素敵なボーイフレンドを求めて!Traveler of newcomer!   作:THE・STRENGTH

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お気づきの方もいらっしゃると思いますが前回の挿絵及びテラスのモデルはゼルダの伝説ブレスオブザワイルドのゲルド族と淑女の服です。


奇跡と山賊の一日

 「…まあいい。取り敢えず上がりな」ガチャッ…

 

 「はい!お邪魔しま…!」

 

 ダダンに促され家に上がるテラスだったが目に飛び込んできたのは到底受け入れがたい景色だった。

 

 (…穴の空いた床…中身の残っている酒瓶…散らかった骨…!隅に溜まっている埃…!!!)ワナワナ…!

 

 「おやおや?ワナワナ震えちゃってもしかして汚れた家に住むのは嫌かい?だったら出ていって小屋でも何でも建てれb「気を付けぃー!」ハイぃ~!!!」

 

 「…ビシッ!…スッ!…モップを取れ!なければ雑巾を持ってこい!」

 

 「「「は、はいぃ〜…!!!」」」

 (いつの間に着替えたんだ…?全く見えなかったぞ?)

 

 ダダンが瞬きした瞬間、色気漂う衣装をしていたはずの男は頭に三角巾、口にマスクとエプロンを身に付け掃除する態勢を整えていた。

 

 「そこ!サボるなッ!!」ビシィ!

 

 相手は山賊、多少散らかっている程度ならば彼女は気にしないつもりでいた。だが彼女にとってこの光景は見るに堪えなかった、ただそれだけだ。

 

 「「「全員装備完了しました!」」」

 

 「よろしい。それと酒瓶と骨はわたしの方で片付けといたわ。…ではこれよりわたしが掃除の手本を見せるのでよ〜く覚えるように!」

 

 瞬間、ダダン一家はモップを槍のように構えるエンポリオ・テラスが闘気を纏っているように見えた次の瞬間…

 

 「…シッ!…」

 

 (((何も…見えなかった…)))

 

 一瞬だけ聞こえた音に反応した時にはもう終わっていた。彼がモップを走らせただろう床は()()()()の輝きを放ち、掃除していない床がどれ程汚れているのかが山賊でもよくわかる程美しかった。

 

 「さあ、あなたたちの番よ。真似して御覧なさい」

 「「「「出来るかッ!!」」」」

 「やれ」

 「「「「はいッ!喜んで!!!」」」」

 

 たった二文字、しかしそこには有無を言わせない圧が確かにあった…

 

 ◆

 

 「ぜぇ…ぜぇ…お、終わった…ぞ…」バタン…

 「ヒィ…ヒィ…キツイだにー…」バタリ…

 「………………………」チーン…

 

 相当な激務だったのか体力を使い果たし床に倒れるダダン一家。それを見下ろしながらダダン一家の清掃箇所を確認し、磨き直すのはテラスであった

 

 「まだ隅に埃が溜まっているけど…まあ妥協するわ。さてと…ダダンさん?」

 

 「あん…?なんだい…」

 

 「ベッドは何処ですか?」

 

 「ベッドなんてもんはない…そこに布団があっからそれを使いな…」チーン…

 

 「分かりました。…スンスン…これも後でお洗濯しないと駄目ね…けど仕方ないわ ダダンさん?皆さんも床で寝ないでお布団に寝てください」

 

 「「「…………」」」チーン…

 

 「んもう!仕方ないわねぇ…よいしょっと!」

 

 「………!」

 

 床に倒れたダダンを彼は軽々とお姫様抱っこして布団に置いたのだが、実は意識はあったダダンは不覚にもときめいてしまった。身長221cm、体重は山賊になってから肉ばかりの生活による肥満体で100kgを優に超えている身故にお姫様抱っこされるだなどと夢にも思わなかったからだ。しかも抱き抱える相手は見れば見る程に美形だと言うことを強調させてくる男子である。…オカマだが。

 

 「ささやかだけどマッサージをさせてもらいますね」

 

 「ま、マッサージぃ?!あたしにか?!」

 

 「ええ。お疲れでしょう?大丈夫、あたしかなり上手いわよ?それはもう天に昇ってしまいそうになるくらいね!」

 

 「そ、そうかい?じゃあ…頼むよ?」

 

 「ええ!まかせて!」ワキワキ

 

 うつ伏せになったダダンにテラスが手をワキワキさせながら分析をする。

 

 (巨漢でふくよかな体型、女性の体重を詮索するのは失礼だけどかなりの重量だったし…体感160〜70kg前後と言ったところかしら?医療知識はあんまりないけどぱっと見高血圧、高脂血症、糖尿病とかの生活習慣病、内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)も抱えているかもしれないわね)

 

 「まずは下腿三頭筋からいきますね」

 「下腿三頭筋…?ってなんだい?」

 「ふくらはぎです」グイッ

 「ハァッ…!」

 

 (思ったよりも筋肉質…?推測するに…コルボ山を毎日歩き回っているのかしらね。それで鍛えられているのかも。でもも肥満と飲酒によって下半身に水分や老廃物が溜まっているわ。下肢の浮腫(むくみ)と静脈瘤が深刻ね)

 

 「ふんっ!ぬんっ!」グイッ!

 「いっ…!痛ぇよ!」

 「我慢して下さい!これをしないと心臓に毒が回りますよ!」

 

 (体重をのせて足裏からふくらはぎにかけて、下から上へ溜まった老廃物を押し上げるようにリンパマッサージ。これでまずは全身の血流を改善して心臓への負担も減らす)

 

 暫く下半身にマッサージを程した後テラスは上半身へ回る。次に施術する箇所は…

 

 「次は上半身、僧帽筋を施術するわね」

 「よくわからんがそれはどこなんだい?」

 「肩・首まわりのことですよ」グゥ~!

 「ぎゃあああ!!!」ゴン!

 「暴れないでください!」

 

 (か、固いというより硬い!肩甲骨まわりがガチガチだわ!胸郭も縮こまっているし呼吸も浅い、多分かなりの喫煙者(ヘビースモーカー)ね。肺や気管支にも負担がかかっているかも)

 

 テラスは指の面で圧をかけるように、じっくりと親指に体重を乗せ、肩甲骨のキワをほぐしていく

 

 「あぁ…!痛……いや…効…くぅ…!」

 「そう?少し胸を開くようにマッサージするから、大きく息を吸ってください」

 「ふぅーっ……はぁー……」

 

 深く、重い息がダダンの口から漏れる。酸素が全身に回り始めたのか、ダダンの巨大な身体から、少しずつ強張りが抜けていくのがテラスにはわかった。

 

 ひとしきり上半身に施術をし終え、仕上げにテラスがそっとダダンの頭部へ手を伸ばす。日々、育児で休まる暇のなかったダダンの脳を休めるため、側頭筋(耳の上)を優しく円を描くようにマッサージし始める

 

 「ああ〜…すげぇ気持ちいいねぇ…眠くなってきたよ…」

 

 頭皮がほぐれ、副交感神経が優位になった彼女の瞼は、急激な睡魔によって重くなっていく。やがて不規則だった呼吸は次第に一定に、そして深いものへとかわり始め…

 

 「……スゥ……」

 

 ダダンは眠りについた。その寝顔はとても安らかで天に昇ってしまったのかと見間違えてしまいそうだ。

 

 「眠っちゃった。施術も丁度終わったし…そうね、この家を確認しようかしら」

 

 ダダンが眠りについたのを確認したテラスは音を立てないように部屋を抜け、床を一枚一枚確認する

 

 「…ギィ…この床も駄目ね、経年劣化が激しすぎるわ。結構な数の板材が必要ね…足りない分はあとで足すとして、取り敢えず木材をとりにいこうかな」

 

 ◆

 

 「音鎌鼬(オカマイタチ)!」ズバッ!

 

 テラスはコルボ山の奥に入り、木を手刀による斬撃で次々と斬り倒していた。斬り倒した木は後ろに山のように積まれている

 

 「ふう…取り敢えずコレだけあれば大丈夫かしら?よいしょっと…!」

 

 山のように積まれた木材を両肩に軽々と乗せてテラスは帰路につく。……木の陰で誰かが自分を観察しているのに見聞色で気づきながら…

 

 (…ストーカーかしら?)

 

 絶対に違う




エンポリオ・テラスの特徴その1
掃除に厳しく汚いと言葉遣いが男っぽくなり、一人称があたしからわたしになる。CV誰にしようかな?子安武人さんとか?
地味な原作への影響
ダダンの戦闘力が上がりました。
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