黄昏時に   作:紲結、

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基本的に土日に1話ずつ投稿する予定です



廃病院『2』

歩き続け今いるフロアマップに書かれている階数が目に入る

 

「4階、まあ普通に病院にも4階はあるよね」

 

病院には前世含めお世話になった事が無く、病院には4階が無いという都市伝説を聞いたことがあったので少し不安になる

その時チーンと音が聞こえた

 

「ひゃ、今度は何の音?えっと向こうにあるのは」

 

周囲を確認しながらマップを見つめる、そこにはエレベーターがあるらしい

 

「エレベーター、主人公君がこのフロアに来たのか別のフロアに行ったのか、ずっと隠れてたからわからないな」

 

他の階から怪異が来た可能性もあるがその可能性は考えたくないので思考の外に追い出す、深呼吸をしエレベーターに向かって歩き出す

 

「あれ、道間違ったかな?」

 

マップの通りに歩いた筈がそこにはエレベーターが無く病室があった、その病室の番号は404号室と表示されていた

 

「え・・・何これ何で」

 

何故かはわからないが目が離さず少しずつ体が勝手に引き寄せられドアに手が伸びる

 

「何でやだお願いやだやめて」

 

頭ではこの部屋に入ってはいけないと警鐘が響いているのに体は病室のドアを少しずつ開いていく、開いた隙間から鉄錆のような匂いと赤黒い液体が漏れてきた

 

「は?え」

 

涙で目がぼやけ始めて見えにくくなった時、病室とエレベーターが重なって見えた

 

「見てはならない認識してはならない、もしかして」

 

目を閉じ自分自身の意思でドアを開け放つ、そこにあるのは病室では無くエレベーターだと信じて

 

「よかった〜正解した」

 

中に入ると匂いも液体も存在せず、何処にでもあるエレベーター内部だった、もし目を開けてそのまま病室に入ってしまっていたら、あの中にあった匂いや液体と同じになっていたかもしれない

 

「これからどうしよう」

 

何も考えずエレベーターに入ってしまった為、何処に行くかも決めていなかったので取り敢えず1階に向かうことにする

 

「まぁ、わかってたよね」

 

エレベーターのボタンに目を向けると階数が歯抜けになっていてRF 9F 4F B1Fしか存在していなかった

 

「絶対に地下は危険地帯に決まってる、とすると屋上と9階のどっちかだよね、屋上には逃げ場は多分無いから」

 

恐る恐る9階のボタン押す

9階に付きエレベーターから出て周囲を確認しエレベーターを振り向くとそこには404号室が存在し目をそらした

 

「『夕暮れ時に』って絶対クソゲーだったでしょ、別の階に行くたびに認識しないようにエレベーターに乗らなきゃいけないって、それに9階なのに404号室とか」

 

取り敢えずエレベーターに背を向け歩き出しフロアマップを探し目を通す

 

「看護ステーションに手術室、診療室、放射線治療室事務室に救急室」

 

この階に来たことを速攻後悔した、考えるまでも無くさっき居た階より危険なのがわかる部屋がずらりと並んでいる

 

「主人公君何処にいるかわからないけど早く脱出して!」

 

取り敢えずこの階の安全そうな場所を探しつつ小声で叫ぶ

怪異の対処法は認識しないことが大切だが認識しなくても襲ってくる存在もいる、認識してもらえるよう絡んでくる存在もいる『』のようにそもそも対処法がない存在もいる

 

「ホラーゲームならロッカーに入れば安全なんだろうけど、現実だと意味ないよね」

 

歩きながら見つけたロッカーを見つめ愚痴りつつ少しでも安全そうな場所を見つける為に歩き続ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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