偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
先日、先輩方の置き土産でBloom Garden Partyに改めて触れ、今年の活動に想いを馳せる。
OPENING!Fes×LIVEではまさかの泉と連携することになるとは思ってもいなかったけど、幸先の良いスタートだったなとその時の事を思い出しながらその時の映像を私は見返していた。
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一曲目"Dream Blievers"を終えてMCに入ると先に挨拶させてもらって、他のメンバーMCの間に袖に捌け、私と泉は裏で急ぎ衣装を変える。
去年一年の間に何度もそうしたように私達は次のパフォーマンスに向けて舞台袖に戻る。
瑞河の時のように背中を見送るのではなく対等な仲間として隣に立って。
「セラス。君の出番も続けてあるというのに申し訳無いのだけど、スクールアイドル桂城泉のことを見ていてくれるかい?」
「こういう時はくれるかい?じゃないの。見ろで良いの」
私はバシッと容赦なく背中を叩いて気合いを入れてやる。
「プレッシャーを掛けてくれる。いいとも。なら特とご覧じろ桂城泉のステージを」
MCをしていたメンバーから出番の合図があり泉はステージに戻る。
照明で青に染まるステージ。そこに流れつくはその身に桜を携えた白無垢。スクールアイドル 桂城泉だ。
「今年はソロで。ようやくみんなにその姿をお見せできて嬉しく思うよ。今年は去年とは見える景色が違ってね。日々見えるものを素直に受け取って、感じるものを表現していきたい。そんな気持ちを込めて作りました。聞いてください。"青桜のしらべ"」
白いワンピースドレス。袂にあしらわれた桜が風に踊るように揺れる。
今年の桂城泉は自己表現。鮮やかな四季の移ろいと共に素直な気持ちを吐き出す。
""色付いた日々は鮮やかで 時捲りもう今日が来た"
ふとした瞬間瞬間に見える世界の美しさ。それに気付けるようになってから日々は早くなった。
"満ちて既知を追い 散りて見えるその青が"
ただの知識や常識で知っていたそれは実感には遠く及ばす、それは果てしなく世界を広げてくれる。
"ただ麗しくて"
その喜びを全身で大きく、光る風のようにステージで表現する泉はまるで春の妖精のようで、これまでの泉のそれとは方向性も全然違うことにほんの少しの寂しさと、花咲く姿への称賛を心の中で送った。
曲終りに私もステージに入ると泉と背中合わせで同じく大きく手を広げたポーズをとる。
青で染めていたステージが灯色に染まると今度は私の出番だ。夜天の深い紫の和風ワンビースドレスに身を包み、未明の世界へと歩き出す。
"照す灯りは見るための 心の行き先へ"
昼夜が切り替わる。泉と背中合わせに反転して私が今度はスポットライトを正面から浴びる。
誰かの光に引かれるのではなく、自分で照らして探していく。前へ、後ろへ、右へ、左へとステージを大きく使って迷う自由を表現する。
"この手にはもう あるのだから"
その手にはもう誰かの手は乗っていないけど、確かに貰った光がある。
行け、止まるな、負けるな、進め、そんな気持ちを込めて泉はもう持っているんだぞ、というテーマで作った私から見た泉を表現した曲"灯桜-tourou-"
泉と私、昼の桜と夜桜の衣装でお届けしたパフォーマンスは暖かな拍手で祝福された。
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我ながら最高の曲を贈ったものだと思わず自画自賛してしまう。
もうEdel Noteは無いけれど、隣に立って背中を叩いてやれる仲間として、これからも応援しているから。がんばれ、桂城泉。
音楽?なにそれ怖っ、て感じですので作詞センスなくてもお許しください。