偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
こんにちはー。蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ3年の安養寺姫芽だよー。そしてぇ
はい。蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ1年の令沢葵です。今日もよろしくお願いします!
もうお気付きかもしれませんが、OPENING!Fes×LIVE まで残り数日。ということで葵ちゃん、意気込みを1つ。
え!そんな急に振りますか?ショートですよこれ!
なら早くしないと~
今年のみらくらぱーく!全開で行かせてもらいますので覚悟しててください。
おおー。ということでみなさん。覚悟しててくださいね。
お相手は、みらくらぱーく!の安養寺姫芽と
みらくらぱーく!の令沢葵でしたー
OPENING!Fes×LIVE までーーーーあと2日
今日も練習と設営と、大忙しの1日だった。充実した1日だったといえるだろう。
このスケジュール感でなんとかなってしまうのだからスクールアイドルとは暇を感じる隙はなさそうである。
ところで勉強する暇が無いのはどうなのだろうかと大きな湯船に浸かりながらぼうっと思った。
「疲れてるのマイカ?」
「そりゃね。蓮ノ空に来てからはじめての事ばっかりだし」
「楽しい?」
「たぶん」
葵は私の横に腰掛けて私を見詰めてくる。相変わらず目力が強く、此方を見定めようとしているのか、見透かそうとしているのかと思わせてくる。
「お二人は付き合い長いの?」
部活が終わってから一緒に連れ立って来た紫輪さんがそう訊ねてきた。
思えば紫輪さんとはプライベートなことをあまり話していなかった。まぁ話すほどのことなんて特にないのだけど。
「中学からだね。もともと私がマイカを蓮ノ空に誘ったんだよね」
「葵に無理矢理ね」
「別に嫌じゃなかったでしょ」
「まぁ」
同じ中学。言わば腐れ縁で特別な縁という訳ではないのだが、紫輪さんはちょっと羨ましそうに見ていた。
「ところで、ですね」
「どうしたの?」
話のキリがいいところで紫輪さんは急にモジモジとしだして私を見詰めてくる。
薄紫の瞳が夜明けの空みたいだなぁとぼんやりと思っていると、紫輪さんは湯船に顔を浸ける勢いで思いきりよく頭を下げた。
「ほんっとうにすみませんでしたー」
「なになに?マイカなにしたの?」
「いや、私も知らないし」
「あの、部外者の分際で出歯亀みたいなことをした件をですね」
ああ、と紫輪さんと2回目にあった時の事を思い出す。
あの件はもう部外者では無くなったから筋を通していると思ったいたので頭から抜けていた。
「DOLLCHESTRAに入ったんでしょ?ならもういいよ。それに私も容赦なさすぎたと思うから」
「うん。頑張るから」
入学した直後に気持ちがぶれることは私自身覚えがある。中々スクールアイドルクラブに本入部しなかったのもそれ故だ。
「ところでDOLLCHESTRAってどうするの?今から新曲じゃ大変じゃない?」
「徒町先輩は新曲用意はしてたみたいだけど、新入部員が入ってから調整しようとしてたみたいで」
私が早く入っていれば、と紫輪さんは湯船に沈んでった。
「徒町先輩、めっちゃ楽しみにしてたんだね」
「良かったじゃん。遅くなっても、期待に応えられてさ」
「うん。だから今回は伝統曲で行くことになったんだ。それはそれでセラス先輩に申し訳くって」
とまた湯船に沈んでいった。
どうにも気にしすぎてしまう質らしい。
「でも、変わりに桂城先輩とメドレーするって言ってたじゃん」
「去年までユニットだった二人のメドレーとか喜ぶ人は多いんじゃない」
「そうだね。そう思うようにする。その分沢山頑張る」
にぱっ、と花が咲いたように笑う紫輪さん。
なんだか初めて会った時とはまるで印象が違った。面が取れたというか、緊張が抜けた、みたいな。
「去年までの先輩方の印象が絶対に強いと思うけど、私達の、106期の蓮ノ空を見せつけようね」
ラブライブ!決勝進出、ラブライブ!優勝、そして大型イベント主催。正直この後に何をやったらその印象を覆せるのか分からないけれどね。