【本編完結】とある転生者の役割交代   作:kotedan50

1 / 54
伊地知ポジション成り変わった主人公が、原作沿いで頑張ろうとするネタ。

・伊地知ポジション成り変わりものです
・オリキャラ出ます
・激しい捏造、妄想含みます



1章 生誕〜高専卒業まで
転生者、伊地知家に生まれる


あれは4歳の頃だったと思う。

祖父母の家でテンションが上がり、双子の兄と追いかけっこをしていた。

その時、思いっきり転んで柱に頭を打った。

その瞬間、ブワーッと──いわゆる前世の記憶が流れてきた。

 

普通に生まれて、普通に学校に通って。普通に恋して、普通に働いて、これまた普通に死んだ人の記憶。

情報量に耐えきれずギャンギャン泣き叫ぶ私、それを見て不安になって同じようにギャンギャン泣く兄。

あれは地獄絵図だったと思う。お父さんお母さん、ごめんなさい。

 

まぁ、そんなこんなで前世の記憶を取り戻した私だけど、転生しただけならまだよかった。

同時に、視界の端に変なものが見えるようになった。

不気味な黒い影、気持ち悪いグロテスクな異形の姿。

でも、なんか見覚えがあって──

 

もしかして呪霊?

 

それに気づいた瞬間、虚無顔晒して宇宙猫になったよね。

死亡率が異様に高い『呪術廻戦』の世界に転生とか、終わってる。

しかも、家が23区の西側寄りにある絶望。渋谷まで電車で一本で行けます。はい。

渋谷事変後の死亡率、クソ高いエリアじゃないか!

頭を抱えたが、幸い今は1995年だ。

2018年までに都内撤退の方向で動きたい。

 

そして、ふと気づく。

我が家の苗字は「伊地知」

そして、双子の兄の名前は「潔高」

まだ幼い兄に視線を向ける。あー……面影あるわー。

 

兄さんあんた、伊地知さんかよ!!!

 

脳内で絶叫する。

原作の比較的重要キャラの妹とか。

この人おらんかったら人外魔境・新宿決戦始まらんぞ?

 

ステイ。落ち着け私。まだ焦る時間じゃない。

まだワンチャンある。兄は兄。私は私。

兄さんには呪術高専に行ってもらって、そのまま

補助監督(五条悟の奴隷)になってもらおう。

 

ある意味安全圏かもしれない。

仮にここがパラレルだとしても、私がいる時点でパラレルっぽいけど。

原作キャラの近くにいれば、動きが分かるから悪くない。

夏油傑の家族だったら詰みだけど、これは安全圏では?

 

内心でテンション高く勝利の雄叫びを上げる。

 

私は見えてるけど、関わらない。

兄が呪術高専に進学するまで、私はずっと傍観者でいればいい。

──いや、「傍観者の妹」になる予定だった。

 


 

母に公園に連れて行ってもらったある日。

その日、公園には何故か蠅頭が何匹かいた。

近くでなんかあったのかな?それにしても、いるだけで鬱陶しいし気持ち悪い。

 

「気持ち悪い。何があったんだろ」

「どうしたの?」

 

思わず呟いた私に対して、兄が不思議そうに小首を傾げる。

その反応に思わず嫌な予感がして、すぐ側を通った蝿頭を思わず鷲掴みにする。

ギーギーなんか言ってるが、気にしない。

 

「潔高、これ見える?」

「???? なーんもないよ??」

 

私はようやく気づいた。

この人、呪霊、見えてない。

 

 

頭を抱えてその場にしゃがみ込む。

兄さん(伊地知さん)が慌て、母も駆け寄って私に声をかけてくるが、何も聞こえない。

近くにいた家族連れや、散歩中に通りかかっただろう、お姉さんも心配した様子で私を見ている。

 

いやいやいや、待て待て待て。

伊地知さんって、高専の補助監督で、術師のサポートやってる立ち位置じゃん!?

戦わないけど、現場に立ち会って、危機管理して、連絡回して、マジ重要な人じゃん!?

呪術師としての才能はイマイチだったけど、事務作業では超優秀って、公式のお墨付きだったよね?

 

見えてない人がどうやって現場に立つの!?

死ぬじゃん!?!?!?

いや無理だわ。

世界よ!こんなところでパラレル要素出してこなくていいんだよ。

 

パニックだった。

何より──

 

え、じゃあ、誰が伊地知潔高ポジやるの?

 

って、そう思った瞬間、全身が冷たくなった。

あの五条悟に「一番信用できる」と言わしめた男だぞ?

そんなキャラが原作から抜けたらどうなることか。

 

 

見えるのは、私。

本来いないはずの私。

見えるはずの兄が呪霊が見えず、何故か見える私。

誰も私に強制はしていない。

でも、伊地知潔高がいなくなった呪術廻戦の世界が、どうなるか分からなくて、怖すぎる。

 

「もしかして、私がやらなきゃダメ?」

 

思わずポツリと呟いたけど、兄さんも母も聞こえなかったようだ。

私の名前を呼び、「どうしたの?」と言ってくる声が耳障りで、どこか遠くに感じた。

くらりと意識が遠くなる。

 

──これは、「伊地知潔高の妹」が、本来の“兄の役割”を背負ってしまった話。

 

 


 

 

主人公

 

絶望した!!!!

呪術に関わるにしても、せめてモブでいたかった。

ネームドキャラとかマジ勘弁!!

 

 

伊地知潔高

 

全く見えない一般人になった。

それ以外は原作と同じ。

穏やかで優しい子。




同じものをpixivでも公開しており、軽微な修正(誤字脱字など)だけ入っています。

本編完了しましたが、番外編後日談などどれが読みたいですか?

  • 本編終了後の後日談
  • 本編時間中の日常話
  • if系(√分岐、原作通り五条死亡など)
  • R-18 の下ネタギャグ
  • 全部
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。