勢い任せで執筆した仮面ライダー。
完全新規です。
続きは考えていませんが、楽しんでいただければ幸いです。

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仮面ライダー爆(バオ)

燃え盛る炎が地面を這う。

ビルや建物は崩れ、アスファルトで舗装された道に大きな瓦礫が転がっている。

その中をひたすら前を向き走る人々。

 

それを追いかける異形の怪物達。

 

石のように丸まった体のもの、青い角をもち背中に炎のような棘を生やしたものなど様々な特徴が一体ごとに違う。

怪物の名は『インベス』。《侵略する者》の意味から付けられた。

インベス達は逃げる人間を標的に追いかける。彼ら自身の目的のため人間を狙う。

 

「うわっ!」

 

人々と同じようにインベスから逃げる母親と男の子。走っていくうちに足が縺れ、男の子が転んでしまう。

 

「ユウト、早く!」

 

母親が転んだ男の子の手を取り再び走らせようとする。

膝が真っ赤になり、力を入れると激痛が襲う。そんな状態で走れば走るどころか歩くことすら困難だ。

怪我でスピードが落ちた二人を怪物達が狙わない筈はない。二人に向かい襲いかかろうと地面を力強く踏み込む角もちのインベス。

「うおおおらっ!」

 

インベスの鋭い爪は親子に届かず、雄叫びと共に脇腹に打ち込まれた蹴り足により阻まれた。

獲物を捕まえる邪魔をされたインベスは今攻撃した邪魔者の方を睨みつける。

 

少し離れた場所にいたのは一人の青年。

上は赤色のブレザー、下は緑チェックのズボンといかにも学生といった服装をしている

「早くここから逃げた方がいいですよ!早く!」

「でもこの子が怪我をしてしまって…」

「抱き抱えたら何とか走れると思うんですが…っはぁ!」

母親と話している間にもインベスは迫っている。一番前のインベスを殴り転ばせた後、青年は下げている鞄からハンカチを取り出し男の子の膝に当てる。

「っ……!」

「痛いのによく我慢したな!このままハンカチを両手で押さえてて。取り敢えず止血して後で治療してもらって下さい」

「ありがとうございます!でもまたあの怪物に追い付かれたら…」

「大丈夫です。ここは俺が何とかあいつらを引きつけるんで、その間に行って下さい!」

そう言うと青年は鞄から黄色い刃の刀が付いたバックルを取り出し、腰に当てる。

バックルの左右から黄色いフォールディングバンドが伸び青年の腰に装着される。

「おにいちゃんそれなーに?」

男の子が青年に聞く。

「これかい?これはー」

「guruuuu…」

答えようとする青年に立ちはだかるインベスが唸る。赤い体で獅子の顔を持つ、ライオンインベスが爪を鳴らして威嚇する。

「…うるせえ音に声だな。さっさと蹴散らすか」

青年はズボンのポケットから一つの南京錠を取り出した。だが『南京錠』にしては片手の手の平で握っても隠しきれないくらい大きいものだ。

その南京錠は前面が銀、後面と掛け金(ツル)が黒というカラーリングになっており左側面には黒いボタンが三つ並んでいる。

そして前面中央のキャストパッドには洋梨より少し太めの果実が描かれている。果実には《L.S.14》のナンバーが刻印されている。南京錠の名はロックシード。ある森で実った果実のパワーを加工し作られたアイテムの一つ。

右手にロックシードを構え、一番上のボタンを押す。

 

『パパイヤ!』

 

若い男性の声で果物の名前が発せられた。

すると青年の頭上の空間に銀色に輝くジッパーが現れ、円を描くように開かれる。

開かれた空間には鬱蒼とした森のような場所が見えており、中央から巨大な黄色の果実…パパイヤがゆっくりと降りてくる。果実には切れ目のように線が刻まれている。

ロックシードを先程腰に装着したバックル…戦極ドライバーの中央部、ドライブベイにロックシードを装填し掛け金を閉める。

 

『ロック、オン!』

 

施錠音声が鳴る。その後から和太鼓や横笛の音色が響き渡り、ライオンインベスを含め周りのインベスが騒ぎ出す。

青年は静かに息を吸い、吐く。

「今のうちに走って。危なくなるから」

後ろで男の子を抱き上げている女性に言う。女性はインベス達の隙間に走り込む。

それに反応して女性に向かうインベスが二体。そして、

「てめぇらの相手は…」

バックル右に付いたカッティングブレードに手をかけ、

「こっちだ、インベス共!」

ロックシードへと倒す。ロックシードのキャストパッドが展開し、シードインジケーターの基部側にはパパイヤの黒い種子と黄色の果肉の断面が、カバー側にはパパイヤの形の手榴弾が表示される。

同時にパパイヤが青年の頭部に被さり体幹が黄色、四肢が橙に染まったアンダースーツにに変わる。

 

『ハッ!!』

 

短い掛け声と共にパパイヤの切れ目が割れ、鎧のように上半身に装着される。

 

『パパイヤアームズ!!爆炎を、この手に咲かせ!!』

 

変身が完了したその姿は、肩甲内側が顔側面を覆うように顔の下半分のところまで伸び、目のパプルアイはオレンジに光る一人の戦士。

『俺はアーマード、いや……仮面ライダー爆(バオ)」

 

爆は右足で一歩踏み込み、右手に持った手榴弾を掲げる。

 

『さあ、爆炎す(もやす)ぜっっ!!!』

 

 

 

 

 




実は作者は以前からオリジナル仮面ライダーを考えていました。
しかし……

夏のある日
「あ、ドリアン出てないからドリアン考えよう」→六秒後→テレビ『ドリアンアームズ!!」

十一月中旬
「ドラゴンはまだない!よし構想だ!」→十二月→テレビ『ドラゴンフルーツエナジー!!』


と、散々な目にあったので今のうちに書いた次第です。

どうか重なりませんように…

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