偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
なんやかんやあれこれとやって過ごしていると気付けば5月は終わり、衣替えまでしてしまった。いい加減増える一方のタスクを減らさなければならない。
蓮ノ空に入学してここのスケジュール感のヤバさを身に染みて感じている。あまりにも忙しすぎる。
「と言うわけで今日は部活紹介記事を完成させよー!」
「流石にもう6月入っちゃったしね」
「スクールアイドルになってから時間が経つの早いっす」
夜、みんな寮にいるのでこういう時にこそデスクワークを進めなければとマイカちゃんとみおんちゃんを部屋に誘ったのだ。
「進んでないのってあとは今後の展望のところでしょ?」
「こないだ部長もセラス先輩も発表してたし、それを書いて終了、だけでいいと思う?」
「何か企んでます葵さん?」
はい、と私は白紙を2人に渡すと怪訝な顔で見詰めてくる。
「どうせなら私達新入生の目標とかも書かない?これまでの部活、今の様子、これからのこと。部としてのそういうのは書いたけどそれを担っていくのって私達じゃん?」
「でも新聞って客観的な視点で書くものじゃないの?」
「流石に固すぎでは!?校内新聞っすよ!?」
相変わらずマイカちゃんはカチカチだし、みおんちゃんはまだ遠慮がちだ。
「そこで、客観的に書けるように3人でインタビューをしようと思います」
「ええ・・・」
「マイカさんって半分素直ですよね」
本当にみおんちゃんの言う通り。面倒とか嫌な事は直ぐに顔に出るくせに好ましい事柄については感情が出ない。まぁそれが面白いところでもあるんだけど。
「ほらほら。じゃあ質問するよ。お名前と学校と何年生か教えてください。学生証出すとよりポイント高いよ」
「なんか凄まじく違う気がすること始めた!?」
「じゃあ改めて、錦上マイカさん。あなたは何を求めてスクールアイドルクラブに入り、何を成したいのですか?」
「葵・・・」
「スクールアイドルは楽しいですか?人前に出ることに、目立つことに恐怖はありませんか?」
「待って、待ってよ。また暴走してる」
「葵さん!?そんな一変に質問しても答えられないですって!」
焦る2人を見て私は久し振りにブレーキが外れてしまったことを自覚した。
油断すると自分を満たす行為に歯止めが効かなくなる。私の知らないマイカちゃんを知りたいという欲が。
「っと、ゴメンゴメン。えーっとマイカちゃんはどういう部活にしていきたいですか?」
「急に置きにきた!?葵さんって案外不器用です?」
「私を不器用って言う人は初めてだよ」
みおんちゃんもスクールアイドルクラブに入るだけあって中々面白い子だ。
虚飾した平凡な上っ面と、子供っぽい素な部分。最近は素の部分を多く見せてくれるようになった。
「葵こそスクールアイドルクラブでどうしたいの?」
「マイカちゃん。インタビューに逆質問ってどうなの?」
私達106期生もなんやかんやと、少なくとも私は楽しいと思いながらなんとか部活紹介記事は完成した。
どうせなら2人も楽しかったと、そう思ってくれてたら嬉しいな。
またまた寝落ちしてました。
この土日は虹ヶ咲8thライブ大阪公演に行きますので更新が滞る可能性が高いです。ただでさえ遅れがあるのに…