憑依転生きよぽん 作:笑っちゃうよね〜たはー
禪院直哉
俺は今、真っ白な部屋の中でポツンと一人立っている。
な、何を言ってるのかわからねーと思うが、俺もどうなってるのかわからない。頭がどうにかなりそうだ。催眠術だとか誘拐だとかそんなちゃちなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……
とまあこんな風に少しふざけてみたのだが、本当に何が起こったのかわからん。さっきまで確か大学のレポートを夜通し書いていて、眠気覚ましにコンビニにコーヒーを買いに行ったんだ。
そしたら横からいきなりトラックが突っ込んできて……
「あぁ……トラ転、かぁ……どうやら俺は転生しちまったようだな」
異世界転生モノでよくあるアレだ、トラックに轢かれて転生する通称トラ転。使い古されたありきたりの展開ではあるがまさか俺が体験するとは思わなんだ。
さて、ふざけるのもここまでにしよう。まずは自分と周りの確認だ。
ひとまず自分の身体を……ふむふむ。なんとなくだが俺の年齢は大体10歳前後な気がする。なるほど、途中で前世の記憶が復活したパターンか。それにしても10歳とは思えないほどには筋肉の量が多い気がする。身長伸びるかな……最低170cmは欲しいんだが。
さて、次に周りを見渡せば一面真っ白な部屋に、目の前には一つの机とテスト用紙のようなモノ。そして周りを見渡せば数名の白衣を纏った人間と、スーツを着た男がこちらを見ていた。
白衣を纏った人達の顔はわからないが、スーツを纏った男の顔はどこか見覚えがある気がする。
ん。まてよ?白い部屋、複数名の監視者、そして俺の筋肉量、一つだけの机……
──違和感
何かとてつもなく既視感があるぞここ。てかスーツの人の顔思い出したぞ。確かアイツは……
──違和感
本当に待ってほしい。嘘だと言ってよバーニィ……
『
──ああ……終わった。詰みだ
今、思い出した。俺に命令した男の名前は綾小路篤臣──”ようこそ実力至上主義の教室へ”というライトノベルの主人公で、この白い部屋の最高傑作である”綾小路清隆”の実の父親だ。
そして今呼ばれた名前は”清隆”。さらにここには俺一人しか存在していない。
あとは言わんでもわかるやろ?
──俺が”綾小路清隆”だ
さて、どうしたものか。推定10歳前後ということは今はホワイトルームが稼働している真っ最中。確か脱出したのは14歳くらいだったかな?
ということはあと四年ここで生活しなくちゃいけないのか……オワタ。脱出したのは自分の意思なんだっけ?それとも松雄さんっていう執事さんが連れ出してくれたんだっけ?わっかんねえ……
どうしようかねうーんこの……まあそこはなるようになるだろ。それより今は目の前のテストのことを考えよう。
うろ覚えだけど確か綾小路が受けたカリキュラムってクソ鬼畜難易度でバカみたいに脱落者を出した”βカリキュラム”だったよな。
この時期で相対性理論か何かを学習するんだっけ?わからねえよ俺みたいなボンクラじゃ。なんか転生特典ないの?え、もしかして綾小路に憑依したことが特典?
まあ確かにスペックだけ見たら人類でもトップクラスだから特典っちゃ特典になるのか。でもなあ……綾小路は綾小路だから強いのであって別に俺は強くないんだよなあ。
いやあ困った困った。
ま、ウダウダしても仕方ないしとりあえず解くことにしよう。肉体の記憶があるなら解けるだろ。多分、きっと、めいびー
でもその前に別作品のセリフだけど、これだけは言っとかないとな。
どうせならアニメみたいに原作再現でやってみよう。服は残念ながら和服じゃないけど、顔の形くらいは似せれるはずだ。ヨシ、こんな感じでオッケーだろ。鏡ないからわからんけど。
きっとこれが漫画なら多分横に『「ホワイトルーム」最高傑作──綾小路清隆』みたいな感じでデカデカと紹介されてるんだろな。さーて言うぞー!
「非道い施設やなあ……」
『!?』
お、驚いてる驚いてる。そりゃそうだよな、基本的にずっと無言でいるようなやつからいきなり京都弁が出てきたんだから。笑っちゃうよね〜たはー!
でも残念。こっちはさらに驚かせる前提で動き作っとんのや。
「人の心とかないんか?」
『!?』
これでヨシ!綾小路の声だから違和感はすごいけど、ホワイトルームとかの非人道的施設に対して一度言ってみたかったんだよな〜
夢を叶えてくれてありがとう神様。そこだけは感謝してる。でも、できるなら高育に向かう途中のバスから始まって欲しかった。
まあ脱出すればいいだけの話か!そうと決まればこのテストを最高速度で終わらせて施設内の探索だな!どこがセキュリティ甘いかとか色々調べるぞ〜
ふと思いついたクソみてえな話です。一発ネタ
セリフパクってるだけで残念ながら他作品要素は存在しません。存在しない記憶もありません
続くといいですね(小並感)