「虹村達から色々と聞いた」
オレと弓場さんと根付さんが上層部に色々と許可をもらっている間にトリガー(と言うことになっている転生特典)について話した。
ののが虹村さん達に話は聞いたと言うのでポケットに入れている雨のオリジナルボンゴレリングと匣を取り出す。
「それがお前の
「ああ……オレは全部で7つ持ってる」
匣を見せるが全部で7つある。1つは武器、5つは動物型の匣兵器、1つは修羅開匣だ。
ののがマジマジと見てくるが、匣の中になにが入っているんだろうなと興味を抱いてる……
「青峰、コレとコレは使うな」
「あいよ」
赤司にオレの匣兵器の内の2つを取り上げられる。それについてオレは特に反論することをしない。その2つは割とヤバい物だ。
戦いが終われば返してくれるが、この2つは洒落にならないからと赤司は取り上げる。他の奴等もそれについては文句は言わない。
「ちょっと待って。それを取り上げたら」
「万が一だっつーの……大樹の匣はめんどくせえ。特にその2つっつーか、1つは開けたらお前等を全力で殺しに行くぞ」
「そんな凶暴な物なの?」
羽矢が匣を取り上げたら万全の状態で戦えないと言うが、万が一で取り上げられている。灰崎は中身を知ってるからそれでいいという。オレの匣は特にめんどくせえ……元となっている物が厄介だったりする。凶暴な物なの?と羽矢が聞いてくるから、動物型の匣兵器しか見てねえか。
「虹村、俺等が居ない間にお前等のトリガーについて説明してたのか?」
「まぁ、一応な……情報アドバンテージ欲しいならやるっちゃやるが」
「……いや、いらねえ」
「先に言っとくぞ……オレ、別にあんたには特に問題無く勝てるから」
別に慢心なんてしてない。ホントに当たり前の事を言っている。
弓場さんはボーダー隊員で
弓場さんが声に出さないが口先だけじゃねえだろうな?と睨んでる。
口先だけだったら今頃はボーダーに匣兵器とかを取り上げられている。模擬戦をする為に一室を借りる。
「……生駒から聞いたが、お前全日本剣道選手権で優勝したそうじゃねえか」
「親父が警察官で剣道指導をやってるからな……言っとくが礼儀作法とかそっち系は期待すんなよ。出来ねえわけじゃねえけど、めんどくせえ」
「そうじゃねえ。俺は既に出すものは出してんだ。お前もとっとと……トリガーを起動しろ!」
「無理と言うか出来ねえよ」
「あぁっ?どういうことだ?」
「お前等の中じゃトリガーと言えばトリオン体に換装してって感じだが、オレ等は違う。こういう風に使うんだ」
雨のオリジナルボンゴレリングを指に嵌める。
雨属性の死ぬ気の炎を軽く灯せば弓場は驚いた顔をしているが……生身の人間相手に銃をぶっ放していいのかと戸惑ってる。
「ボーダーのトリガーでの攻撃が生身で受けた場合は軽く気絶する程度だ。問題は無い」
根付さんは問題無いと言う
「……なら、遠慮なくやらせてもらう」
「……青峰くん」
「羽矢さん、待った……アオミネンジャーがどう動くか見ようじゃないか」
弓場とある程度の間合いを取った。
フィールドは何処にでもある市街地であり、見守っている橘高がこの状況はまずいと感じたのでアドバイスを送ろうとするが王子がアドバイスは無しだと言う。原作知識的に言えば完全に弓場が強い間合いだ。
『模擬戦開始』
「!……なっ!?」
弓場さんの戦闘スタイルは物凄く威力があって22mまで飛ぶ弾丸を銃で撃つ。
1位の里見はともかく他の銃手と言うか銃を扱う奴等は大抵は質より量を選んでいる。沢山の弾を撃って相手のガードを崩すって戦術だ。だが弓場さんは逆でやれることを特化している。弾数を減らして距離もある程度は制限して残りを威力と速度に振っている。
銃手でありながらタイマン最強と言われている。実際に強え。
「
10メートルほどの距離を持ってのよーいドンでの勝負だ。
よーいドンとなれば弓場さんはクイックドロウ……弓場さんの勝ちパターンだ。何百回も練習している動作であり、弓場さんは通常弾を撃った……本来ならば威力と速度がえげつねえ真っ直ぐに飛ぶ
「っ……青い炎か!」
「正解……オレの死ぬ気の炎、大空7属性の1つ。雨の炎。炎と言ってはいるが質感としてはまさに水そのものだ」
弓場さんは通常弾を数発撃った。
オレは雨のオリジナルボンゴレリングに炎を灯して通常弾に触れさせれば弓場さんは青い炎を使ってなにかをしているな?と悟ったが、そこまでだ。
普通ならば説明する理由が無いが、仕込む為に説明してやらなきゃいけない。
「オレ達はトリオンを死ぬ気の炎と言う物に変換しているが、死ぬ気の炎には色がある。大空はオレンジ色、雲は紫色、霧は藍色、雨は青色、嵐は赤色、雷は緑色、晴は黄色、雪は白色……ただ単純に色が異なるのでなく、それぞれに特性がある。雨の炎の特性は鎮静だ」
「鎮静?」
「雨の炎は炎自体が高密度なトリオンエネルギーであると同時に物を鈍くする性質を持っている。あんたの戦闘スタイルは剣が届かない絶妙な距離での素早く威力が高い銃弾をぶっぱする。それに対してオレは高密度な雨の炎を弾にぶつけている。あんたの弾の正体っつーか、ボーダーの武装は全部トリオンと言う生命エネルギーで出来ている。高密度な雨属性の炎に触れれば鎮静されて活発なエネルギーを失う」
「………っ!」
「オレを相手にした場合、中距離や遠距離系の攻撃は殆ど使い物にならない。雨の炎でその距離から放つ飛び道具の運動エネルギーを鎮静させて0に近い状態にする」
銃弾等の中距離以上での攻撃の場合だと、雨の炎をぶつけてその攻撃の運動エネルギーと生命エネルギーなんかを鎮静する。弓場さんの通常弾はオレの高密度な雨の炎に触れて鎮静化した。エネルギーの塊である通常弾は鎮静の作用でエネルギーが静まっていく。
「オレと戦う場合は剣や槍を使って短期決戦に特化しなきゃならねえ……そういうトリガーがあるのは知っているが、あんたは持ってない」
オレはそう言うと匣を2つ取り出した。
オリジナルボンゴレリングに炎を灯しパカっと匣を開匣をした。
「ケビン、スペクター、久々の戦闘だ」
「グルルル……」
「シャー」
「なっ……」
「卑怯とは言わせねえぞ。お前等は普段はこういうのを相手にしてんだから」
弓場さん的にはタイマンと思っているがオレは雨黒豹と豪雨鯱を出した。
数の利ではこっちの方が上になるが、それについては文句は言わせねえ……弓場さんは文句を言ってくるか?と思ったが、文句は言ってこない。
「……お前の武器はねえのか?お前は見守るだけか?」
「残念ながら、赤司についさっき取り上げられた……とは言え、オレとしては開匣したくねえ」
雨の炎を纏っている黒豹(個体名 ケビン)と鯱(個体名 スペクター)を見てオレは戦わねえのか?と聞いてくる。
オレにもオレの武装はあるにはある。だがついさっき赤司に取り上げられたばかりだし、取り上げられなかったとしても開匣するつもりは無い。弓場さんはそれを聞けば睨んでくる。
「ナメてんのか?」
「いや〜そうじゃなくて……オレの武器、ちょっと厄介な物でよ。ポンポンと出したらなにがあるか分かったもんじゃねえんだ」
「……どういうことだ?」
「桃井は完全に匣兵器依存のスタイルで本人は直接戦わねえ。けど、虹村さんはグローブ、赤司はスィステーマCAI、緑間は斧、紫原は鍬、黄瀬は素手、灰崎はハンマーで戦う。全員がそれぞれいい感じの武器なんだが、オレと黛さんは所謂特級呪物と呼ばれる物なんだ。黛さんのは変な風に使わなければ問題は無いがオレのは出してるだけでヤバいんだよ」
武器を出さないのは本気じゃない。関係性を納得させる為の戦いだから全力を出すのが道理だ。
それでもオレの武器は色々とまずい。ポンポンと出したらなにがあるか分かったもんじゃねえ。黛さんのは余計な事さえしなけりゃいいが、オレの場合はホントに出してるだけでヤバい。
「まぁ、それは出さねえよ。なんせもう詰んでるしな」
「な、に、が、言、い、て、え……!」
「自分の能力をタダで解説すると思ってんのか?雨の炎を高密度に固めるんじゃなくて薄く広げてぶつける。あんたのトリオン体に徐々に徐々に雨の炎が染み込んで、生命エネルギーが鎮静化される。ああ、勘違いすんなよ。停止じゃなくて鎮静だから暫く放置すれば元に戻る」
弓場さんの弾丸を高密度な雨の炎で防いだが、目に見えない様に広げる事も出来る。
その場合はどうしても密度が下がるから弓場さんの弾丸を防ぐとかは無理で超音波レーダーみたいな使い方が正しいが今回は弓場さんに雨の炎について説明する時間があった。低密度な雨の炎を浴びせ続ける時間が生まれ、気付けば弓場さんのトリオン体は恐ろしく鈍くなっている。
「ケビン、やってやれ」
オレはケビンにそう言うとケビンは弓場さんに飛び掛った。
雨の炎で運動能力が圧倒的に鈍くなっている弓場さんが黒豹に勝てるわけがない。生身の肉体で言うところの頸動脈をガブリと噛み付いてトリオン体を破壊する。本来であればトリオン体は木っ端微塵になって生身の肉体に戻る。ただしここは訓練室でトリオン体を電気で再現しているからトリオン体は壊されたけど修復される。
「言っておくが、オレは雨属性以外にも霧の炎が使える……それを使えばもっとエグい事が出来る」
オレは
明らかに悪趣味なリングであるのは確かと言うかこれもこれで特級呪物の一種だ……ケビンは喰らいついている弓場を外してこちらに戻ってくる。
「ふぅ……ここまでやられたらぐうの音も出ねえ」
「そりゃどうも」
ケビンもスペクターも戦いらしい戦いはしていない。
弓場さんに対して純粋な雨の炎をぶつけるだけで終わらせており、弓場さんはオレが全くと言って本気を出してないという事に気付いて負けたという。
「……ののと羽矢さんだから飲み込んでやる。コレで小南とかが増えたら問答無用で殴ってやる」
「いやいや、それは無いから」
弓場さんは圧倒的に強いと負けは負けだからと受け入れる。
ここから更に事態をややこしくしたら覚悟をしておけよと言うのでそれは流石に無い!
「黒豹か……なぁ、触ってもいいか?」
「いいとは思うぞ。そいつにはケビンって名前をつけてるからケビンって呼んでやれよ」
弓場が完全に敗北を認めたので戦いを見ていたののと羽矢の元に向かう。
ケビンとスペクターを本人の前で見せるのは初めてであり……黒豹と鯱だから一応は日本じゃ早々にお目にかかれない。ののは触ってもいいのかと聞くのでいいとは思うと答える。
黒豹だからと少し不安げだがののは手を伸ばせばケビンは頭を自らで撫でさせた。
おぉ!とケビンの質感に喜んでいる……匣兵器でアニマルセラピー?無理だってば。ケビンとスペクターがオレに従順だから出来てるところあるからな。
「他にも匣はあるんだね」
王子はそう言うとまだ開いていない匣を見る。
開けろと視線で訴えかけている……
「先に言っとくが他は開けないぞ」
「……弓場さんは君の関係性を認めたけど、僕は認めてないと言えば」
「それ嘘だろう……開けないぞ」
「見せるだけでいいんだよ」
「残りは扱いがスゴく難しいっつーか、赤司がさっき取り上げた匣に関しては開けたら2人を全力で殺しに行くからな」
他の匣も見てみたいなという純粋な好奇心を抱いているが、オレは見せるつもりは無い。
ケビンの肉球をモフモフとしている2人も他の匣も見たいと視線で訴えかけてるが、2人の前で出したら確実にヤバいのがあるから。
「制御出来ていないのかね?」
「いや、そういう性質なんで」
「どういうことだ?」
自分で制御が出来ない匣兵器なのかと根付さんは聞いてくるが、そういう性質の匣兵器だと言う。
生身の肉体に戻った弓場さんが説明を求める。
「動物型の匣兵器は元となってる動物の能力を引き継いでる。例えばスペクターは鯱で、鯱はイルカと同様に高度な知性を持っていたり超音波を放つことが出来る……で、動物型の匣兵器も3つのタイプがある」
「陸、海、空か?」
「いや、現存種、古代種、幻獣種だ」
動物型の匣兵器も3種類あると言えばののはベタだが陸の生物、海の生物、空の生物と考える。
そうじゃなくて鯱や黒豹みたいに動物園や水族館に行けば会える現存種、既に絶滅していて存在しない古代種、不思議な力を持っている古代種の3つがあると言えば羽矢が見る。
「まるでONE PIECEの悪魔の実ね」
ぶっちゃけ地獄の運営サイドもそれを意識して送りつけてる。
「概ねその認識でいい……で、お前等の前で絶対に開けちゃいけない匣兵器、ウンディーネだ」
「ウンディーネ!?マジか!見せろ!」
「お前が死ぬからアウト!」
オレが持っている幻獣種の匣兵器の中で開けるのを慎重にしなきゃならない匣兵器、それはウンディーネだ。
ののはその名を聞けば当然と言えば当然だが目を輝かせる。ウンディーネなんて言えばそりゃそうだろうとなるが開けたら殺しに行くからアウト!
「成る程。確かに彼女達の前ではウンディーネは出せないね」
「ウンディーネってなんだ?」
根付さんが絶対に開けてはいけない匣の中身を言えば納得をした。
弓場さんはウンディーネがそもそもなんなのか分かっていない。
「確か四大精霊の一角で水を司る精霊だったね……是非とも見たいよ」
「ダメ!ホントにダメ!」
「王子くん、やめたまえ……まったく、ウンディーネなどという厄介な物を持ち込んで」
ウンディーネと分かれば王子は見たいと言うがオレはダメと腕をバツ印にする。
根付さんはオレがダメと言い続ける理由が分かったのでウンディーネが厄ネタ扱いする。
「厄介なもの?」
「ウンディーネは見た目は美しい女性なのだが意中の男性に他の女性が居る場合はその女性を殺そうとうするという逸話が結構あるのだよ……後は分かるね?」
根付さんがウンディーネは厄介だと言うのだがウンディーネが厄介な理由が分かってない羽矢。
ウンディーネと恋愛をした場合は男側でなく女側が結構な確率で祟られたり殺されたりと言う逸話があり、オレのウンディーネも全力で殺しに行くからアウト。2人はそれを知ると顔を青褪めた。
「まぁ、そういうわけだ」
オレはケビンとスペクターを匣に戻した。
ウンディーネの逸話は洒落にならないから2人がと言うか女性が居る前ではあんま出したくねえんだ。
虹村の匣兵器
NEWヴァリアーリング
大空のAランクのリングで匣アニマルもセットでついてる。
虹村のフルパワーでも余裕で耐えれる。
天馬(個体名 ノックス)
パワー A
スピード S
スタミナ A
知性 A
性格 気高い
扱いが難しい大空の匣兵器の1つで虹村の持っている唯一、変なギミックが無い普通の大空の匣兵器。
A級部隊1個分の強さを持っており、虹村は最強の競走馬であるイクイノックスからノックスと名付けた。
青峰の匣兵器
雨のオリジナルボンゴレリング
Sランクの雨属性のリング
青峰のフルパワーにすら余裕で耐えて最高品質の雨の炎を作る。
Aランクの霧属性のリング
精神を食わせてパワーアップする使い道はあるが、使う理由は無いので使ったことがない
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青峰の武器タイプの匣兵器
青峰曰く「割と洒落にならん特級呪物」とのこと
雨黒豹(個体名 ケビン)
パワー B
スピード A
スタミナ B
知性 B
性格 青峰に甘い
雨属性の黒豹
素早い動きを持っており雨属性が相手を弱体化させる性質の炎と噛み合わせて相手を遅くしてから狙う。
青峰は取りあえずベタな名前でいいかとケビンと言う名前を与えた。B級上位陣と互角に渡り合える。
豪雨鯱(個体名 スペクター)
パワー S
スピード S
スタミナ A
知性 SS
性格 人間にだけは甘い
雨属性の鯱
鮫の匣兵器とイルカの匣兵器のいいとこ取りをした感じである。
鯱と言えば学名が冥界の魔物で、冥界と言えば幽霊で、名前をスペクターとつけた。
A級部隊1個分の強さを持っている。
雨ウンディーネ(個体名 アスナ)
パワー B
スピード A
スタミナ B
知性 EX
性格 嫉妬深い
四大精霊の一角であるウンディーネで個体名はアスナ。
水に近い雨の炎と水を融合させて自由自在に操り戦うことが出来て非常に便利なのだが、ウンディーネの伝承で割とある意中の男性に女の影があればその女を抹殺する性質も持ち合わせている。それさえ除けば非常に良い匣兵器でありフィールドが水場ならば基本的に最強である。条件さえ揃えば黒トリガー複数を相手にしても余裕で勝てる。