【三章開始】いずれ神成る恋物語-天使と悪魔とラブコメ生活- 作:ビスマルク
ちょくちょくタイトル&あらすじを変えていくスタイル。
しっくりくるのがないねん……。ラブコメもシリアスも曇らせもハッピーも全部書きてぇんだもん。
ただ、現代日本設定はちょっと詰め込み過ぎたかもと思っている。
「うへぇ……。なんかすっごい違和感ある……。身体が重い気がするなぁ」
「なるほど、それほど沢渡様の中が心地よかった、と。リルナ様は大胆ですね。ですがどちらかというと中に出し入れするのは沢渡様の方かと思いますが」
「そういう事言ってるわけじゃないから!!!なんでそう下ネタに引きずり込もうとするかなぁ!!!」
「なんでとは……。二人揃ってヘタレだとしか思えないからですが。ヒルダ様やディアンナ様、果ては脳筋ゴリラ、失礼。ダフネ様も仰ってましたよ」
「完全にゴリラって言い切ってるし……!!というか三人にまでそう言われるようなことしたかなアタシ!!?」
「していないから問題なのでは?」
僕の中から飛び出したリルナを捕まえたドールさんは即座に椅子に座らせてボサボサな金糸のような髪を整えている。髪の色が似ていることもあってその様子はまるで姉妹のようだ。なおその二人の会話に関しては耳を塞いでおく。ここ最近学んだのだが女性陣の話を男が聞いても良いことがない、どころか居心地が悪くなるだけだ。教授も同じ気持ちなのかリルナを引っ張り出した後にやった検査の結果を見てあちらには意識を向けていない。
「どうですか教授?」
「今のところは問題なし、というところだろう。吾輩の能力に時間制限はない。ただ魂自体の特徴として自身の肉体に戻ろうとする性質がある。肉体が生命活動を終えた場合は消えて輪廻に戻るらしいが」
「らしいって……」
「死ぬ時の光景は何度見ても理解しきれないのだよ。輪廻に戻る、というのも吾輩が母から聞いたことだしな」
「……教授のお母さんって人間じゃなかったでしたっけ?」
「うむ。なんか妙なことを知っている人だった。何故あんなことを知っていたのかいまだに疑問だが、もう死んでしまった以上確かめることは出来ん。だから考察に考察を重ねて考えるしかないのだ」
何かを思い出すように遠い目をした教授はそのままコーヒーを飲み干す。言いたい言葉を無理矢理飲み込むように。その目には僕には想像できないくらいの苦難を歩んできたことを悟らせる暗い光があった。
「生命が死んだ場合フッと消えることもあれば頑固な油汚れのように残っていることもある。残るのは人間の魂だけで天使や悪魔の場合は全て消えていくがね。もっともこれは吾輩の経験則であって真実とは異なるかもしれんが」
「まぁ完璧な答えなんて誰も持ってないでしょうしそこはいいとして。結局のところ、リルナの身に何かが起きるってことは」
「その兆候は見られない、としか言えないな。だが恐らくだが時間経過でリルナ君は沢渡君の中に戻ろうとするだろう」
チラッとドールさんに今も髪を弄られているリルナを見る。自分に向けられている視線に気付くこともなく彼女は文句を言いつつされるがままにされている。在りし日の、彼女の姉がいた日々というのはこういうものだったのだろうか。リルナが語らない以上想像するしかないが当たらずも遠からずと言ったところだと思う。
「今のリルナ君の状態は魂を剥き出しのまま現世に引っ張り出しているだけだ。吾輩はここから彼女の義体を作り、それに入れることで単独での行動が可能になると考えている。だが肉体のない今、彼女の寄りべとなっているのは君との“魂魄契約”になる」
「要するに?」
「時間経過と距離が離れすぎればその時点で彼女は君の中に戻ろうとする。見られたら滅茶苦茶厄介なことになるから気を付けるのだよ」
つかず離れず、この時間が終わるまでここにいろという事だろう。今の不安定な状態で外に出てエル達に出会えば確かに厄介なことになる。
しかしそうなるとリルナに空を見せたいというのは今日は無理だ。出来ることなら外出して彼女の服を買いに行ったりしたかったところだがここまで釘を刺されては流石に行く気にはならない。
「なので出掛けるのであれば17時には帰ってくるように。手でも繋いでいけば離れることもないだろうし問題はないだろう」
「えっ、あの……万が一の場合とかは?義体が出来るのを待ってからでも遅くはないと思うんですけど……」
「一口で義体を作ると言ってもまずは材料集めから行うのだよ。それも余所から不審に思われないように集めなければならない。すぐに材料が揃ってもリルナ君のデータを取ったりする時間も欲しい。全てが上手くいっても最短で出来るのは……一年くらいか?」
「一年!?」
色々と大変だとは思っていたが想像以上だった。だけど確かに聞いてみれば納得出来る回答だ。そもそも魂を引っ張り出して身体を作るなんて出来るのは教授だけ。手伝いが出来るのはドールさんくらいだ。1から全てやるとなればそれは時間もかかるだろう。しかも教授には『スメラギ製薬』の社長という表側の顔もある。そちらも蔑ろにするわけにはいかない。考えれば考える程それくらい時間がかかってもおかしくない。むしろこの状況下でそれだけの時間で作れるのは凄いのではなかろうか。
「というわけでドール君。リルナ君を解放してあげたまえ。彼女は今から沢渡君と共にお出かけだ。外の世界を知るというとても大切な任務だぞ」
「むっ、これほどの逸材を手放すのは非常に心苦しいのですが……。教授のご命令とあれば仕方ありません」
「うへぇー……つっかれたー……。姉さん達といいなんでアタシの髪をみんな触りたがるかなぁ……もっといいのいっぱいあると思うんだけど……」
ドールさんの髪弄りから解放されたリルナは元々の癖毛はそのままにツーサイドアップにまとめられている。小柄だからか少女感がより強くなり愛らしさが際立っている。口元から除く八重歯もまたその印象を強めていた。
とはいえ疲れた表情をしている彼女を外に連れ出すというのは少し躊躇ってしまう。
「それで、外にお出かけだっけ?やめておいた方が良いんじゃないのー?アタシは下級悪魔で力が滅茶苦茶弱い上に抑えてるから見られたところで正体バレは絶対ありえないと思うけどわざわざリスク冒す必要はないと思うけど」
「うーん……。リルナの言うことももっともだと思うし、正しいとは思うんだけど……」
「なにをおっしゃいますかそんな格好で。折角のかわいらしさが全て台無しになってしまっていますよ」
「それもそう」
リルナの服、とは言えない襤褸切れ。最初の頃から彼女はそれしか着てなかった。それは今も変わらないのでドールさんが苦言を言うのも分かる。
リルナ用の服を買えば僕の物だと認識することで心の中にまで持ち込めるが、流石にエル達にバレないようにそういう服を買うというのは不可能だ。特に今は料理以外の家事は二人に任せているのだからふとしたきっかけで見られたら僕の社会生命が終わる。
体格の似ているシルフィ用と言えば誤魔化せるかもしれないがその場合何故隠してたのとかエルの分はないのとか突っ込まれる。かと言ってシルフィにプレゼントすればそれはもう僕の物という認識を保てないので結局リルナに渡すことは出来ない。
「一緒に行こう、リルナ。君に似合う服を用意できる場所があるんだ。絶対君も気に入る服を見つけられるはずだよ」
「うぇー……。まぁお兄さんがそこまで言うなら、行ってあげない事もないけどさぁ」
そう言いながら差し出した僕の手を握る彼女の勢いは強かった。表情も柔らかいし、僕の勘違いでなければ楽しみにしてくれているという事だろう。
彼女の手を引っ張って立たせる。手を繋いでいれば距離が離れすぎることもないだろう。それに前あそこに行った時リルナは眠っていた為何もわからないはずだ。だからこれは当然の処置。
「なんか、ちょっち恥ずかしいね……」
「僕もそれは思っていたところだから口にしないでほしいなぁ……!!」
握ったリルナの手はちょっと熱がこもって熱かった。僕の方も手汗が出てないか少し緊張する。普段一緒にいるがこうして触れ合う事なんてあまりないので照れてしまうのは仕方ないはずだ。
「じゃあ、エスコートよろしくねお兄さん?」
「うん、任せてほしい」
リルナが挑発的に笑ってきている。上目遣いに楽しそうに、それでいて頬を赤く染めて。ここまで言われてしまっては期待に応えなければ不作法というもの。
では行こう。エルの服を買い揃えた時にもいたあの名店に。
そう、我妻源才さんという名コーディネーターのいるあの店に!!!
まぁ最終的に地球ももう一つの世界も滅茶苦茶になるから釣り合いはとれてるのかもしれない。(暗躍してる『強欲』見ながら)
各章終わりにネタバレ含むキャラ紹介&ストーリー紹介書いていい?
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いいとも!!
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それより本編書くのじゃ
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キャラ紹介だけでいい
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ストーリーネタバレOK