と、言うことで、誕生日祝いのエピソードを書きました。前後編で、後編はエロの方に載せております。
バレンタインのとき同様、『この小説の本編と時期はずれているが、人間関係等は本編と同様』と考えて頂ければと思います。
それでは、どうぞお楽しみください(^^)!
3月3日。
この日は、マリーこと橘万里花の誕生日であった。
ひな祭りの日が誕生日とは、何とも彼女らしい。
楽は、前日の夜、学校が終わるとすぐに万里花の家に行った。
サプライズなどを特にすることはなく、前夜から彼女の部屋に居て、一緒に誕生日を迎えようとしていた。
学校から帰って来ると、二人は着替え始めた。
二人はまだ高校生ではあるが、既にお互いの部屋に簡単な着替えくらいは持ち込んでいたのである。
着替えまで見るのは何かちがうねと話し合い、その際は簡単な仕切りを使って着替えていた。
「えへへ…らっくんと一緒に帰って、一緒に着替えるなんて…もう…えへへ…」
「万里花…顔…」
既にこの流れは何度も行っているのだが、万里花は未だに、その都度幸せでにやけていた。
しかしそれは、この着替えに限ったことではない。
普通のカップルであれば、すぐに当然の流れになって、互いにあまりリアクションをとらなくなるようなことも、万里花は毎回幸せそうにやり続けるのである。
楽からすれば驚きなのだが、彼女があまりにも幸せそうなので、その楽も釣られて顔が綻んでいた。
「…ふう、さて、今日は朝までコースでしたっけ?♪」
ばぼしゅうぅぅっっっ
着替えが終わり、二人がソファに腰を下ろした瞬間の万里花のぶっこみ。
さすが、としか言いようが無かった。
「…話が飛び過ぎじゃないですか万里花さん」
「うふふ、そうですかねー♪」
そう言いながら、楽の右肩にこてっと身体を預ける。
楽が万里花にちらっと目をやると、それに気付いた万里花がにこっと微笑む。
「…ちょっとかわいすぎて何やってんのかわかんない…」
感情の昂ぶりが一周したのか、悟りを開いたかのような穏やかな顔で話す楽。
「あら、斬新ですね、それ♪」
万里花は飄々と受け止めていた。
ちなみにこの二人、テレビを見ながらでもこういうやりとりはずっとしているのだが、別にテレビやその他の何かが無くても、延々とこう言うやりとりを続けられるようであった。
楽は付き合うことでもはや万里花にメロメロになり、万里花も楽のことをより好きになっていた。
そんなこんなで、付き合いたてのバカップル感がずっと続いているのである。
しかも、続けようと思えば何年単位、あるいはその先でさえ続けられそうな勢いであった。
「万里花、今日から明日の夜にかけてくらいなんだけど…」
ふと、楽が話を切り出した。
なんだかんだで二人は高校生である。
彼女の誕生日だからと言って、あまり派手なことを出来る訳ではない。
誕生日プレゼントを用意するにしても、他に、何が自分に出来るだろうか?
それを、楽はここ数週間、ずっと考えていた。
「?なんでしょう?」
万里花は楽の右腕に抱き付いたまま聞いた。
「俺に、何でも好きなことをお願いしてほしいんだ。」
楽は穏やかながらも真剣な顔をして言うと、万里花の頭をくしゃっと撫でた。
「え…?で、でも…」
万里花は自分の頭を撫でている楽の手を、幸せそうに握り返した。
その声色には、嬉しさと戸惑いが混じっていた。
そんな万里花の心情を察して、楽は言葉を続ける。
「万里花はいつも本当に尽くしてくれてるだろ?それは、本当に嬉しいし、幸せだし、感謝してる。
だから、そのお返しがしたいんだ。
…たまには、な?♪」
楽はこうは言っているが、もちろん、日頃楽から何もしないと言う訳では全く無かった。
むしろ、彼自身彼女を精一杯喜ばせようと、色々とやっていた。
しかし、それでも万里花の楽に対する愛情表現の質と量は尋常でなかった。
そのため、ここいらで何かお返しがしたいと思ったのである。
そんな楽の言葉を聞いて、万里花は頬を仄かに赤らめた。
「…!…はいっ、ありがとうございます♡」
そう返事をすると、彼女はにぱっと笑った。
その瞬間。
「ぐはっ!!!」
楽は口から吐血した。
「!?らっくん!?」
万里花の笑顔に死ぬほどときめいて、ハートを強烈に射抜かれたようであった。
「げふっ、ごほっ、…い、今の笑顔は…反則だぞ…」
「♡」
イエス、バカップル。
そんな訳で万里花からのおねだりタイムと相成った。
「らっくんに好きな事をお願い…そうですわね…」
万里花は手を顎にやり、真剣に考えていた。
「そんなに悩まずに、思い付いたことをどんどん言ってくれていいぞ?片っ端から叶えるから。」
「!!…ちょっと男前すぎて何言ってるのかわかりませんわ…」
「…かぶせてきたな」
こんな会話もお手のものだった。
「…あ」
「お。思い付いたか?」
「…ではまずは女王様プレイから…」
ばぼしゅうっっっ
楽が再び派手に噴き出した。
「げほっ、ごほっ、ま、まさかのど下ネタスタート!!?」
咳き込みながらも、精一杯ツッコむ楽。
「うふふ、冗談ですよ~じょ、う、だ、ん♡」
そんな楽の背中をさすりながらも、舌をぺろっと出す万里花。
「な、なんつう冗談を…。で、結局、何からしてほしい?」
「そうですね…。…あ、聖水プレイ…」
ぼばしゅぅっっっ
再び噴き出した。
「待て待て待て待て!!アブノーマルなのは決定なの!?」
二度も続くと流石に不安になってきたのか、ほんの10秒程前よりも更に激しくツッコむ楽。
「ですから、冗談ですよ~じょ、う、だ、ん♡」
「じょ、冗談に聞こえねえ…」
「むしろ私はらっくんのを…あ、いえ、何でも無いですわ」
「え、ちょっと、今何て」
「何でもないですよ~…?」
「待て待て、ちょっと今火が点きそうになったんだけど、え、なんて?」
「あうう…今のは忘れてくださいましーーー!」
いきなり、危ない流れになりかけた。
「(…今度、そう言うのを調べてみるかな…)」
楽は、ニュージャンルへの扉を開けるきっかけを掴んでしまった。
「…あ、そ、それでなんですけど…」
下な流れが一段落すると、万里花は急にもじもじとしながら切り出した。
「お、なんだ?」
「…あ、甘えさせて頂きたいのですが…よろしいですか?それも…目一杯…。」
「え、そんなんでいいのか?」
楽は少し、肩透かしを食った。
「め、目一杯ですよ!?いいんですか、本当にものすごく甘えちゃいますよ!?」
万里花は楽の右腕を両腕で抱きしめながら、目をきらきらとさせながら聞いて来る。
…なんなんだ、このかわいさは…
会話の流れをぶった切ってでも、彼女を抱きしめたくなる衝動に駆られる楽であった。
「…まったく」
楽は万里花の頭を撫で始めた。
「ここからは、俺に許可をとるのは禁止!いくら甘えてくれてもいいよ。大歓迎!♪」
楽がそう言うと、万里花の目が喜びで輝いた。
「あ、じゃあ…このまま、撫でて頂きたいです…」
「お安い御用だよ♪」
そう言って、万里花の頭をわしゃわしゃと撫でる楽。
「えへへ…私、らっくんになでられるの大好きなんです♡」
にぱっと笑った。
「はうっ!!」
万里花の笑顔により、またしても悶絶する楽。
「くっそかわいい…幸せすぎる…」
「♡」
「今度は、膝枕を…」
「オーケー、じゃあ…よっと、ほら♪」
楽は体勢を整えると、傍にあった毛布を取り出して、万里花の身体にかける準備をした。
そして、準備が整うと太ももをぽんぽんと叩いて、手招きをする。
「…じゅるり」
「こらこら、よだれよだれ」
「はうっ…」
…普通の人であれば、ご馳走を目の前にした際に示すであろう反応なのだが。
「…♡」
「…」
「…♡♡」
「…」
「…♡♡♡」
楽の太ももの上で、ころころと寝返りを打っては、その度に楽を見つめたり楽の身体のあちらこちらをさわさわと触りまくる万里花。
そんな万里花を、楽は『かわいいやつめ』なんて思いながら撫でていた。
「俺、こんなに膝枕を能動的に楽しむ人初めて見たわ…」
「あら、せっかくの機会なんですから、楽しまなくては損ではないですか!むふふ~…すんすん…」
「待て待て万里花、匂いの嗅ぎ方が…。どんどん動きと言葉が変態みたいになってるぞ?」
「いいんです~今は!えふふ~…♡」
「なんだその声…ま、いいか」
このやりとりは、しばらく続いた。
「…あ、もうこんな時間か」
楽が時計を見ると、時間は19時手前であった。
「ごはん作ってやるから、少し待っててくれ。」
そう言うと、楽はにかっと笑った。
「!それは…嬉しいのですけど…その間らっくんと離ればなれになるのはちょっと…」
「どんだけ密着してたいんだよ!?すぐ終わるからさ」
「う~…わかりましたわ、では、食べるときは密着体勢と言うことで手を打ちましょう!お料理、よろしくお願いしますね♪」
「(なんか、やな予感がするな…まあいいか)おう」
そんなこんなで、楽は料理を作り始めた。
数十分後。
「出来たぞー」
「…はあ…はあ…はあ…」
「!?どうした!?」
「…あ、いえ…らっくんを見ているだけではもう、私…らっくん不足になってしまいまして…はあはあ…」
「抱き付かずに律儀に見てたもんな…あのときの目の色が何とも言えない怖い感じがいえなんでもないです」
言葉の途中で、万里花の目の色を見てセリフを言い切るのを諦めた。
「つっても…今はもう、ばっちり抱き付いてるじゃねえか…」
先程の楽のセリフ。『出来たぞー』の『た』の時点で既に楽にタックルまがいのハグをかましていた。
今は、楽の腰辺りをずっとすりすりとしている。
「えへへへ~…♪」
やはり、この幸せそうな顔は、何度見ても飽きるものではない。
「…ふふ。ほら、ご飯食おうぜ」
そう言って、万里花の頭を撫でた。
「わあ…美味しそう…頂きます!ですわ♪」
「おう」
万里花は目を輝かせると、ぱくぱくと食べ始めた。
「ああ…美味しい…昇天します…」
「万里花、魂、魂出てる!?耳から!!?」
軽いパニック。
「…はあ、危うく逝ってしまうところでしたわ…」
「初めて魂を掴んだわ…気合で何とかなるもんなんだな…」
中々衝撃的な会話内容である。
「うふふ…ありがとうございました♪では次は…」
そう言うと、肩をすすすっと寄せて、楽の左肩にぴたっとくっついた。
「こ、こら、それじゃ食べられないだろ?」
「うふふ…さっき、食べるときは密着体勢で、と言いましたでしょう?♪」
「いや、そうだけど…」
「これで万事解決ですわ!♪…。」
「あ、そう言う…」
万里花は、静かに口を開けた。
「ほら、あーん」
「あーん♡」
ここから、何口(と、言うより何十口)かは、ひたすら楽が万里花に食べさせてあげていた。
「…ふう、幸せすぎて何を食べているのか分かりませんでしたが、ただただ美味しかったですわ♪」
「すげえ感想だな、それ…」
「それで次は…らっくん、普通に料理を自分の口に入れて、噛まないでいてもらえますか?」
「?あ、ああ…」
万里花の言葉に不思議がりながらも、楽は言われたように料理を口に運び、噛まずにおいた。
「はい、では、こっちを向いてくださいまし!」
「?むん(うん)」
「…んっ」
「!!」
万里花は楽とそっと唇を重ね、そのまま舌を楽の口内に入れた。
そして、ぬちゅぬちゅといやらしい音を立てながら、楽の口内の料理を舌で運び出して行く。
「~!~!!」
楽は突然すぎる責めに、声を失っていた。
「…は~~~美味しいですわ♡あれ、らっくん、どうしました?」
万里花が満足げに呟いていると、楽は顔中から湯気を噴き出していた。
「お、おまえ、これは…」
顔が真っ赤である。
「うふふ…刺激が強すぎたみたいですわね♡それでは、二口目もお願いしますわ♡」
「うえっ!?まだ続くのか!?」
「え~、むしろここからですよ?残りの料理は、ぜーんぶ口移しで頂きますから♡」
「ま、マジか…」
長い食事が始まった。
「…~!…~!!…~!!!」
何度も繰り返される、口移しと言う名目のディープキス。
万里花がうっとりとした表情で、幾度となく自分の口に舌を入れて行く。
楽の頭の中はとろけ切っていた。
途中から、万里花は唇を重ねている間に楽の股間をまさぐり始めるようになり、回を重ねるごとに徐々にファスナーを下ろし、パンツの中から器用に楽のモノを取り出し、少しずつしごき上げていく。
口で楽しみながら、右手は楽のモノを弄り回し、左手は楽の耳を触ったり乳首を弄ったりと、好き放題にしていた。
序盤で、もう料理は完全に食べ終えていた。
しかし、その後も、万里花は手を休めない。
その後、数十分にも及んで楽を弄び続けた。
「…ふう、こんなものでしょうか。ご馳走様でした♪」
「お、おまえ、なあ…こんなにしてくれやがって…」
万里花が飄々と話していると、楽が息遣いを荒くしながら万里花を見た。
楽のモノは、既に限界まで怒張していた。
あれだけ刺激しておきながら、それ以上のことはしていない。
焦らすにも程があった。
「あら、そうでしたわね♪では…」
「(やっと…)」
楽は安堵の息を漏らす。
「お皿、洗っちゃいましょうか♪」
「!?え、いや、お湯に入れとくだけでも…」
「そこはちゃんとした方が良いと思いますわ♪うふふ♪」
そう言うと、呆気にとられる楽をよそに、万里花は手際よく皿をまとめ、台所に行ってしまった。
「な、なんだよ、それ…」
楽は自分のモノを見やって、途方に暮れた。
いつもであれば、こう言うときはいくらでも楽の希望に応じる万里花だが、今日は敢えてこの流れを楽しみたいのだろう。
分かってはいても、この状況は楽には非常にもどかしかった。
そして楽は、自分のモノをズボンの中にしまい込んでファスナーを上げると、万里花の後にふらつくように続いて台所に向かった。
続く。
いかがだったでしょうか!
前書きにも書いたように、後編はエロの方に載せています。そちらもぜひご覧ください(^^)!
それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!