■シリーズ
【奈落家】自由になる神楽

■キャプション
自由のためなら苦手なことでも
なんでも頑張れる神楽さん、すごい!w

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■まえがき

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

※ 奈落家のいつもの設定確認

・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は朝のコンビニアイスコーヒーのお話)

・奈落家の服装は、原作通り。

・奈落さんと分身たち皆生存していて
人見蔭刀に仕えて
皆一緒に人見城に住んでいる設定です。

・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
(春少し前の冬)

ストーリーのジャンル:情緒的

(pixivにも同時に投稿)

では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。

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第1話

奈落が起きてくるとあーだこーだ指図される。

仕事中ももちろん。

アフターファイブも一緒の城に住んでおり

奈落がおもに城の管理しているため

寝るまで文句を何かしら言われることも

少なくない。

 

そこで神楽は考えた。

「朝だ!」

 

早起きは苦手だが、

ここが自由の時だと思えば

即起きする神楽。

 

神楽はある日、

早朝に目覚めた。

 

すべては自由のため。

執念である。

 

時刻は5時。

季節的にまだ夜は明けきっていない。

 

早過ぎるかもしれないが、

ここは先手必勝。

奈落が起き出す前に

動き出さねば。

 

普段、だらけていて朝なかなか起きないが

なんとか起きて仕事をする準備を調えて

いつも公務にあたっている神楽。

 

しかしその自由へのものすごい執念で

早朝に起き出したものの、

具体的に何をするかまでは

よく考えていなかった。

 

ふと、コーヒーが飲みてえと思い立ち、

寝間着からいつもの蝶柄の赤と白の着物に着替え

地味な上着を羽織ってコンビニに行くことにする。

 

人見城の建物を出て空を見上げると、

雲は無く、青暗い霧のような濃い闇に三日月があった。

 

[青霧の闇に三日月の写真挿入]

 

東の彼方が明るくなってきており、

ほのかな朝焼けに照らされた

青い闇夜の月は少し不気味だが

尊く感じた。

 

季節はまだ春になりきらぬ時分。

明け方は少し冷える。

 

人見城庭園の奈落の植木鉢の青や紫のパンジーたちは

咲いてはいたが、皆下を向いて眠っている。

 

徒歩で城下町に出ると、

辺りは冷えたアスファルトのひんやりとしたにおいがした。

 

コンビニまでの途中の道のりは

スマホアプリで声が高めでカッコイイ男性アーティストの

曲を静かに聴きながら歩いた。

 

コンビニの客はほとんどおらず、

おばちゃん店員さんもワンオペで

朝の営業に向けて揚げ物を揚げる作業をしていて忙しそうだ。

 

「悪いな」と思いながらも

声をかけて会計をする。

 

買ったコーヒーはアイスコーヒーで

せっかくだからとⅬサイズにした。

 

神楽は女性だが若いので

冷たい飲み物も平気だ。

 

夜勤後の朝のおばちゃん店員さんは

他のコンビニの朝の店員のように

行ってらっしゃいませとは言ってくれない。

だが、それでいいのだ。

神楽はどこに行く訳でもないのだから。

ここで今、自由を味わうのだから。

 

"イマドキ"のコンビニのコーヒーは

クオリティーが高い。

Ⅼサイズで350円ちょっとしたが、

カフェに比べれば

量も多いし風味も良い。

この品質ならかなり安い方だ。

総じてめちゃくちゃおいしい。

 

コンビニを出て、

淹れたアイスコーヒーⅬに

口をつける。

 

「ふうっ、せいせいした」

 

外はかつてテレビの外国の動物密着番組で観た

サバンナの夜明けのような光景が広がっていた。

 

[夜明けの画像挿入」

 

「電線が惜しいなー」

とツッコみつつも

この美しい光景を見られただけでも

神楽は朝早く起きた甲斐があると思った。

彼女は自由の中にいた。

 

Ⅼサイズのアイスコーヒーはまだたくさん残っていた。

 

神楽はわずかながらも生きていることを体感した。

 

時折、アイスコーヒーに口をつけながら

朝闇の中を人見城へと帰っていく。

不思議と寒くなかった。

その足取りはとても軽かった。

扇で舞うときのように。

 

おわり

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。


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