偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
今日から3年生は修学旅行で東京へと行っている。
ちょっと置いてきぼり感を味わいつつもスクールアイドルクラブ唯一の2年生としてセラスは気合いを入れていた。
「諸君。面白いこと、やりたくないかい?」
部室に全員揃ったところでした私の問い掛けになんかまたよく分からんこと言っている、みたいな顔で錦上さんが答えた。
「何させるつもりですか?」
「ライブをしよう」
「そんな急にできるものなんですか?」
良い反応を返してくれる紫輪さんにちょっと気分が良くなる。
「花ちゃんは入部してすぐの頃は毎日やってたって話だしできるよ」
「でも場所とかどうするんですか?」
「中庭の小ステージだね。あそこは基本開いてるから」
私の返答に令沢さんは錦上さんと顔を見合わせた。
きっとあの日の、Bloom Garden Partyの日の事を思い出してくれているのだろう。
「3年生が帰ってくる日。そこでライブで出迎えて驚かせるの」
ライブ、というよりはミニライブになるだろうけど。
これには単に面白いことをしたい、というだけでなくセラスなりに理由があった。
新入生3人は基本的にユニット毎に動くことが多いため横の繋がりがまだそれほど強くないように感じるのだ(元々の付き合いがある錦上さん、令沢さんはともかく)。加えて言うなら特定のユニットに所属していないセラスとも。
部活紹介の記事で自然と1年生はやりとりも生まれるだろうけど、そこに+αと考えたのだ。
「というわけでにドリビリ、ユーフォは確定枠としてあと1曲ドラフト会議をします」
ドリビリ、ユーフォは前回のFes×LIVEでやっているので基本的にな振付は出来ている。フォーメーションについては、とりあえず106期全員揃った時と同じフォーメーションでいいだろう。余裕があれば微調整だ。
新たに覚える1曲が今回のライブの目玉になるだろう。
「はい!LttFやりたいです!」
「却下。あれはユニットがちゃんと揃ってこそだから」
「人数的にDEEPNESSとかどうでしょう?」
「確かに103期に披露された時の動きが参考にできるのはでかい。やれるかはともかくとして」
「私は365 Daysがいいかな。あれって積み重ねて味わいが変化するものだと思うから」
「確かに。一理ある」
となるとDEEPNESSか365 Daysの二択かなとなった。
「パフォーマンス力を取るかエモーショナル取るか」
「折角なので蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさんにアンケートとってみましょうか」
「良いアイデア。じゃあ1年生ズ。オフラインでのライブであるという前提を盛り込んだ上でSNSでアンケートしようか。文章出来上がったら最終的にチェックするから」
サプライズではあるけど完全に隠さなければならない訳でもないし、リアルタイム配信の機会が激減している今、こういう手段で繋がるのもありだろう。
ほどなくして出来た文章に誤字脱字がないかを確認して投稿。どちらになるか楽しみだ。