異世界金策 一攫千金!〜初心者冒険者必見?転移おっさんの怪しい儲け話Readme.exe〜   作:raixip

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第117話 紙を作る村

朝。

 

「旦那ぁ!」

 

マクダフが息を切らせて戻ってきた。

 

「見つけましたぜ!」

 

「紙?」

 

「いや。」

 

「村です。」

 

「……村?」

 

僕は首をかしげた。

 

「紙を作ってる村が山の向こうにあるそうです。」

 

「ほんと?」

 

「紙屋のおっちゃんが教えてくれました。」

 

「そこならまだ紙があるかもしれねぇって。」

 

僕は立ち上がった。

 

「行こう!」

 

「採掘計画も書ける!」

 

「券も作れる!」

 

おっさんはため息をついた。

 

「まずは歩く準備をしろ。」

 

昼。

 

山道。

 

「遠いね。」

 

「紙って大変なんだ。」

 

マクダフは荷物を抱えながら歩く。

 

「旦那ぁ。」

 

「紙一枚がありがたく思えてきましたぜ。」

 

「うん。」

 

「大事に使わなきゃ。」

 

途中。

 

荷馬車と何台もすれ違う。

 

全部。

 

紙を積んでいる。

 

「人気なんだね。」

 

御者が笑った。

 

「人気どころじゃねぇ。」

 

「今、一番儲かる荷物だ。」

 

「へぇ。」

 

僕は感心した。

 

「紙ってすごい。」

 

夕方。

 

小さな村へ着いた。

 

川が流れ。

 

大きな水車が回っている。

 

ゴトン。

 

ゴトン。

 

白い紙が天日に並んでいた。

 

「わぁ……。」

 

思わず声が出た。

 

「きれい。」

 

村長らしい老人が近づく。

 

「旅人か?」

 

「はい。」

 

「紙を分けてもらえませんか?」

 

老人は困った顔をした。

 

「悪いな。」

 

「注文でいっぱいだ。」

 

「やっぱり……。」

 

肩を落とす。

 

でも老人は続けた。

 

「ただ。」

 

「少しなら融通できる。」

 

「本当ですか!」

 

「採掘計画を書く紙が欲しいんです!」

 

老人は目を丸くした。

 

「採掘?」

 

「はい。」

 

「みんなで鉱山を掘るんです。」

 

村人たちは顔を見合わせた。

 

「そういう話だったのか。」

 

「え?」

 

「最近、町ではM資金の話ばかり聞く。」

 

「でも。」

 

「誰も鉱山の話をしない。」

 

僕は不思議そうに答える。

 

「え?」

 

「M資金は採掘資金ですよ?」

 

村中が静まり返った。

 

「……。」

 

一人の若者が小さくつぶやく。

 

「初めて聞いた。」

 

その頃。

 

ポーシャの町。

 

商人ギルド。

 

「紙が足りません!」

 

「帳簿が書けない!」

 

「契約書も!」

 

受付は大混乱だった。

 

そこへ。

 

一人の商人が箱を抱えて現れる。

 

「紙だ!」

 

「紙が届いたぞ!」

 

歓声が上がる。

 

「助かった!」

 

「これで契約が続けられる!」

 

誰も。

 

その紙がどこから来たか聞かない。

 

一方。

 

王都。

 

契約監査官エドガーから新しい報告書が届く。

 

発行者は紙の確保のため村へ向かった。

 

役人が首をかしげる。

 

「紙の確保?」

 

続きを読む。

 

目的は採掘計画書の作成。

 

部屋が静まり返る。

 

「……。」

 

財務官が口を開く。

 

「まだ。」

 

「採掘するつもりなのか。」

 

別の役人が答える。

 

「本人は最初から、そのつもりです。」

 

「では。」

 

「町は何をしている?」

 

誰も答えられなかった。

 

夜。

 

紙の村。

 

老人が小さな包みを持ってきた。

 

「これは売り物じゃない。」

 

「余り紙だ。」

 

「計画を書くくらいなら十分だ。」

 

僕は頭を下げた。

 

「ありがとうございます!」

 

「大切に使います!」

 

老人は笑った。

 

「その夢。」

 

「いつか掘れるといいな。」

 

僕は元気よく頷いた。

 

「はい!」

 

「絶対に掘ります!」

 

懐の中で。

 

キュ太郎が嬉しそうに鳴く。

 

「きゅ。」

 

その声に合わせて。

 

水車は静かに回り続けていた。

 

町では紙が「信用」を支え。

 

村では紙が「夢」を支えている。

 

同じ一枚の紙でも。

 

見ている未来は、まるで違っていた。




【あとがき:現在のステータス】

【スキル】
■武器系
刀剣スキル 20
盾スキル 3
戦闘技術スキル 13

■生産系
料理スキル 13

■その他
鑑定スキル 0.3

【所持金】
171G(銀行預け金:250G(銅貨2枚、半銅貨5枚))

ジョン
「紙は買えなかったけど、分けてもらえた!」
おっさん
「人の縁は金じゃ買えん。」

【所持アイテム】
???のスクロール 6枚
新しい帳簿 5冊
余り紙(NEW)
 (紙の村の村長から譲ってもらった)
奴隷のマクダフの野郎
 (山道で荷物持ちを担当)
武器破損した剣
???の指輪(バンステ金策で入手)
ゴブリン(テイム)
ケムトレイル群
 立場:保護対象
キュ太郎
 (水車をじっと見つめていた)

【投資・契約】
中立共栄大金庫投資案件(ポーシャ支店)
元本:金貨10枚
状態:運用中

ジョン
「投資も紙で管理してるの?」
銀行
「すべて紙です。」
おっさん
「だから紙不足は銀行にも効く。」

【M資金速報】
発行券種
100G券 ★★★★★
500G券 ★★★★
1000G券 ★★★★
5000G券 ★★★

新たな影響
✅ 紙の村まで注文が殺到
✅ 紙不足継続
✅ 契約書・帳簿の需要急増
⬜ 鉱山(計画書作成中)

現在のみんなの目的
ジョン「採掘計画を書く!」
町人「券を使う!」
商人「紙を確保!」
銀行「契約を止めるな!」
紙職人「もっと漉け!」
王都「発行者の目的を再確認!」

※ジョン個人の所持金に変動はありません。
ジョンの一言

ジョン
「これで採掘計画の続きを書ける!」
おっさん
「町中が紙を金に変えてるのに、お前だけは紙を夢に変えてるな。」
マクダフ
「旦那ぁ、今度はインクが足りなくならないといいですぜ……。」
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