偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話   作:マーケン

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7月28日(火) 発表

 アタシ達の話を聴いて驚いた理事長代理とユズハさんは、すぐに当時の仲間に連絡を取って了解を貰ってくれた。

 みんな二つ返事でOKしてくれたとのことで、こういう理事長代理の人柄からか、突飛なことにも付き合い慣れているんだろうなと思った。

 そして今日、海沿いにある新しめのアリーナで行われている現地のスクールアイドルイベントに参加し、その流れでラブライブ!フェスのことを緊急告知(配信あり)することとなった。

 告知は早いに越したことはないし、理事長代理からも許可はもらっている。そして、イベント出演準備の傍らでラブライブ!運営からも許可を貰い、万全の状態でMCの時間を迎えることができた。

 

「今日はイベントを楽しんでいるみなさんにお知らせしたいことがあります」

 

 一曲残しているもののライブの熱に当てられていることもあり、せらりんは興奮冷めやらぬ様子でマイクを握っていた。

 当然だ。自分が発案した企画がようやく一つの形を得たのだ。その気持ちはアタシにも痛いほど分かる。

 そんなせらりんの様子を、結構な高低差のかる会場で下からも上からも見守られている中、それは発表された。

 

「随分とお待たせしてしまいましたが、以前告知した11月開催のイベントのタイトルと出演者を発表したいと思います」

 

 アタシ達蓮ノ空も、一昨年のラブライブ!優勝校だし、去年は大きなイベントも主催してそれなりに名が通っている。そのため、客席のざわめきから「今度は何する?」、「また蓮ノ空面白れえことするん?」といった気配がひしひしと伝わってくる。

 

「Bloom Garden Party feat.ラブライブ!、ラブライブ!フェスを開催いたします」

 

 ラブライブ!の名が出た瞬間、詳細なんて伝えていないのに地響きのような、歓声が文字通り会場を震わせた。

 やはりスクールアイドルにとって出る出ない関わらずラブライブ!というのは象徴的なイベントなのだ。その名を冠するイベントが開催されると聴いて沸かない筈がない。

 

「現在出演交渉中ですが昨日、まず一校参加が決まりました。ここ神戸で、みなさまの地でお馴染みの椿滝桜女学院高等学校です」 

 

 椿滝桜女学院高等学校は始祖とも言われるだけあり地元スクールアイドル界隈では有名らしい。学校名を発表したとたん、また歓声がすごいことになっている。

 やっぱ、現地イベントで新発表ってこういうのが醍醐味だよね。

 ゲームの発表とか定期配信でやるのとリアルイベントがあった時の発表とじゃ盛り上がりが違うから、発表ってのは人前がいいんだなってのが良く分かるよ。

 

「スクールアイドル界に影響を与えた学校を一堂に会する夢のイベントを目指し現在鋭意交渉中です。さらなる続報をお楽しみくだされば嬉しいです」

 

「それでは、新しい夢との出会いに感謝を込めて。聴いてください"Hello, new dream!"」

 

 こうしてラブライブ!フェスという夢はまたたく間に世間に広がっていった。

 

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