お腹の中にジャシン様がいるらしい件   作:笑嘲嗤

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前回でベストを貰いましたが、本作では下忍でも任官後1年たつとベストと忍び装束が貰える設定です。 

じゃなきゃ原作の忍者の数と合わんのよ……。


第9話 交差する任務

 俺たちは森乃特別上忍と共に波の国に入国した。流石に忍び装束ではなく私服である。ちなみにヒヨリ先生を含めて全員が森乃さんの娘という設定だった。

 

「せめて君は妻役をやってもらいたいものだったがな」

 

「えー。彼氏もまだなのに夫とか役でも無理です」

 

 ヒヨリ先生もなんか変なこだわりあるよなぁ。そんで俺たちは宿の一室にて波の国政府関係者とあってガトーが悪さしている証拠を閲覧させてもらった。

 

「これだけ証拠があるのに自力で逮捕できないのか。忍び里がない国はいい餌食だな……」

 

 森乃さんがなかなか複雑そうな顔をしている。

 

「同時にガトーも舐め腐っているわけだ。波の国のような忍びの居ない国はこうやって食い物にされる。君たちもよく覚えておくんだ。忍者がいなければ秩序を維持できないという現実をね」

 

 確かにそうだ。俺たちはCランク任務でそういう光景をさんざん見てきた。忍者がこの世界を回している。だけど忍者個人に世界を変える力はない。この矛盾は何処までも深い。

 

『法がない』

 

 お腹の中でジャシンが呟いた。法がない。果たしてどういう意味なのか。法ならこの波の国にもある。いや実行力がないということなんだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガトーは波の国いる。これは間違いない情報なのだが、波の国のどこにいるかまではわからない。忍び装束に着替えた俺たちは集められた証言から首都のいくつかのポイントを絞って待機することになった。なお忍び装束はガトー逮捕に当たって木の葉の忍びが大々的に動いていることをアピールするためだ。

 

 ポイント1 首都政庁

 ポイント2 港湾管理本部ビル

 ポイント3 火の国波の国を結ぶ建設中の橋。

 

 俺たち下忍はこの3ポイントにそれぞれ配置した。上忍のヒヨリ先生はこのポイントたちの中間点に待機。森乃特別上忍は大名と官僚と共に俺たちのオペレーター。俺は橋の監視につくことになった。

 

「なんで速攻問題起きるのかなぁ」

 

 俺が橋に監視に着た瞬間になんとカカシ班が橋づくりの中心的指導者タズナ氏と共に現れた。ナルトはなぜかいない。

 

『こちらブラボー4。問題発生』

 

『こちらHQ。問題を説明せよ』

 

 無線から森乃さんの声がした。冷静沈着で聞いていて人を落ち着かせる安心感がある。

 

『橋にタズナ氏とカカシ班の姿を確認』

 

『何?……まさか依頼が被っているのか?まさかな……ブラボー全員に伝える。カカシ班が波の国にて活動中。だが我々の任務は以前変更なし。ブラボーワンはポイント3から5kmほどの地点まで近づいて緊急時の対応を準備すること』

 

『『『『了解』』』』

 

 俺はいま橋の欄干にへばりついて監視している。上忍のカカシ先生にはまだ気づかれてない。そして突然濃い霧が現れた。そして声が聞こえる。

 

『よう。カカシ。借りをかえしにきたぜ……』

 

「再不斬か。俺の予測通りになったな」

 

『ブラボー4よりHQ。忍者が現れた。所属国は不明。再不斬という名前だ。カカシ班と敵対しているようだ』

 

『HQ。了解。再不斬という名には聞き覚えがある。霧隠れの里の抜け忍だ。テロリストとして国際手配されている。危険人物だ。ブラボー4はカカシ班の戦闘の推移に関わらず監視を続けろ』

 

『同じ里の忍者ですが?助太刀は?』

 

『決して介入するな。任務を忘れるな』

 

『ブラボー4、了解』

 

 またも悩ましい事態だ。味方のはずの木の葉の忍びが戦っているのに監視に務めろと言う。そして戦闘が発生した。お面のことサスケが戦っている。片手印の氷の忍術には少し驚いた。

 

『おぼえた』

 

 その通りだね。ジャシン。俺には印さえ見れば術をまねできる器用さがあることはこの間の対忍者戦闘から把握してる。そしてサスケがお面の子を追い詰めた。するとお面の子は鏡でサスケを囲んで高速移動しながら攻撃する術を使った。

 

『カグヤの純血統』

 

 ジャシンが何か言ってる。同時に印を見たので技を盗むことには成功した。そしてサスケがかなりヤバい状況になった。見捨てていいのか?ここからなら助けに入れるのに。任務だから動けない。誰かを見捨ててまで任務を果たさないといけないのか?

 

「うずまきナルト!ここに参上!」

 

 そこへド派手に煙を挙げながらナルトが登場した。忍者としてはゴミムーブでしかないのだが、頼もしいと思った。

 

「って!?なんで中に入ってくるんだ?!」

 

 なのにナルトは鏡の中に入ってしまった。外から攻撃するって発想ないの?そしてカカシ先生は再不斬と、ナルトとサスケはお面の子と戦いだす。視界が霧で濃くて何が起きているのかわからない。だけどその瞬間は来た。

 

「サスケェ?!」

 

 サスケがナルトを庇って死んだ。

 

「うそだろ……」

 

 俺の胸に痛みが走る。俺は何かが出来た場所にいた。なのになにもしなかった。

 

『ブラボー4よりHQ。サスケが死んだ』

 

『HQ。了解。……お前はちゃんと任務をこなしている。忍び耐えてくれ』

 

 森乃さんも悲しいのだろう。それが俺をすこし安心さてくれる。そして監視を続ける。ナルトはすさまじいチャクラを放出してお面の子を圧倒した。カカシ先生は見えないけど気配からすると再不斬を拘束することに成功したらしい。そんな最中だ。橋に近づいてくる船が見えた。

 

『ブラボー4からHQ。戦闘中の橋に近づいてくる船が見える。荒くれ者どもがたくさん乗ってる』

 

『HQ了解。ブラボー1。橋に更に近づいてくれ。プロファイリングしているガトーの性格上、その船に乗っている可能性が高い』

 

 事態が動いてきた。そして気がついたら霧が晴れた。そしてお面の子が再不斬を庇ってカカシ先生に胸を貫かれて死んだ。その後すぐにカカシ先生の手によって再不斬は両腕を使えなくされた。そして。

 

「おいおい。随分なことになってるなぁ!再不斬よ!!」

 

『ブラボー4よりHQ。ターゲットが現れた。ガトーが今橋にいる!』

 

『HQ了解。全ブラボーは橋に集合せよ!!拘束だ!!』

 

 そして事態がクライマックスを迎えた。

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