偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話   作:マーケン

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5月24日(日) 小四辺形

 同じステージ、同じレイアウトという条件であるけれども、その内容で魅せる。

 急遽企画された今回のミニライブにはスクールアイドルクラブの後輩だけでなく噂を聞き付けた面々が様子を見に来ていた。だいたいイベントやFes×LIVEの時に協力してくれる人達のようだ。

 中庭の小さな丸いステージ。客席のように段々になっているそこで周りを囲まれるように見下ろされる中、私達3年生、いや、蓮ノ小四辺形は並び立つ。

 

「こんな急に来てくださり今日はありがとうございます」

 

「後輩ちゃん達に刺激貰って、私達もやってやんよーって気持ちが止まらなかったんだ~」

 

「今日の徒町達はかましてやりますよ」

 

「今まで披露する機会があまり無かった曲をやらせてもらうよ。是非とも堪能して欲しいな」

 

 軽い挨拶の終わりと共に流れ出すラテンの調べ。鳴り響くのは少ないながらもオーディエンスの歓声と強声。

 蓮ノ空が誇る大三角が残した消えない、いや、どこまでも吸い込まれるような光の底ーーーーーDEEPNESS

 

"But,why どうしてこんな気持ちになるの?"

 

 静寂の中に響く足跡と雫の音。そんな緊張感は徐々に加速していき、歩調は速く、鼓動は強くなっていく。

 

"例えわがままでも Can't stop!熱くなりたい!"

 

 吟子が、小鈴さんが、姫芽ちゃんが、私が入れ替わり立ち替わり魅せる全員が主役のステージ。

 

"照らして どこまでも 熱くRose madder..."

 

 動と静の温度差。見切れる動きだからこそのキメ。覗き込んだが最後、その視線は追い掛けずにはいられない。

 

"眼差しは次のStageへ(もっと先へ)"

 

 その視線が映すのは天頂の頂にある輝きへと掲げる覚悟ーーーーーNow or Never

 

"進化中なのさDay by Day"

 

  走り出す音にユーロビートが加わりより高みへ、先へと駆け抜けていく。

 深化し、進化し、私達の連動がステージを彩り、時に大胆に、大きく、そしてより深く溜めを活かし、爆発させる。

 

"To bloom 今 此処で乱れ咲く"

 

 姫芽ちゃんの苛烈な笑顔が、小鈴さんの強気な瞳が、吟子の凛とした立ち姿がまるで一枚の絵のように感じる一瞬一瞬が瞬きを忘れさせる。

 

"夢の続きへ 飛び込む覚悟を"

 

 熱狂は渦を作り、一人、また一人と飲み込まれ気付けば周りには沢山の人が詰め掛けていた。

 

"Grace,Delight,Rejoicing...Darkness"

 

 呪文のように、祈りのように、喜びを分かち合いましょう、熱狂の底でーーーーゲッカビジン

 

"朧月夜の魔法のよう 最高の一夜(いま)を"

 

 昂りはそのままにトーンを落とした深い響きは歓声を閑静に塗り替えストリングスの緊張感を伝播させる。

 

"終わるときが いちばん綺麗だなんて言わせない"

 

 天然の照明に焼かれ、汗が弾け飛ぶ。

 ただ渦巻く歓声を糧に私達はその様こそを焼き付けたのだった。

 




まさか365 Daysやったよと書いた翌日の蓮ノ空ライブで浴びることになるとは思わんかった。

興奮のあまり劇中にアホなセトリスケジュール組んで後悔
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