偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
吟子と、つまりはスリーズブーケと一緒に竜胆祭の準備の方を担当することになったが、矢面に立つのは当然ながら部長の吟子だ。
私に期待されているのは参謀的なポジションになるだろう。
「竜胆祭Fes×LIVEはパートはその後のラブライブ!地区予選の壮行会も兼ねている。ならここは一つ、みらくらぱーく!とプロレスしようじゃないか?」
「プロレス、ですか?」
自分の考えを纏める兼、第三者の視点も欲しかったため、食堂で遭遇したマイカくんを捕まえた。
ラウンジでお茶をしながら自分の思い付きを口にするとマイカくんは怪訝な顔でオウム返しした。
「そう。プロレスはやらせらなんて言われたりもするけれどもあれは身体を使ったテーブルトークRPGだ。団体によっての大小はあるけど、ある程度の方向性をもってアドリブで中身を作っている」
「やけに詳しいですね。でもそれならTRPGと最初から言ったほうが伝わりやすかったんじゃ・・・」
「勝負する、という要素は外せないからね。今回蓮ノ空からラブライブ!に挑むのはみらくらぱーく!だけだ。なら、みらぱは蓮ノ空の中で最強でなければならない。そうは思わないか?」
「理屈は通ってると思いますよ。それで勝負?」
「そう。みらぱ対スリブドルケ泉連合だ。おもしろいだろ?」
「面白がってる、の間違いじゃないですか?」
胡散臭い者を見るような冷たい視線を容赦なく送ってくる。
「蓮ノ空内で優劣をつけやり方を嫌う人もいるんじゃないですか?」
「そうだね。その意見も尤もだ。ただ、姫芽ちゃんはファイターだ。そして私達104期生は一度ぶつかる必要があると思っていたところでね」
「なんですかその理由」
「104期生、特に小三角の三人は纏まり過ぎている。もちろん喜ばしいことだけど、生涯の付き合いを考えるなら酸いも甘いも噛み分ける経験を共有してこそだ。そう思わないか?」
「・・・なんだか桂城先輩って思ったより湿度高いですね」
物言いこそ呆れた様子だったけどマイカくんの表情は寧ろ感心した、というような顔だ。
「Bloom Garden Partyに話した時は引いた立場と当事者としての立場の使い分けが上手い人だなと思いましたが・・・」
「公私混同していてがっかりしたかな?」
「いえ。人間味あっていいと思います」
「そうか、人間味か・・・」
以前の私ならそんな風に言われるような事は無かっただろうな、と思わず苦笑した。
「話が逸れたね。ひとまずこの案は提案させてもらうよ。連合との対決か四つ巴になるのかは分からないけど」
とりあえずオープニングムービーだけ先に2パターン用意しておこうと私は最初の工程を決めるのだった。