偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
いよいよラブライブ!フェスに向けて出演オファーのために各校にメールを送る。
対象となる各学校やスクールアイドル部のホームページ、SNSなどで一番可能性が高そうなルートを調べ、一つ一つやっていかなければならない。各学校でどれが最適なのかの差が激しいため慎重になるのも仕方ない。私はそんな準備をウキウキと進めていたしていた。
「楽しそうだね令沢さん」
「分かります?分かっちゃいます?」
「そこはかとなく相手するのがめんどくさそうなのは分かった」
百生部長の酷い言い種はともかく、スクールアイドルというコンテンツを純粋に好きな私からするとこの作業はスクールアイドルの歴史を振り返りといっても過言ではないのでテンションがあがるのも致し方ない。
「えっと最初は椿滝桜女学院高等学校だっけ?」
「そうです。椿滝桜女学院高等学校。はじまりのスクールアイドルと呼ばれる学校の一角です」
実はスクールアイドルが何処からはじまったのか諸説ある。そもそもスクールアイドルという概念事態が最初は曖昧だったのだから。
まことしやかに言われているのが世界中のグリセリンが結晶化したという事件の裏側で、日本全国でスクールアイドルが同時多発的に生まれていったとされている。
「シンクロニシティ」
「なんなん?」
真偽は置いておいて、実際似たような時期に色々な地域でスクールアイドルか生まれたらしい。ただ、自分達こそが始祖である、なんて無粋な人がいなかった。いなすぎて有耶無耶なのだ。
椿滝桜女学院高等学校はその有耶無耶な中でも一番有名どころだ。
「あとはUTX高校」
「UTX高校はラブライブ!初代王者A-RISEのいた学校ですね。初代A-RISEはその後プロのアイドルとしてデビューしてますが、スクールアイドル部的にはその名を代々継承しているそうです」
スクールアイドルという名を一般層にまで知らしめたカリスマ。ラブライブ!という大会はA-RISEのために生まれたというトンチキ説まであるくらいだ。実際、そのアーティスティックなパフォーマンスに憧れてスクールアイドル界のレベルを引き上げたとも言えるブレイクスルーのひとつなのだ。
「プロって出演料が凄そう・・・」
「そこはラブライブ!運営に丸投げですねー。まぁ出るってなったらそんな野暮なこと言わなそうですけど」
「あとは・・・あっ、音ノ木坂学院」
その様子だと部長も音ノ木坂学院の、μ'sの事は知っているのだろう。
ラブライブ!第二回大会でA-RISEを破った"普通の女の子達"。A-RISEのような別世界の住人ではなく、手が届くような存在。
A-RISEの存在によってスクールアイドルを特別な人のものという認識が広まりつつある中、そのハードルを壊したのがμ'sだ。
この2グループによってスクールアイドルが、ラブライブ!が爆発的に広がったのだ。
「もし共演できたら、梢先輩どんな顔するなか?」
102期生の乙宗梢先輩はどうやらμ'sに憧れていたらしい。
「ところでその解説は全部やるの?」
「え?口に出してました?」
「自覚ないん!?」
「あぁ、葵のクセみたいなものですよ。初めて先輩達見たときもずっと解説してましたからね」
流石マイカちゃん。私の事をよく分かってる。
ため息を吐く百生部長を余所に私はその後もひたすら喋り倒した。とってもたのしかったです。
今回のは独自解釈多めなので公式設定と勘違いしないようご注意ください