偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話 作:マーケン
Fes×LIVEを行う都合上、スクールアイドルクラブのステージは撫子祭ステージイベントの最後になる。ある意味でこれも伝統と言えるだろう。
「はい。ではここからのSNSでの告知はお任せします。内容はメモに下書きがありますのでそれを使っていただければ」
なにぶんスクールアイドルのステージには人手がいる。照明、音響、遠隔装置、それに加えてFes×LIVE用のカメラや配信チェック、SNSへの宣伝。当然部員のみでは立ち行かないので毎回校内の生徒に協力を仰いでいる。逆に私達も他の部活のお手伝いをしたりもするので蓮ノ空の部活はWin-Winな関係で成り立っているのだ。
私はエスカレーター式になるが次期部長として吟子部長と一緒にステージ前に各所への依頼と指示出しをしていた。
「万が一配信が止まったらこれで合図を。配信停止から復旧まで3分以上掛かるならこちらの告知を。それ移行については冊子に対応表作っているのでそちらを参照してください。その間に私達も復旧作業をしますので」
去年、一昨年には結構配信トラブルが多かったため、トラブル時の対策マニュアルを整備したのだ。これまでの積み重ねと失敗。それをもってしてはじめて手伝ってくれる人でも安心して作業できる環境が蓮ノ空スクールアイドルクラブを成り立たせているのだ。
「銀テ発射のタイミングはこればっかりはハズせないですが、歌詞カードに印付けてますのでそれを目安にしていただければと。はい。"ここじゃない"でUO折るよりも紛らわしくはないかと」
また別の担当者に声をかける。その人はなんなら私よりスクールアイドルクラブとの関わりが長い人だ。私の軽口を笑うくらいに余裕がある。
一通り指示出しと注意事項を伝達すると、協力者一同は円陣を組みはじめた。いつからそうするようになったのかは分からないけど、その掛け声はいつから影響受けたのかが分かるものだった。
「それではみなさん。撫子祭最後のステージになりますのでご安全に。Save the smile!」
「「「「「「Save the Dream!ヨシッ!」」」」」」
守護りたいこの笑顔。守護りたいこの夢。和訳すると強火過ぎて思わず笑ってしまう。
ついでに言うけれどヨシッはなんか不吉なのでやめた方がいい気がする。
「私達もステージからみなさんの活躍、見てますからね」
「ヨシッ」
「ヨシヨシッ」
大丈夫なのか心配になってきたけれど、蓮ノ空のスクールアイドルを取り巻く空気感はこんな感じなのだ。
ワールドカップをリアタイし、眠気に抗えず執筆出来ませんでした。