偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
今日はレッスンルームを借りられたのでスクールアイドルクラブみんなで全体練習だ。
前回Fes×LIVEでは全体曲は"Dream Blievers"、"永遠のEuphoria. "をやった。なら他の曲もやりたいよねぇというのが私達の総意だった。
「それでDEEPNESSと365Days?」
DEEPNESSは103期の6月度Fes×LIVEで披露しているし、先月後輩達の脳ミソを焼いてやったのでやるなら今回が良いだろう。
365Daysについては重ねる事に深みを増す、つまり深化するということだ。
「でもこの段階で後輩にやらせる曲なのかな?」
「吟子ちゃん。私ら最初にやった曲覚えてる?」
忘れもしない104期OPENING!Fes×LIVE。
開幕に選ばれたのは"On your mark "という102期生が作り、自ら作った曲に苦戦したという曰く付きの曲だ。
「冷静に考えると、何故徒町はあれをやれたのかなぁ?」
「それだけちぇすとしてたってことさ」
いずみんの言い種はともかく、ことパフォーマンスについては106期生もやる気に満ちている。巷では蓮ノ空は頭がイカれているとのことなので、それを見せ付けるチャンスだ 。
「先輩方、自分等は習得済みだからって他人事みたいに言いますけど、教えるのこれからですからね。余裕噛ましてる場合じゃないから」
せらりんが呆れ顔で仕切り始める。
吟子ちゃんが部長であるものの、結構練習の舵取りをせらりんに任せたりしている。来年を見据えた対応というのと、単純にせらりんのプロデュース能力の高さを買ってのことだ。
「DEEPNESSのキモは緩急。特に緩での魅せ方をしっかりしないと一気に曲がダサくなるから気をつけてね」
準備運動をしながらせらりんの分析した要点が共有される。
結構、こういう時のせらりんは辛口の教官モードに入ってたりする。
配信とか見てワケわからんおもしれーこと言う女だと思って入部したら鬼教官が出てくると考えると来年の新入生はギャップで苦労するだろうなぁ。
「それじゃあスタートの位置決めからAメロ終わりまでフォーメーション確認中心で」
折角全員揃っているので個々の動きは後回し。
床に大凡の位置決めとしてバミリをしてレッスンスタートだ。
こういう時、実際の歌唱を意識して歌を口ずさんだりする人、自分の振付をしっかり意識してやっている人など、個性が出る。
余談だけどスリーズブーケなんかは振入れの日には出きるようになってその日を迎えるというのをずっと続けているためか今日も吟子ちゃんは出来ているし、後輩の錦上さんもついてきている。
「姫芽先輩は余所見しない。小鈴先輩は間合いをしっかり。みおんちゃんは周りをよく見て」
マジで良く見てるんだよなぁ。
少なくともせらりんがいる間は蓮ノ空のパフォーマンスの質が下がることはないだろうとちょっと安心し、気合いを入れ直した。