黄昏時に   作:紲結、

10 / 11
期間が空きすぎました


廃校舎『1』

私がオカルト研究部に所属してから数日またもや異界に取り込まれていた

見知らぬ教室の中には私一人だけ周囲の机や椅子は小さく恐らく小学校だと思われる

 

「取り敢えず他のメンバーと合流を目指さないと」

 

もしまた異界に取り込まれた時の方針として出来るだけ合流を優先させる様にしたいと言われていた 

床は古いのか少し歩くだけでギシギシと鳴り響く

 

「さて皆は何処に居るのか⋯」

 

校舎の外からニャーと猫の鳴き声が聞こえてそちらに目を向けると八つの猫の目が窓からこちらを覗いていた

八つだからと言って4匹居る訳では無く1つの猫の顔に八つの目が蜘蛛の様に存在している、そして本来身体がある場所には蜘蛛の身体がある、大きさとしては人1人を簡単に丸呑みできるほどの巨体の怪異その仮称として猫蜘蛛と呼ぶことにする、その猫蜘蛛は涎を垂らしながらじっとこちらを見据えていた

 

「まっずいよねこの状況」

 

その場から逃げるように走り出すが猫蜘蛛は外壁を走りながらこちらを見ている

少しでも猫蜘蛛の目から逃げるように階段に逃げ込む

ニャーニャーと鳴き声が聞こえるが息を整え猫蜘蛛が何処かに行くのを待つ

 

「あれ怪異と言うより最早怪物じゃん、まさかこれからあんなのが増えるの?」

 

誰も聞いてないがポツリと呟くその後猫蜘蛛の目が無いことを確認し階を移動しつつ探索を開始し美術室にたどり着く、美術室の中には恐らく石膏で出来た首のない人の像が一つだけ存在していた

近づこうとすると突然それがこちらに歩み寄って来た

 

「知ってた」

 

扉を締め扉越しにそれを見つめてると少しずつ周囲の景色と同化しやがて見えなくなった、よく見ればぼんやりと違和感があるので透明になったわけでは無く保護色によって見えなくなったと思われる

 

「⋯⋯今回もしかして怪異達に変な能力があるって事?」

 

取り敢えずここには近づかないよう心に決め後ろを振り向くとそこには黒髪のおかっぱ頭の子供が立っていた、取り込まれるのはオカルト研究部のみとすると人では無い筈

 

(後ろには石膏の怪異、目の前には子供姿の怪異)

 

目を逸らしまた子供姿の怪異の方を見るとその姿は消えていた

 

(見間違え?それとも何かの条件を達成した?)

 

何が何だか分からないが取り敢えず歩き出す、掲示板があり何かのヒントにならないか貼られているポスターを一通り目を通し何となく気になるポスターを発見した、ポスターには不思議な絵と共に

『今回お茶会に参加してくれた皆さんへヒントを差し上げます、今回の怪異は全部で4種

1 猫蜘蛛は蜘蛛の様に糸を使い獲物を捕らえます

2 石膏は一定時間獲物が居なければ周囲の景色と同化します

3少女は隠れてじっとしてる人の所に飛びます

4最後に今回は特別に寄生型の怪異をその異界にお贈りしました。あなた達の誰が寄生されているのか或いは誰も寄生されていないのか疑心暗鬼に陥りながら是非楽しんで行ってください アリスより』

と書かれていた

要約すると校舎の外に出れば猫蜘蛛にかられ無闇に動けば保護色の石膏に襲われ隠れていれば少女に殺され何もしなければ寄生型が動く余りにも最悪な情報だった

 

「何これ、寄生型の怪異⋯誰かに寄生してる可能性もあるって事?それにお茶会参加者にアリスね明らかに重要な情報だよねこれ」

 

溜息を付きポスターを睨み付ける、明らかにアリスと名乗る存在はこちらが苦しむ姿を楽しんで見てる⋯今までは何らかの怪異が私達をこの異界に取り込んでるものだと思っていたがもしかしたら人為的にこの異界に送り込まれていたのかも知れない、余りにも悪趣味すぎるそれから目を逸らし他のメンバーの探索を続行する、出来るだけ早く寄生型の怪異の存在を知らせなければ最悪の状況になるかも知れないから

 

(主人公君じゃなくて私にも見えたって事は他の人もあのポスターは見ることが出来る、早く共有しないと⋯今回脱出するのには寄生されている人を見つけ出すことだよね多分、主人公君⋯今回は早く脱出しないと全滅かも)

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。