偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
今日から期末テストの返却が始まった。それに伴ってテストで失点の多かった部分や難度の高く設定された設問の解説と対策の授業が行われる。
真面目に取り組めばそれだけで補習として成り立つようにカリキュラムが組まれている訳だ。つまり補習するということは問題を解くにあたり必要な前提知識に欠損があるか間違えているかということになる。まぁ当たり前のことなんだけど。
目的意識さえあれば勉強も出来んことはない私は返却されたテストが補習ラインを越えている時点でもう関心が無くなった。ついでに言えば平均点程度は取れていたし、つまりはこの調子で励みましょう、ということに他ならない。
励みますともテスト前だけは。
あいにく私は他のことで頭が一杯だった。
いよいよラブライブ!フェスに向けて交渉が迫っているのだ。補習がなければこっちのもんよ。
私は先生の奏でる作業用BGMを聴きながら夏の行動について改めて頭を整理した。
現時点で直接の連絡先を入手できたのは5校分。これを多いと捉えるか少ないと捉えるかは個人の見解次第だけど、どれも抱えている(活躍当時の)部員数を考えると相当数になるため控室的な面で寧ろこの辺りが限界かもしれないと思っている。
ラブライブ!のように大勢がステージに上がるライブなんかだとイヤモニの回線が足りないため人と回線を共有したりなんかはざらにあるし技術的な面でも負担が増える人数になってきている。
ラブライブ!優勝校や時代を彩った学校など全部集めると3ケタを軽く超える人数になる。
ライブのクオリティを確保するなら今くらいが上限だろう。
あと現在お出しできる情報のとこを考えると直接交渉は必須になるため全国を回るには時間が足りない。現状ですら夏休み中に兵庫、静岡、東京を巡る予定なのだ。時間が足りなすぎて静岡の時は合宿も兼ねているくらいだ。
大半が社会人になっているため、交渉は一発勝負となるだろう。(もちろん、日程と場所は開示している。)
スクールアイドルの始祖、開かれたスクールアイドル界のはじまり、尊敬すべき不屈のスクールアイドル、スクールアイドルの在り方の教科書、圧倒的覇者。当然ながらフルメンバーではないもののそんなレジェンド達と対面できることに胸が熱くなる。特に瑞河時代の活動はレジェンドの逸話を参考にしていた部分もあるため、一段と緊張することだろう。
空調の効いた教室ですら汗ばむ中、私は確かに熱い夏の到来を予感していた。