偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
『With×STATION 出張版』
みなさんこんにちは〜。蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ3年の安養寺姫芽だよ。今日もよろしく〜。
同じく徒町小鈴です。本日は何卒、よろしくお願いします。
みんなも知っての通り予定していたイベントの詳細を発表しました。
ラブライブ!フェス、改めて考えても凄いイベントだよね。
これまでも学校卒業してからも1.2年くらいはエキシビジョン的なイベントとかゲストでお呼ばれするスクールアイドルってのはあったと思うけど、それ以上の時を経て卒業後にグループの名前や学校名を背負ってイベントに出るってのは無かったと思うからね。
それもラブライブ!の名前を冠するイベントだもんね。徒町ワクワクが止まりません。
現役でラブライブ!出場する人にとっては忙しい時期の開催になっちゃうのはちょっと申し訳無いけどね。そこはアタシ達みらくらぱーく!も同じ条件なのでお許しいただければと〜。
がんばってね姫芽ちゃん。画面の向こうのスクールアイドルのみんな!スクールアイドルじゃないみんなもがんばってね。ちぇすとー!
話は戻るけど、まずは一組。参加のお知らせが出来たけど夏休み中にもっとお知らせ出来るように頑張るからね。
これを期に今まで触れてこなかった時期のスクールアイドルと出会う切っ掛けになってくれたら幸いです。
それではまた!ぽーちっ
本日の配信は終了いたしました
ご視聴ありがとうございました
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遠征に次ぐ遠征で乱れていた生活リズムも沼津に腰を据えたことでいったん元に戻った。
慣れない場所であることは変わらないけれどもリズムが整うだけで頭もちゃんと回るようになる。
マイカちゃんに新しい楽曲制作を任せているので私はスリーズブーケの新しい衣装を制作担当だ。それに加えて全員曲についても案だけ出て纏っていないのが現状。
本当はこの合宿でみんなで作れれば、なんて思っていたけど遠征してのライブ参加と交渉(というか挨拶回りになってる)そして長距離の移動が予想以上に負荷になっていて実質合宿が休養になってしまっている。
現状、蓮ノ空が今月抱えているタスクはラブライブ!フェスの出演交渉、全員曲の制作、月末のFes×LIVEの準備(ユニット曲含む)だ。
遠征地でのライブ出演は遠征前半に終わったのである程度の目処はたったと言える。
出演交渉についても出だしが良く、早目にラブライブ!フェス開催と情報を公開出来たからか、先方もそのつもりになってくれているので話が早い。
明日で沼津を発ち次は東京。東京では4校回る予定になっている。東京では練習とかする場所もなさそうだし、また生活リズムが狂わないように気をつけなければ。
そう考えながらお借りしている十千万旅館の温泉を上がり、ロビーのソファで寛いでいるみんなと合流した。
「お待たせ。ごめんね待たせて」
「吟子ちゃん。間に合ってよかったよ〜」
「外行こ!」
姫芽の言葉に何が、と首を傾げると小鈴に促されてみんなで外に出る。
このあたりはちょっとした山に囲まれるような立地になるため日が暮れるのが少し早く、外は気持ち薄暗くなっていた。
「Aqoursさんが全員揃っている時はたまにここでやるんだって」
「昔からのファンの人が喜ぶからって卒業してからもずっと、そうしてるんだって」
道路を挟んだ砂浜には9人の人影が揃っていた。
特別な衣装なんて無い。けれどもその纏う空気感にはなんというか説得力があった。
"DREAMY Aqours COLOR"
波に揺蕩うように、風に乗るように、軽やかに踊る姿に、Aqoursさんがここの景色に見守られて過ごしてきたのだと直感的に分からされる。
スクールアイドルと名乗っている訳でも無いだろう。Aqoursという名前も学校に残してきただろう。それでもただこうして目の前で披露されていることが奇跡のようで、目が離せなかった。
ずっと続く物語。永久がそこにはあった。