偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
ひとまず106期最初の山を越え、ちょっと気の抜けた今日この頃。明日から連休に入ると言うことで金沢在住の生徒の一部は実家に帰るとのことで寮は少し浮わついた空気が広がっていた。
毎年の事といえば毎年のこと。三年生ともなるとドンと余裕の面構えである。
「私達はそろそろ修学旅行の回る場所決めないとね~」
「神田明神には行くとして、他はどうしようね?」
「ドイツ村、夢の国、他にも色々ありますね」
「わざと言っているのか、真剣なのか、私にも見抜けないとは流石だね、小鈴さん」
私達蓮ノ小四辺形こと、安養寺姫芽、百生吟子、徒町小鈴、桂城泉の四人は寮のラウンジでまったりと会議をしていた。
「秋葉原、御茶ノ水あたりからだと上野とか東京辺りが近いか」
「あの辺は密集してるし、電車ばんばん通ってるからもう少し広くエリア取っても良さそう」
「それなら徒町、月島のもんじゃ焼きを食べたいです」
「私は原宿の竹下通りを歩きたいな」
となると、流石にエリアが広がるので、1日ずつエリア分けすることになった。
「ところで修学旅行前に中間テストあるの、忘れてないよね?泉は心配ないと思うけど」
ジト目で吟子ちゃんが私と小鈴ちゃんを見つめてくる。照れるなぁ
「そこは頼らせてね。吟子部長」
「調子の良い時だけ部長言うな」
「吟子ちゃんダメージコントロールって知ってる?ゲーム的にはライフで受ける、とか言うんだけど」
「どうせ赤点にならない勉強の仕方でなんとかする、とか言うんでしょ?」
「だいせいかーい」
吟子ちゃんもいずみんもやれやれ、と肩を竦めた。
まぁ、私はさっき言った通り、必要な分だけ点を取るならなんとかなるし、小鈴ちゃんもなんやかんややる時はやる女。なんとかなるだろう。
「OPENING!Fes×LIVEも終わって中間テスト、修学旅行となんかどんどん時が進んでいくね」
「蓮ノ空に来て私が感じたのは時間の経過の速さだ。ここでは目まぐるしく毎日が過ぎていくよ」
「私達、学校行事以外にも街のイベントにお呼ばれされたりとか、色々やってるもんね」
「百万石まつりとかももうすぐだね。そうだ!吟子ちゃん!」
百万石まつりで思い出した。いや、全然関係ないイベントだし、時期もずれてるんだけど、7月上旬に新しいイベントが金沢に生まれるらしいのだ。何でも有名なバンドのボーカルの人か主催するアニソンフェスだとかでコスプレイベントと同時開催するそうだ。
「という訳で吟子ちゃん!もう一度コスプレして欲しいんだよね」
「あの恥ずかしい格好を!?」
「あれは、刺激的だったよね」
「ふふ。あの後暫く辺な渾名付いてたね、吟子さん。エーーーーー」
「言わんでいい!だらっ」
笑っているけれどいずみんも同じような格好をしていたんだけど、見られ慣れているというか、あれは堂々とした立ち振舞いだった。
吟子ちゃんの恥ずかしさを耐えるような表情もそれはそれで堪らない。
「いや、待って。なら姫芽、小鈴の分も作るから一緒に出るなら出てもいいよ」
「お、そう来たかー」
「徒町も!?玉突き事故貰った!?」
死ならば諸とも、といった風情だ。
「それならセラス後輩や106期生も誘おうよ」
「セラスは・・・うん、止めておこうか」
「そうだね。止めておこう」
何がとは言わないけどその部分については意見が一致した。よく分かっていない小鈴ちゃんはずっとそのままでいて欲しい。
今日はそんな雑談で1日が終わる穏やかな日だった。
奇特な少ない読者様へ。
5/2.3は蓮ノ空6th福岡公演に参加するため恐らく更新出来ないと思われます。