偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
106期が始まって早2ヶ月が経とうとしている。
つまりBloom Garden Partyが終わってからそれだけの時間が経過しているということになるのだが、いよいよ第二回Bloom Garden Partyの開催が近付いている。
当初の予定通り全国様々な土地で、その土地のスクールアイドルが中心となって開催されるため、私達蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブとしては直接出向いて設営とかはしない。けれど、運営側、通称ブルパ連合として情報共有や不足機材の手配など手伝える部分は手伝っている。
「開催は7/11.12、埼玉の西武ドームか。みんなは行ったことがあるんだっけ?」
「私達が行ったのはさいたまスーパーアリーナだね」
「104期の頃だね」
「熱い夏だったね」
蓮ノ小四辺形でブルパ連合宛に届いたメールチェックや進捗の確認をしながら何気なく呟いた私の声に3人はどこか遠い目をしていた。
「暑さ対策はどうしたらいいか案は無いか、だって?」
「埼玉はねぇ」
「暑いよ。金沢も夏は十分暑いけどあっちはもう一段暑かった」
「それに西武ドームは空調ないらしいからねぇ」
ほら、姫芽ちゃんが見せてくれた画面には壁が無いドームの様子が映し出されていた。実に風通しの良さそうな場所だ。屋内を鳥が飛んでいるというのもなんだか長閑で新鮮だ。
「これはもう休憩時間を設けないとダメだね」
「即断だね」
「どう足掻いても暑さから逃げられないのと、BGPは一番暑い時間からやるからね。単純に長いから必要だというのと、ある程度強制的に一息入れる時間が無いと気付かぬ内に無理してしまうことがあるからね」
「アドレナリン出てると止まれないもんね~」
「ステージイベント部分はそうなっちゃうよね。じゃあ転換の時間を作る?」
「出演プログラム毎の転換時間と中盤に大きな休憩を設けると、いうところだね」
私達スクールアイドルのイベントだと基本的に音源を使用することから転換の時間というのはほぼ無いと言ってもいい。
スクールアイドルのイベントしか行ったこと無い人にとって転換時間というのは結構盲点、というか知らなかったりする。
「ならその時間に出店店舗の宣伝時間に使うとか?」
「なるほど。確かに転換の時間をイベントの趣旨に合うように有効に使うのはありだ」
知っている音楽フェスだと転換の時間がお笑い芸人の持ち時間になっていて飽きさせない作りになったりしている。
「どうせ転換あるならスクールアイドルのステージは音源じゃなくてバンドとか吹奏楽系の出演者から協力募って生演奏にしちゃうとかどう?」
「全部が全部、とはいかないだろうけど今動けばギリギリ間に合うかもしれないね」
「あとはいざとなったら飛び込めるプールを置くのはどう?」
「物理的に冷やすのが一番だしね」
おおよそ案が出たのでそれをメールに纏めてブルパ連合埼玉担当に送った。まぁ似たようなことは考えているかもしれないけどそれはそれで決定の一助にはなるだろう。
「それにしても、ようやく、だね。吟子」
「そうだね。蓮ノ空以外が主体にやることでBGPはより可能性が広がる。私達も負けてられないね」
「そうだ、ラブライブ!フェスの件なんだけど」
思い出したように姫芽ちゃんが懸念時候を話してくれた。
「情報の出し方、か。こういう時は基本的に必ずラブライブ!運営側にも確認してから情報を出すようにというのを徹底しないとね」
報・連・相とはよく言ったもので1つ横着したり侮っていると痛い目に見るものだ。
「なんか、花のJKが卓を囲ってする会話じゃないねぇ」
「去年一年が一年以上の経験だったからね。気持ち的にはもう成人しているよ」
「と言っても今年でもう18じゃない」
「なんだから信じられませんね」
「めぐちゃん先輩達103期生は今年で二十歳だから、二十歳の集いには戻ってくるのかな」
「でも姫芽ちゃんはその時期はラブライブ!決勝かもしれないよ?」
「うっ」
「応援してるよ姫芽ちゃん!」
「ふふ。ちぇすとちぇすと」
なんて、ちょっと緩い5月最後の1日だった。