転生者と言えばチート能力である転生特典である……が、転生特典は一応は慎重に選ばれていてカスタムされることは多々ある。
その世界に合っている物やその世界に合う様に仕様変更、所謂エンコードと呼ばれるカスタムをしている。
例えば仮面ライダーゼロワン。アレはパワードスーツで魔法の領域に足を踏み入れている科学技術の結晶だ。
鬼滅の刃の世界は時代的に大正時代なので世界観にそぐわないので与えない。鬼滅の刃の世界で与えれる唯一の仮面ライダーの転生特典は仮面ライダー響鬼系統だけ。他は世界観的に合わなかったりで無理。そして鬼になるので確実に1回は鬼殺隊と揉める。
Fateのサーヴァントは神秘が通ってない攻撃は通じないと言う公式設定がある。
故に一部の科学技術オンリーで生物兵器とか無関係なタイプの仮面ライダー、G3とかゼロワンの攻撃は基本的には通じない。
じゃあ、その転生特典を仮に与えることになった場合どうするかといえば辻褄が合う様にする。Fate世界で科学技術オンリーの仮面ライダーの転生特典の場合は石ノ森章太郎の疑似鯖になる。
因みにだが石ノ森章太郎の疑似鯖ってことで使えるようになる仮面ライダーは平成一期だとカブトとファイズ系統である。平成二期だとドライブ系統は絶対に疑似鯖になりフォーゼはフォーリナーのクラスがその世界線の型月世界が認めてるならフォーゼドライバーだけで許される。鎧武とか科学技術のベルトやんけ!となるが鎧武は神秘的な果物を動力源にしてるのでセーフである。ビルドとかエグゼイドは?となるが、ビルドは無機物だけのトライアルフォームとグリスだけがアウト。エグゼイドはあんな感じだけど生物兵器なのでセーフなんだが、エグゼイド系の転生特典解析して使いこなせるようになれば死んだ人間を生き返らせるから型月世界というか一部の世界で割と洒落にならん厄ネタだ。令和は仮面ライダーゼロワンはアウトで確かギーツも割と危ういラインだった。
ゴースト?Fateと一番合うライダーだよ!
「ミドリンジャー、さっきの話の続きを聞かせてくれないかい?君達のトリガーについて」
根付さんが青峰のトリガーのデータを取るとか色々と適当に理由をでっち上げている間に時間が生まれた。
緑間に話を聞かせてと王子はオレ達の持っているトリガー(という扱いになっている転生特典)について聞いてくる。藤丸達も全くと言って聞いてない話だったから興味津々だ。
「さっき言った通りなのだよ。トリガーの動力源であるトリオンが扱える鉱石を持っている。その鉱石でボーダーのトリガーとは異なるトリガーを持っている」
「それは分かっている……でも、その割にはアオミネンジャーがトリガーを起動している様には見えないんだが」
「当然だ。俺達のはボーダーとは別の使い方をしている」
「と言うと?」
「一言で言えば……石油と同じだ。石油は車の動力源からペットボトルの素材まで様々な物に加工出来る。ボーダーがトリオンと言う物を車にしているのならば俺達はペットボトルにしているという事なのだよ」
「なんか余計にわけわからなくなったぞ……目に見えてわかりやすい物とか無いのか?」
同じ石油を材料にしていても違う物になっている。
緑間なりに分かりやすく説明をしているのだが、藤丸はあんまりイメージを持つことが出来ない。緑間はオレや虹村に視線を向ける。
「まぁ、知られた以上はな……多分、それも含めて漏らしたな」
トリガーを見せていいか?と緑間はオレ達に視線で訴えかけている。
まだ高性能な嘘発見器は居ないから適当な事で誤魔化そうと思えば誤魔化せるが虹村は知られた以上はある程度は話すと考える。
根付さんはボーダーの上層部だけが状況を理解しているという状況からB級でそこそこの隊員にバラすことで外堀を埋めて逃げ場を封じようとしている。虹村とか青峰とか頼まれたらあんまり断らないタイプだからな……
「コレだ」
「……指輪?」
赤司は赤色、緑間は緑色、黄瀬は黄色、紫原は紫色の指輪を取り出す。
オレ達が転生特典で貰ってる物……家庭教師ヒットマンREBORN!の死ぬ気の炎とか匣兵器とかである。誰がどの属性なのかは大体は予想がつくだろう。
虹村は自分のリングを指に嵌めてオレンジ色の炎を灯した。
王子達はそれを見て驚いている。
「死ぬ気の炎っつって、色々な性質がある炎だ。俺のは大空の炎だ」
虹村はそう言うとリングの炎を消した。
王子達が青峰達を見るので各々がリングを装備して各々の色に合った炎を灯す。
「炎、だけなの?」
「トリオンってエネルギーを炎っぽいエネルギーに変換してる。そしてそこから更に兵器に運用する事が出来る……そいつがこの
各々が炎を灯したが炎を出してるビックリ人間だけで止まる。ここから更に発展させた物があると虹村は匣兵器を取り出した。
大空の炎を再び灯し匣兵器の凹みの中に装填したら匣はパカっと開いて鬣が大空の炎の馬が現れた。
「おぉ!スゲえ!!」
「成る程、これはスゴいね……でも、ボーダーじゃこういうのは見た覚えは無いね」
「ボーダーも一応はCランクまでのリングは何個か持ってる……ただし、色々とややこしくてな」
虹村はそう言うとランクDの大空のリングを王子に投げた。
使い方は見ていたと王子は指に装着したが炎は一切灯らない。自分ではダメなのかな?と橘高や藤丸にも渡すが灯らない。
「まず、炎を出すには精神的な覚悟が必要だ。精神ガンギマリの状態じゃなきゃ炎はつかねえ」
「……あたし達が覚悟も無くボーダーに居るって言いたいのか?」
「いや、違う。お前等の場合だと単純にリングの種類が合わなかった……血液型がA型、B型、O型、AB型って分けられてるけどなんでかは分かるよな?」
「確か血液型はA型には成分A、B型には成分B、O型は成分が入ってない。AB型は成分AB両方が混在してるだったかしら……血液型と同じで、適合する色の炎じゃないと出せないってところね」
血液型を話題に出せば橘高は直ぐに理解した。流石はボーダー隊員の中で頭を使うタイプのボーダー隊員だ。
要点をあっさりと飲み込んで理解したので虹村はランクDの大空のリングを指に嵌めて炎を灯せばパリンとぶっ壊れた。
「!?」
「おい、壊れたぞ!」
「コイツは低品質なリングだからそうなる」
「分かりにくいなら家で使うレベルの電力で充分な物を発電所で作るレベルの電気を流し込んでぶっ壊れたって考えればいいっす」
割と大事な物に見えるのだがパリンとぶっ壊れたので橘高と藤丸は慌てている。
虹村は低品質なリングだから当然と言うので黄瀬が補足しておく。
「ボーダーも大地系統と夜以外は持ってるけど、最大でランクCまでで……実際に兵器として扱えるレベルには無いし、扱いづらい」
「ランクC……何段階あるんですか?」
「SからEまでだ。見ての通り炎っぽい物に変換してるがそれを更に兵器に変換したりする技術がボーダーには無い。ランクCと絶妙に中途半端なリングで、ボーダーはポンポンと手に入れる事も出来ない。鉱石そのものがレアってのもあるし、鉱石を加工する彫金師が必要になるが、ボーダーはそういう職業の人は居ない」
ボーダーはあくまでもトリガーという兵器を使っているのであってリングの加工屋じゃない。
そういう人は全くと言って雇っていない。当然と言えば当然ではあるが、藤丸は最もな意見を述べる。
「完成形を持ってるなら、解析に回さねえのか?」
「匣兵器は大きく分けて2つのタイプがある。シンプルに武器が入ってる匣と生物兵器が入ってる匣……匣兵器の解析をする場合は確実に一個は潰さなきゃならねえ。匣兵器を丸々一個潰すってことは、どう足掻いてもノックスを殺さなきゃならねえ」
「ノックス?」
「ああ、俺がコイツに付けた名前だ」
匣兵器自体、ボーダーに解析しようと思えば出来なくもない。ただしその過程で最低でも一個は匣兵器をぶっ壊さなきゃいけない。
解析する以上は解体は普通にする。復元出来る保証は無いから誰かの匣兵器は1個壊れる可能性はある。虹村は自分の匣兵器である馬に愛着が湧いている……虹村だけじゃなくて他の奴等もだ。
「ノックス……いい名前だね」
王子は馬、いや、ノックスに近づく。確かコイツは趣味が乗馬だったか?
ノックスは特に荒ぶることはしない。王子に頬を触れられるが怒らない。
「虹村さん、確かノックスって」
「紫原黙れ」
虹村は馬にノックスと名前をつけているが紫原はノックスと言う馬の名前に心当たりがあった。
それについて言おうとするが虹村は強く睨んで黙らせる。
「生体兵器で愛着湧いてるからぶっ壊したくねえんだ。匣兵器つっても、元となる生物の都合上で能力のピンキリが激しいが、ノックスならA級1個分の強さはある」
「成る程、それは凄まじい……でも、デメリットはあるんですよね。生体兵器、と言うことはAi等で動いているのでなく感情を持ったりしているとか」
「何処からがAiで何処からが感情かは知らねえが、少なくとも匣とリングを手に入れたら誰でも使えるが中に入っている奴が従うかどうかは別だ」
ノックスがA級部隊1個分の強さを持っていると言えば王子は割と冷静だった。
これだけスゴい以上はなにかしらのデメリットがあると即座に考える……やっぱ頭が良い奴は楽だ。虹村は匣を構えればノックスは匣に触れて匣の中に戻った。
「俺等のは基本的はAランク。別に意地悪とかでボーダーがCランクまでしか持ってないんじゃない。Bランク以上も素材がありゃ灰崎がリングに加工が出来る……けど、ランクBに必要な素材は迅の尿道結石とかじゃなきゃ無理」
「はぁ!?んなもんで作れんのか!?」
ランクBのリングに使えそうな素材、今はまだ無理だが遠い未来で迅が体内で生み出すことになる鉱石、尿道結石。
それならば確実にBランクのリングに使えるが尿道結石がそんなもんになんのかよ!と思わず藤丸はツッコミを入れる。
「たりめえだろ。人間の生命エネルギーを動力源にしてんだぞ。人間から取れる鉱石の方が使いやすいんだよ」
「まぁ、そういうわけで俺等もトリオンを動力源にしてる兵器を持ってるわけで正しく使いこなせてるのは俺等だけ……ボーダー的に俺等を囲ってた方がいいって話だ」
「……そもそもでなんでボーダーに入らねえんだ?いや、ボーダーとバスケを天秤にかけてバスケ選んだってのは分かるけど……」
「一言で言えば思想による対立を避けたい、ですかね」
三門ヴォーパルソードの実態を知れたら、じゃあそもそもでと言う話になる。
ボーダーに居てくれたらありがたいがボーダーだけが人生じゃないのは藤丸も分かっている。けど、話を聞いた限りでは居てくれた方が圧倒的に有利であるのは分かる。それについて聞かれれば赤司は思想による対立を避けたいと答えた。
「ボーダーは一応は地球防衛軍的な立ち位置です。三門市を守る為に力を貸すのはまだいけますが、ボーダーにも四つの派閥があります。そういう物の道具にされたくないのと意見が別になるのは目に見えていますので……」
「eスポーツとかだったら青峰っちを倒す為に頑張るんすけどね……近界民に地球人が生き残る為に死んでくださいって考えを持って行動したりするのはちょっと勘弁したいっす」
黄瀬も赤司もコレがゲームとか遊びとかなら迷いなく力を貸すが……厄介な権力争いがある。地球防衛軍が内輪揉めってどうよ?でありそういう争いはしたくないって考えである。
ボーダーには四つの派閥がある。
どの派閥にも所属してない派閥。街の安全が第一だよねの派閥。近界民にも良い奴が居るから仲良くしよう!な派閥。近界民は悪だ!と捉える派閥。原作知識的に近界民は話し合いは通じる相手だから仲良くしようは出来る思想を持ってるんじゃね?と思われがちだが、そこは違う。
近界民とはガチの戦争をしている。
無論、友好的にやろうと思えばある程度は出来る……ただ、言うまでもないが文明や文化の違いなんかがどうしても出てしまう。近界民の世界は生贄(ガチ)がある世界だ。
この世界で自分が誰と結婚するかはわからないし独身貴族な可能性もある。
だが、この世界の住人と仲良くして愛着なんかは湧いている……仮にそいつらと結ばれなくても元気に平和に生きてほしいってのは極々普通の考えだ。そうなりゃ、文明や文化の違いがある近界民はどうしても仲良く出来ない。だから地球人が生き残る為に死んでくださいって堂々と言えるかって言えば言えなくもないが、それを言い続けるメンタルは無い。
オレ達は全員近界民と仲良くしようぜ!な思想じゃない。
それぞれがそれぞれで思想は異なってる。何処かの段階で意見が食い違ったりして殺し合いをするのは勘弁したい。だからボーダーには入ってない。灰崎は金欲しいのと女遊びしたいから入ったが。
「そういう厄介な話はしたくねえんだ……ウサミミの刑も組織の内輪揉めで呼び出すなって言ってるし」
「待たせたね。準備が出来たよ」
組織の内輪揉めとかに巻き込まれるのは嫌だからなのと組織がそういう風に見えないだけでガチ軍隊なので嫌だからボーダーに入らない。オレ以外はそういう思考である。オレ?オレはまぁ、ボーダーに入ったところでオレ単体じゃスペック低いから使い物にならねえ。仮にトリガー渡されて弓場と戦ったらホントに1回限りの一矢報いる事は出来るぐらいだ。
「ウサミミの刑?」
虹村がサラッと語った事について聞きたそうにしているが、根付さんと弓場と青峰が戻ってきた。
ちゃんと許可を取ることが出来たみたいだ。