偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
昨日は驚いた。
みらくらぱーく!がラブライブ!を狙う、というのもそうだけど、セラス先輩が過去に例を見ないイベントを立ち上げようとしているなんて考えても見なかった。
というか3ユニット掛け持ちしながらイベント企画とか出来るのだろうか?
「まずはラブライブ!運営側の反応次第だよね」
ラブライブ!の名を冠する以上、運営がノーと言ったらそれまで。初手で躓いたら即終了というハードルの高さ。
現実的な視点で葵さんが心配そうに眉をへの字に困らせていた。
「セラス先輩、With×MEETSで生配信するって。すごいな・・・」
実のところ学校の通信設備の改修工事はまだ始まっていない。そのため、現状なら生配信も可能だ。With×Stationの録画配信しているのはそのいずれ来る改修工事に向けての準備期間だ。
マイカさんは配信にそれ程積極的なタイプではない。だからこそセラス先輩の選択に畏怖と尊敬を覚えているのだろう。
「生配信ではラブライブ!フェス目指す、とは言わないんだよね?そこをボカした状態でどれくらい良い反応が引きだせるのかが勝負だよね」
何も宣伝しないままラブライブ!運営に掛け合うよりも、ポジディブな反応と関心を数字として集めてから運営に連絡した方が勝算が高い。そういう判断だという。
「こういうこと言うものじゃないけど、ラブライブ!運営から見たら蓮ノ空は結構問題行動多かったからね」
聞いた話しもあるが出場辞退や他の出場枠を潰す形になった予選突破後の編成変更。そしてセラス先輩のラブライブ!出場をめぐる案件はまさにその筆頭だった筈だ。
「去年の実績があるから無視はされないと思うけど」
Bloom Garden Partyという大型イベントの開催という手札はジョーカー以外のなにものでもない。
ラブライブ!優勝校(少し問題行動あり)、異例の出場をしたセラス先輩、BGP開催の実績。これだけ揃っているのだ。これでダメならきっとラブライブ!フェスなんてどのような形でも一生不可能だろう。
「私達は信じて待っていることしか出来ないんすね」
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブに入部して、Fes×LIVEをして、3年生抜きでライブしたりして(カウンター貰ったけど)、少しは成長しているかな、なんて思ったりもしていたけど、大きな目標向けてどうしたらいいのか分からない、何も出来ない自分達を思うと、自分達はまだまだ小さいんだと、そう自覚するのだった。