偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
昨日の部活ではラブライブ!運営からのメールで大盛り上がりだった。ラブライブ!フェス開催の許可が条件付きで下りたからだ。
ただ、その条件が問題で出演交渉は全て蓮ノ空に一任するとのこと。その替わり会場は抑えるとのことだった。
正直、これはやれるもんならやってみろ、とラブライブ!運営から言われている気がしてならない。
「セラス先輩、どう交渉するつもりなんです?」
今日も部活終わりに部室に一堂集まって作戦会議だ。
「スクールアイドルの大先輩だよ?直接出向いてに決まってるでしょ?」
私の疑問にセラス先輩はさも当たり前のように言ってのけた。他の先輩方もうんうんと当たり前のように頷いていて流石去年を経験した人達は違うなぁと感心してしまった。
「とは言え所在が分からないと動きようもないから、まずは該当するスクールアイドル出身校に連絡して連絡手段が無いか確認する」
「連絡経路が途切れてたら?」
「その時はすっぱり手を引く。とは言っても追々情報を出していってもしかしたら向こうから連絡ある可能性もあるから諦めはしない」
泉先輩の質問にスパッと回答するセラス先輩。泉先輩は満足そうに頷いた。
「交渉するにしても日時と場所は予め分かってないと困らない?もう社会人真っ只中の人が大半の筈だし」
「そこはラブライブ!をつついて早急に決めて貰うつもり。OK出したってことは乗り気なのは間違いないからね」
普段スクールアイドルではおおよそ気にしなくても良い部分のケアが大切だ。その辺り去年のBloom Garden Partyの経験が活きているのだろう。
「アポ取りと交渉材料はこんなところだね~。全国に散らばってるから直接交渉はユニット毎に分散でもする?」
「そうですね。今後の経験のためにも一年生にも着いていって欲しいしね。日付が被らない限り私は全部行くつもりです」
そこで徒町先輩が一言、言いにくそうに、だけど迷わずに出た言葉に私達は息を飲んだ。
「セラス後輩。それをするなら全ユニット体制を止めてDOLLCHESTRA1本にしよう」
3ユニット兼任それが私達の知っているセラス先輩のポジションだ。それをDOLLCHESTRA1本というのはどう言うことだろう?
「小鈴先輩から見て厳しそうだ、という判断ですか?」
「うん。少なくともラブライブ!フェス開催を目刺しながらやる事じゃないと思う」
「そうですか。なら約束通り、私はこれからDOLLCHESTRAに復帰させていただきます」
ユニットを絞る、ならまぁ分かるけど"復帰"と言ったあたりどうにも知らない事情がありそうだった。それも私が所属するDOLLCHESTRAともなるといよいよ他人事ではない。
「あの日、セラスちゃんが信じたことをもう一度信じて」
今すぐにその辺り詳しく、と言いたいところをぐっと堪えた私自身を今日は褒めてやりたい。
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