お嬢さまが、ちびっ子可愛い悪役令嬢   作:デチャウ

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第二話 その三 プラム・リポート

幕間

 

「プラム リポート No.01」

 

 プラム・プロセス 検証リポート

 

件名:学園行事における魔法偽装計画「時間合わせて爆破」検証結果

 

 

《検証ログ開始》

 

対象者:

・セシリア・フォン・アーネスト

・ルナリア(ナノマシン集合知的制御体)

 

目的:

物理的爆発現象を魔法現象として偽装し、

学園魔法実習およびスキル披露会を突破可能か検証する。

 

 

【計画概要】

 

当該計画は、以下の工程で構成されていた。

1. ナノマシンによる発光・物質生成を用いた

 「魔力反応」擬似演出

2. アーネスト家所蔵の高威力手榴弾を

 魔法効果として誤認させる

3. 爆発タイミングを魔法発動に同期させ、

 観測者の認識を誘導する

 

なお、計画立案時のコードネームは

「魔法少女ドッカーンルナリアちゃん大作戦」

であった。

 

※命名者:セシリア・フォン・アーネスト

※理論的合理性との相関:未確認

 

 

【準備段階での問題点】

 

・使用予定兵器

 →「大型魔獣向け/人に向けるな」と明記あり

・偽装用衣装

 →被験体ルナリアの精神安定度を著しく低下させる

・呪文・掛け声

 →羞恥による制御遅延が発生

 

特に、

**「魔法少女的演出を必須条件とする」**という仕様は

システム的合理性を著しく欠いていた。

 

 

【実践直前の心理変化】

 

翌日、両名は計画内容を再確認。

 

・セシリア・フォン・アーネスト

 →「家の威厳もプライドも守れない可能性」に気づく

 →しかし「せっかく作った」という理由で実行を選択

 

・ルナリア

 →魔法少女衣装および台詞実装時点で

  内部羞恥値が臨界点を突破

 →制御権限の一部を透香へ移譲

 

※これは透香による

 ルナリア躯体の初の直接制御事例である。

 

 

【実践結果】

 

・透香

 →羞恥耐性不足により判断遅延

・手榴弾投擲

 →軌道計算失敗

・結果

 →アーネスト家屋敷の一部を物理的に破壊

 

死傷者なし。

ただし、

**「魔法としての説得力」

「隠蔽としての有効性」

「家名保持」

いずれも達成されず。

 

 

【最終結論】

 

・物理現象を魔法現象として偽装する試みは不可能

・本世界における魔法は

 ナノマシンによる超化学的物理現象である

・よって

 「物理を魔法に見せる」行為は

 論理的矛盾を内包する

 

成功確率:0.00%

 

 

【付記】

 

当該計画は、

人間的感情(焦燥・見栄・悪ノリ)に基づくものであり、

論理的には失敗が確定していた。

 

しかし、

「隠蔽は不可能である」

という結論に到達するための

必要な試行であったと判断する。

 

本検証ログは

セシリア・フォン・アーネスト本人への

直接提示を推奨しない。

 

《検証ログ終了》

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