偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話   作:マーケン

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6月28日(日) 主体的活動

 改めてになるけど蓮ノ空女学院は普通じゃない。文化祭が年3回あるのもそうだし、全寮制ってのもあるし、文化・芸術分野に傾倒しているのもだ(とはいえ一般教養についても並以上にちゃんとしているけど)。

 まぁ何が言いたいかといえば、この忙しなく面白い蓮ノ空が私は大層気に入っていると、そう言いたいのだ。

 

「葵さん。準備出来ましたか?」

 

「もちろん万端だよみおんちゃん」

 

 自分で言うのも何だけど大抵のことは効率よくこなせてしまうため、時間が空くと何かをしたくなる性分なので、撫子祭Fes×LIVEのちょっとしたメイキング動画を作ろうと思ったのだ。

 

「こんな土壇場でよく思い付きを実行しようと思いましたね」

 

「それなら、こんな土壇場でよく思い付きに付き合ってくれる気になったね」

 

「Bloom Garden Partyでお二人がカメラマンをしてたって聞いて羨ましかったんですよね。なので、追体験じゃないですが、似たことを出来るなら是非もないなと」

 

 急遽Fes×ReC:LIVE用の動画を作るために余分にカメラを回していたので、その動画を流用できないかと思ったことや、パフォーマンスの仕上げが早まったことで時間的余裕が生まれたことでこの企画を思いつき、百生部長に許可取ったのも昨日の夜だ。

 なので今朝早くマイカちゃんを誘ったらBGPの撮影係をしていた時にサボったインタビューの分頑張れとすげなく断られ、とぼとぼ歩いていた所を朝練終わりのみおんちゃんと遭遇しナンバ成功したという訳だ。

 今は食堂で朝ごはんに来るスクールアイドルクラブの面々を待ち伏せしているところだ。

 一人頭2,3分程度の短い意気込みを貰おうと言う狙いだ。

 

「まぁ私が葵さんと会ったって事は徒町先輩とセラス先輩は近々来るんじゃないかな?」

 

「お、いや、あれはマイカちゃんだ」

 

 おーい、とマイカちゃんをテーブルに誘うとマイカちゃんは顔をしかめながらもこっちにやって来た。

 

「葵が朝っぱらから起こしに来るから目が覚めちゃったんだけど」

 

「とか言ってー。どうせマイカちゃんは早起きする癖に」

 

「違わないけど、朝から部屋に突撃してきた人のセリフじゃないと思うよ」

 

「という訳でマイカさんにインタビューを」

 

「スルーされた!?」

 

 なんだかんだと言いつつモーニングを食べるまでの間付き合ってくれるのだからお人好しだ。

 

「撫子祭のステージでの見所を教えてください」

 

「2度もスルーした!?取りあえず食べるから終ってからにしてね」

 

「はーい」

 

「カメラを切ってね」

 

「みおんちゃん、中々いい性格してるね」

 

 口調こそまだ砕けきってないけど、結構私達も慣れてきたなぁとそう思った。

 

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