすよ」

 

 色々と車があるなと柿崎が見ているが、ボーダーの技術で擬似的に再現した車に過ぎない。

 性能とかは車と変わらないが、実車での教習は迅だけ……後はまぁ、取りあえず運転して感覚掴んでおこうかなとかな奴等とかだからな。

 

「と言うわけで黛さん、フォローをお願いします」

 

「ったく……ヤバそうな時以外は手は貸さんぞ。技術的なものは黄瀬に聞けよ」

 

 迅が運転免許を取得することを許可される為にオレと黄瀬はボーダーの車に乗る。

 各々もここで車の運転の経験値を稼げるならばとっとと稼いでおきたいと思っているのか乗車をする。

 二宮隊は助手席に二宮、運転席に犬飼……これは運転をさっさと馴れろだな。

 諏訪隊は助手席に堤、運転席に諏訪さん……これは最近運転してねえからだな。

 嵐山、生駒、弓場、柿崎の迅以外の19歳男子大学生は柿崎が助手席で嵐山が運転席……柿崎は普通に免許持ってるって聞いたな。他の3人は真面目に取ってそうな印象はあるが、まだ無免許みたいだ。

 18歳組男子は北添が助手席で運転席が水上……やべえ、一切のトラブルが起こる気がしない。

 19歳組女子大生は……1つ上の加古が助手席に座って月見が運転する。

 そして忍田本部長はバイク(自前)……各々が動き出す。

 

「教習の時はナンバープレートとかしっかり付いてるのを毎回確認しなきゃならねえが、今回は省く。AT車だから……シートベルトしてP(パーキング)状態か確認してその状態だったらブレーキ踏んで、鍵回せ」

 

「黛さん、大丈夫ですって……流石にそれはボスやレイジさんの運転を見て分かってますから」

 

 流石にエンジンの起動方法ぐらいは分かっていると迅は言う。

 ブレーキ踏んで鍵を回してエンジンを起動する

 

「っちょ、迅さん!?」

 

「先ずは仮想空間内の教習所から……行くか」

 

「レースゲームみたいなエンジンを吹かすな!ただでさえ黄瀬がメンテナンスした鉄の棺に近しい車なんだぞ!」

 

 初っ端からフルスロットルで教習所と言うか高速道路でしか出したらいけねえ速度を出すんじゃねえ。

 迅の運転免許、さっさと諦めさせた方がいいな……。

 

「まぁ、取りあえずは問題は無いか」

 

 仮想空間内の教習所での運転は一応は出来る。

 ホントに基礎も基礎な部分だから、それに関しては出来ないほうが割とヤバい。

 仮想空間内にある公道に今から出る……仮想空間内にある公道だが、ここはボーダーの私有地だからセーフ。

 

「根付さんから指示が来たぞ」

 

 ボーダー支給の迅の端末に根付さんからお題がやって来た。

 

「え、指示?」

 

「お前はやらかす可能性が一番高いからちょっと厳し目にする」

 

「なにやらせるんすか!?」

 

「お題を出してくるから、それについて雑談しながら運転する」

 

「あ〜……ボーダーの人達なら得意じゃないっすか?」

 

 迅の万が一が本当に怖いので、根付さんが少し厳し目にしている。

 運転をするぞ!と運転する事に集中するのはいいが、それだと逆に視野が狭まる。軽い雑談をしながら車を運転出来りゃ余程変な道じゃ無い限りは問題無く運転出来る。ただ初心者はとにかく車の運転の集中が大事で、いきなりのステップだ。

 

「まさかボーダーでの経験がこんな所で生きるだなんて……お題は?」

 

「三門ヴォーパルソードをどういう風に売り出したらいいか?だ……抜かりねえな、あのおっさん」

 

 迅の予知でより強固に売り上げを増やすつもりだ。

 

「まぁまぁ、いいじゃないっすか……根付さんはバスケのプロじゃないんで試合関係に関してはなにも言えないっすけど売り出し方か……」

 

「そもそも三門ヴォーパルソードって名前が決まってるだけでマスコットとかそういうの決まってねえんだよな……迅、どういうのがいいと思う?」

 

「そうですね」

 

「おい!」

 

「あ、ヤベ!」

 

 三門ヴォーパルソードをどういう風に売り出すかという話になる。

 バスケの試合内容については口出しはしないが、売り出し方は色々とある。ボーダーの活動資金を稼ぐ以上は色々と文句は言えねえ。

 

 三門ヴォーパルソードって名前とユニフォームしかまだ出来てない。

 マスコットとかそういうのすら決まってないから、なにがいいのかと迅に話題を振れば……やらかしやがった。

 

「お前、人からアドバイス求められた時にサイドエフェクトで最適解を視るのが当たり前だからって未来を視るな」

 

「迅さん、職業病はここで出さないでほしいっす!」

 

「悪い……取りあえず、他の奴等も技能が色々とあるからそれを上手く利用して動画配信……は、もうしてるか。マスコットだな。やっぱシンプルに動物由来で……アリスだからウサギ?」

 

「ウサギはダメだ。既に他のチームがウサギをマスコットにしてる」

 

「ん〜俺、その辺は詳しくないからな……なにがいいとかありますか?」

 

「赤司は狼、青峰はシャチ、黄瀬はパンダ、緑間はラーテル、紫原はハゲワシ、虹村はライオン、桃井はトナカイ、オレはカラスだ」

 

「……よりによってそのチョイスですか?」

 

「ああ、そのチョイスだ」

 

 各々が好きな動物とかコイツにしたいってのを上げろって言うならば一応は事前に確認している。

 結果は見事にバラバラであり、上げている動物の種類を聞けば迅はよりによってそいつらかとなり……ま〜た運転に集中する事が出来なくなった。

 

「言いたいことはわかるっすけど、運転はしっかりとお願いします」

 

 何故その動物をチョイスしたのかについて迅は心当たりはある。そして黄瀬はそれを知っている。

 それチョイスか〜とあることを思い出しているので運転に集中する事が出来ていないが……初っ端からコレで大丈夫か?

 

「ヴォーパルソードって名前だから剣をイメージ出来るマスコット……ダメだ。剣道系のキャラになる」

 

「ただの剣なら幾らでも出来るっすけど、ヴォーパルソードって固有名詞付けてるんすよね……アリス出すのはどうかと思うし、かと言ってチェスの駒もどうかと……」

 

「小南辺りにゴスロリ着てもらうとか面白そうだな」

 

「ダメダメ。絶対に面白そうなことにはなるけど、絶対に嫌がるオチが目に見えてる」

 

「あ、じゃあいっそのこと1年契約のキャンペーンガールみたいなのはどうっすかね?毎年誰かが鏡の国のアリスの格好をするとか」

 

「JKなら許されるがJDはコスプレかイメクラだろうが」

 

「それ本人達の前で言ったら殴られるんで、気をつけてって、生駒っち!?」

 

「コラァ!他所見運転したらアウトや!」

 

「いやここ、仮想空間だけど設定上公道だから生駒っちの方がアウトでしょ!?」

 

 ヴォーパルソードのマスコットは誰にするかという話題を少しずつ膨らませていると……アンパンマンのバイクに乗った生駒が走ってくる。迅はそれを見て吹き出してしまっているので生駒は他所見運転しているとちゃんと怒っている。

 

「残念だが、コイツは公道を走れるようにカスタムされてんだ」

 

「弓場ちゃんまで!?……あ、ナンバープレートついてる」

 

「コレこそクラスの皆と協力して作った公道を走れるアンパンマンバイクとアンパンマンカートっす!」

 

 幼稚園に行くか行かないかぐらいの子供に乗せる玩具であるアンパンマンカートとアンパンマンバイク。

 それを工業高校自動車科の面々が魔改造し、正式な手続きを踏んで実際に公道を走れるように許可を取った。しっかりと国が自動車として認可した証とも言うべきかナンバープレートがつけられてる。

 

「黄瀬、お前なにやってんだ!?」

 

「俺の趣味は大人の財力と技術力に物を言わせた玩具の魔改造っすよ……ああ、玉狛の子にはダメっすよ。普通に危ないんで」

 

「そう思うなら作るなよ……ダメ、ダメ……っぶぅ!」

 

「はい、終了」

 

「っちょ、ダメだって……完全に笑わせに来てるでしょ……こんなん俺じゃなくても引っかかるって」

 

 会話をしながらの次は予想外のトラブルとか意表を突かれてパニクらない様にするが、ここで引っかかった。

 生駒がアンパンマンバイクで走っていて、弓場がアンパンマンカートで走っているがコレは最初の刃でありまだまだ笑わせたり意識を逸らす為の行いをしてくると迅はツボにハマったのか爆笑してる。当然運転にならない。

 

「他の奴等は純粋に運転技術とかなのにお前だけ笑ってはいけないシリーズに挑戦させられてんな……」

 

 迅のサイドエフェクトでの他所見を無くそうと思えば無くせるが、その段階に入る前に迅が笑いのツボにハマってしまった。1人だけ絶対に笑ってはいけないに参加させられていて根付さんが全力で迅を潰しに行っている。えげつねえなとはなるが、コレで無理ならば無理!……と言うわけで迅の運転免許取得はボーダー上層部から直々に禁止になった。

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