偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
国民的に日曜日とはのんびりと起き、日アサを見て(プリオケ終っちゃったんだよなぁ)、昼までダラダラと過ごしたら午後もダラダラする。そんな曜日になるが、私ことセラス・勤勉・リリエンフェルトもといセラス・柳田・リリエンフェルトは早朝から部室に来ていた。
私はこれからの1年に自分への課題を出しているからだ。
「ひらひらと舞い散るのは 幾千の刻の欠片たちーーーーーーー」
今年スクールアイドルクラブでただ一人の2年生となる私は当然ながら来年にはたった一人の最上級生となる。
去年は蓮ノ空の伝統ではない外部からの持ち込みユニット"Edel Note"としてやらせてもらっていたが、一緒に組んでいた泉とは円満解散した今、蓮ノ空の伝統の守り人として3ユニット"スリーズブーケ"、"DOLLCHESTRA"、"みらくらぱーく!"を兼任しようと思っている。
一見無茶にも見えるがなんでも101期の小さな大先輩が3ユニット歴任していたとのことで、前例があるなら出来ない筈はないと私が名乗りをあげたわけだ。
とはいえ、今のところ新入生もコンスタントに来ているため、非常勤のような立ち位置になりそうだけど。
「指先まで神経を通しながら柔らかく、とか何これ」
これまでのユニット活動とは違う動きを体得するべく、各ユニットのメンバーからそれぞれ課題を貰って自主練しているのだけど、改めて各ユニットの凄さを感じる。とても一朝一夕で出来るものではないけれど、この苦労一つ一つが来年の一年生、107期生が入部した時にきっと役に立つ。
教えられる人間が106期生だけでなく私も居れば指導に二つの視点が生まれるからだ。
そう、私は先輩なのだ。セラス・先輩・リリエンフェルトなのだ。
「セラス先輩・・・ふっ、いい響き」
後輩からそう呼ばれ慕われる姿を幻視して私は大変気分がいいので、動きにもそれが出てくる。
なんか、これでいいのかとも思うけど、カメラで撮った動きを確認するとまぁ悪くはなさそうだった。
「あとはスケイプゴートとド!ド!ド!か」
覚えることは沢山ある。
ある意味で蓮ノ空のスクールアイドルとして本当にスタートすると言っても過言ではないのかもしれない。となると、一年生と同じスタートラインということになってしまう。それはこう、なんというか先輩としてのプライドが疼く。
「見てろ新入生諸君。私は一歩先に進んでるぜ」
まだ配属するユニットは愚か本入部もしていない一年生から少しでも先んじようと、結局私は今日という日を一日費やしたのだった。