科(化)学系チート持ち転生者のお話   作:金属粘性生命体

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ディストピアルート
転生初手


 

 

 

 

 転生した。

 

 それはもうとんでもないチートを手にして。

 

 テンプレのごとく死んだ直後に神様と謁見し、チートを貰ったわけである。

 

 第1に今後人類が開発、発見する科(化)学技術を数百世紀分の習得。

 第2に人類が創作上で作り上げてきた科(化)学技術の習得+現実での再現。

 第3にこれらを習得した際に発生する自我の変容を無効化。

 

 まぁこのラインナップだけでどんだけイカれた能力を手に入れたか察せるだろう。

 

 まぁ正直言えばここまで能力が揃えば第2の人生はめちゃくちゃ楽に生きられるってわけ。

 

 ま、そんな甘くないのが人間社会だったわけで……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 転生後初めて自我が目覚めたのは5歳になった誕生日だった。

 

 それまではなにかオートマチック的な感じで体が動いていたらしく、意思が希薄な子供だと認識されていたようだ。

 

 多分だが魂に刻まれた超常的な技術が肉体に馴染むまで特にこれといったアクションを起こせなかったのだろう。

 

 子供でも食べられるような小さなケーキを食べつつ頭の中に溢れる技術を整理していく。

 

 ナノマシン、量子コンピュータ、常温核融合、星間光航、オートマタ、常温常圧超伝導。

 

 まだまだ部分的なのしか認識できてないが、これだけの技術が己の中にある知識の中では初歩中の初歩認定されていることに驚きが隠せない。それに創作上の技術もある、ということも認識すると……こんな技術もある。

 

 エターナルサイクラー(LBX)、コジマ粒子(AC4)、ミノフスキー粒子(ガンダム)、タイムリープマシン(STEINS;GATE)、電脳化(攻殻機動隊)、フルダイブマシン(SAO)、アークリアクター(アイアンマン)

 

 うーん、これは夢が広がりまくりングってやつだな。

 

 子供の身では手が出せるものはない。というか多分高校生になるくらいまでは特に何も出来ないのでは?

 

 これは耐えの時間かね、一応部屋には両親からのお下がりでスマートフォンや壊れかけのおもちゃなどはあるが……

 

 やれるだけやってみるとしよう。

 

 とりあえず部屋に戻り、深夜になるまで待つ。俺の知識は所謂オーパーツと呼べる超技術の集合知だ、そんな知識を5歳になったばかりのガキが持ってたら親としても気味悪がるだろうと考えられる。

 故にバレないように夜中に行動すべきである、できるならもっと別の、家ではない場所で作業したいところだが子供の体では到底無理だ。

 

 そろりそろりと部屋を抜け出し、簡単な工具を盗み出す。ドライバーとかペンチとかしかないな。これだけでも何とかできるのが超常技術ってやつなわけ。伊達に数百世紀先の知識を持ってねぇんだわ。

 

 軽く手指を揉みながら脳内でこれからの事を思い浮かべつつ、手元に持ち出した工具でジャンク品やスマホの改造を始める。

 

 現在のボトルネックは色々あるが分割してみるならば、資金や資材の不足、研究開発のスペースの不足が現状において最も障害となっている。

 

 資材不足、言わずもがな物を作るには材料が必要だ、そしてその材料を入手するには金がいるってわけだ。

 そして何よりも今後機械や危険物質を扱う以上場所が必要になるってわけ。

 

 とりあえず手元の改造を終えたスマホを見やる。

 

 ……無意識のうちに改造してたからかあまり詳細を覚えてないが何が変わったんだこれ。とりあえず配線の効率化や電気の配分などで高性能化したのは覚えてるが、あぁ見守り機能ぶっ壊れてる、ていうか誤魔化せるようになったのか……シミュレーターとしての機能付き、と。

 

 これなら並のコンピューター、市販で売られてるPC程度なら上回る性能はある。これならある程度好きなことができるぞ、まずは……銀行をハックして口座作るか。

 

 

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