異世界金策 一攫千金!〜初心者冒険者必見?転移おっさんの怪しい儲け話Readme.exe〜 作:raixip
「おいおい……『クラッシャー』だと!?」
「棍棒使いの最強技じゃねぇか! なんでこんな田舎で売ってるんだよ!」
人だかりの中心で、ざわめきが広がっていた。
(……あれ)
見覚えがある。
あの技書売りの店主。
俺にクソみたいな技書を売りつけてきたおっちゃんに、そっくりだ。
だが――
「良い品ばっかりだぞ、この店は!」
「本物だ! 間違いない!」
周りの評価は真逆だった。
(……別人、か?)
危ないところだった。
もう少しで飛びかかるところだった。
少し冷静になり、俺は人混みに紛れて店へ近づく。
(刀剣の技書……あるか?)
「すみません……刀剣の技書、ありますか?」
「はい! もちろんございます!」
店主が一冊の技書を差し出した。
「今入ったばかりの品ですよ」
――その名は。
『ブラッディスラッシュ・ジョー』
(名前、かっこよすぎるだろ……)
前に買った「アンチェインダストトラッシュ」とは大違いだ。
「い、いくらですか……?」
「金貨一枚。この祭り限定だ。売り切れたら終わりだよ」
――金貨一枚。
高い。
だが、払えない額ではない。
(でも……)
これを買えば、また貧乏に戻るかもしれない。
だが――
(こんなの、今しか手に入らないだろ!)
気づいたときには、叫んでいた。
「買います!」
周囲がざわつく。
「ガキが金貨一枚だと……?」
「とんでもねぇな……」
そんな声が聞こえるが、どうでもいい。
俺は技書を受け取り、ギルドカードを重ねた。
「承認」
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【支払い完了】
■支払先:技テク最強ナンバー1
■支払額:100,000g
■手数料:10,000g
■処理:完了
【残高】
■現在残高:11,250g(銀貨11枚、銅貨2枚、半銅貨5枚)
【履歴追加】
・スズキタケシ +129,000g
・宿代支払い −3,500g
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「……減りすぎだろ」
さっきまでの余裕は消えた。
(でもいい)
これは“最強の技”だ。
すぐに人の少ない場所へ移動する。
技書に手をかざす。
「ブラッディスラッシュ・ジョー!!」
光が溢れ、体に流れ込んできた。
(……きた)
確実に強くなった感覚。
(俺、最強に近づいてる……!)
だが――
現実も見えた。
(武器、防具……買えないな)
残金はわずか。
少し後悔がよぎる。
だが、首を振る。
(いや、間違ってない)
技書は限定品だ。
武器はいつでも買える。
(これは“勝ち”だ)
そう自分に言い聞かせた。
――そのとき。
「なまくさジョン!」
振り返ると、おっさんとエリヤがいた。
「祭りは楽しめたか?」
「うん! めちゃくちゃ楽しかった!」
「そうか。じゃあ次だ」
おっさんの目が変わる。
「新しい金策に行くぞ」
(もう働くのかよ……)
だが、ちょうどいい。
俺も金が必要になったところだ。
途中でマクダフと合流する。
顔色が悪い。
「……これ、使ってください」
渡されたのはポーションの束。
見たことのない種類もある。
(こんなの作れたのか……)
驚いていると――
おっさんが言った。
「さぁ、行くぞ」
そして。
「『バンステドロップ』金策の予行練習だ」
【あとがき:現在のステータス】
【スキル】
■武器系
刀剣スキル 20
盾スキル 3
戦闘技術スキル 13
■生産系
料理スキル 13
■その他
鑑定スキル 0.3
【所持金】
671g(銀行預け金:11,250g(銀貨11枚、銅貨2枚、半銅貨5枚))
【所持アイテム】
・蛇肉(大量)
・???のスクロール 6枚
・奴隷のマクダフの野郎
・武器破損した剣
・木剣2本
【装備品】
・骨護札の首かざり
・水トカゲの手袋(呪)