偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
こんにちは。スクールアイドルクラブDOLLCHESTRAの徒町小鈴です。そして!
こ、こんにちは。はじめまして。DOLLCHESTRAの紫輪みおんです。
いよいよ、いよいよだよ。みおんちゃん!
みおんちゃん!?は、はい。そうです。そうですとも。いよいよです。
今年のDOLLCHESTRAはがむしゃらに行きますからね。がんばるぞー 一緒に(ぼそっ)チェストー
OPENING!Fes×LIVE まで後1日
寒空の下での部活終わり。けれども上がった体温の熱をそのまま伝えたいと、校舎まで歩くみんなの背中を見詰めながら私は村野さやか先輩に電話した。
「徒町です。お久し振りですさやか先輩」
待つこと5コール。電話に出てくれたさやか先輩の落ち着いた声に、卒業してからたった1ヶ月弱だというのに凄く久し振りな気がした。
「え!今日の告知見てくれたんですか!そうです。徒町の、DOLLCHESTRAの後輩ですよ。ついに、ついに、悲願の後輩です。もう徒町思い残すことは・・・」
ついつい興奮して足早に喋ってしまったが、さやか先輩は相変わらず相槌を打つタイミングが絶妙で、ここぞと言うところで次の話題を促してくれる。そうだ。今日電話をしたのは他でもないーーーーー
「明日の徒町達の勇姿、是非ご観覧いただければ幸いです」
私から、先輩への最大の現状報告。
それを見てもらえることがただただ嬉しいなと、そう思った。
明日は何卒、よろしくお願いします。
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天気はぎりぎり雨にならない曇り。肌寒さを我慢しながら設営を終わらせ、通しリハーサル、カメラアングルとスイッチの切り替えなどの打ち合わせ、最後は念のため雨避けを被せて前日の準備は全て終了。
だが、蓮ノ小三角と呼ばれる(自称する)百生吟子、安養寺姫芽、徒町小鈴はこの日、明日に向けて最後の準備をしていた。
「もしもし、花帆先輩?」
百生吟子はお風呂上がりの気持ちが落ち着いた時間に卒業した103期生、スリーズブーケの先輩である日野下花帆に電話をしていた。
相変わらず元気一杯だなぁと壮健な様子に安心した。新しい環境でも上手くやっているのだろう。
「はい。無事にスリーズブーケにも後輩ができました。とても落ち着きのある子ですよ。花帆先輩とは大違い」
別に当て付けではないけれど、ついつい減らず口を叩いてしまう。
「ツンツンとか、後輩相手にそんなことしませんから!」
負けじと此方を弄ってくる花帆先輩とのやりとり。いつもと同じ、離れていても変わらないやりとりだ。
「それでですね。明日なんですけど・・・」
私自身可愛く甘える、というタイプでは無いと自覚しているし、そういう言葉は喉を使えて上手く出ないのだけど、花帆先輩は黙って先を待ってくれる。うんうん、と電話越しに頷いている様子が目に映るようでちょっと笑ってしまった。
「Fes×LIVE是非観て欲しいなって話なんですけど」
すると嬉しそうな声で良い返事をくれるので私も嬉しくなった。
今年もちゃんと歴代のスクールアイドルにスクールアイドルクラブを見せられる。その事に私は安心と喜びがあった。なんたって部長ですからね。
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アメリカとの時差を考慮して21時00分に、と僭越ながら予め時間指定してさせてもらい、めぐるりコンビと通話する。
お風呂、と夕飯を済ませ、小鈴ちゃんや吟子ちゃんから先輩へのお誘い成功の報告を聴いてから私は部屋でデスクに着くと、時間きっかりにパソコンのアプリを開き、ビデオ通話でめぐるりとご対面した。
はぁ、良い顔面が自分の画面に一杯に広がり、幸せだなぁ。
「と言うわけでですね。明日ーーーーー、ちょっ、最後まで言わせてくださいよ」
まぁ、事前に告知流して、さらに前日に改まってお話したいと言ってたら流石に察してしまうのは分かるけど、分かるけれども
「こう、最後まで言うのが私なりの甘えと言いますかぁ」
二人して苦笑いして通じあってて尊いなぁ、とただ通話しているだけで満足で、明日も観てくれるという言葉に大満足だった。ご馳走さま~