偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話   作:マーケン

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8月20日(木) 順当

『With×STATION CV:安養寺姫芽』

 

 こんにちはー。蓮ノ空女学院1年の紫輪みおんと、

 はい。3年生の安養寺姫芽です。今日もよろしく〜。

 という訳でみなさん。実は先日、わたし紫輪は風邪を引いておりまして、大事を取って今日は声を出さないように配信をしております。

 ですので、それを逆手に取って今日は安養寺姫芽が腹話術配信をさせてもってますよ〜。

 はい。何卒よろしくお願いします。

 なにとぞなにとぞ。今のところそれっぽい感じ出来てる?うんうん。出来てるね。

 はい。今日は全て安養寺先輩にお任せします!

 おー。任せてちょうだい。じゃあ折角の機会だから改めて、アタシの第一印象とか聞いちゃおうかな〜?

 第一印象ですか?それはもうキュートで、切れ者で、みらくらぱーく!です。

 いやぁ、照れるなぁ。てれりこてれりこ。あとは?

 あとは〜そうですねー、時々策士で、

 うん?

 あ、小悪魔で

 ふむふむ

 ネットミームで会話できる!

 人を廃人みたいに言うなぁ。え?そんなこと思ってない?またまた〜。今日はアタシがみおんちゃんの心の声だからね。

 ちなみにせらりんと小鈴ちゃんのことは〜・・・って、ちょっと、配信切るのは反ーーーーーーー

 

 

 本日の配信は終了いたしました

 ご視聴ありがとうございました

 

 

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 寝込んでいる間にも普段とは違うメンタリティで感じたものをノートに書き込んでいたのでちょっとよくわからないカオスな作詞ができそう。そう思っていた時期が私にもありました。

 体調が戻って混沌から抽出すると意外とマトモなワードチョイスになってちゃんと意味を感じ取れる仕上がりになった。

 初作詞ということでちょっと緊張しているけれどもセラス先輩にこれをお出ししてどんな反応が得られるのかワクワクもしている。

 

「セラス先輩!上納です」

 

「私が先輩だから間違いはないけど外聞が悪い」

 

「あがりです」

 

「もっと悪くなった!?まぁ苦しゅうない」

 

 部屋凸してセラス先輩に作詞ノートを突き出すと、セラス先輩は熟考しながら何往復も詞を読んでいた。

 

「これがDOLLCHESTRAの紫輪みおんの作詞ってことでいいんだね?」

 

「っ、はいっ!」

 

「これで進めよう」

 

「合格ですか!」

 

「いや、そういうのないから。これが私だ、私達だと胸張って言えるならそれで勝負する。それが自分達で何かを作るってことだよ」

 

 例えそれが不格好でも。その先にしかないものがあるから。

 正解も不正解も無い芸術とかそういうものなのだとセラス先輩は教えてくれた。

 ずっと曲を書き続けてきた先輩の言葉は凄く重くて、耳に残った。

 

 

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