お気に入りしてくださる方もUA数も伸びていて嬉しい限りです!
ファンクラも1週間残して2000%突破!流石に2943は厳しそうなようですが、ダメ押しにまた一つ買いました。1支援者にはこれが精一杯です。
ウェルカムアナウンス、芦花真実無さそうでちょっとだけ寂しいな…。多分最後は3人でしょうし。
ともあれ、激動の第十話、お楽しみください!
初めて聴くはずの曲を歌い切り、直前に月で聴いたと漏らした彼に、三人は唖然とする。
「最初の部分を聞いてピンときたんだ。懐かしい曲だ」
「待って……なんで……月なんて言葉が出てくるの……?」
「ナイア君……かぐやちゃんのこと知ってるの?」
「それは……私の台詞だとは思わないか?っと、誤解だけはされたくない、始めに言っておくよ。私は君達を害するつもりは一切無い。月人が口ずさんだ歌が地球に届いているとは思いもしなかったけどね」
「ナイア、言っちゃうの?」
「あぁ。二人に隠す必要は無さそうだ。私のような存在ともう出遭っている。というか、芦花も言ってくれれば良いのに」
「わざわざ話さなくてもって思ってたし……」
「さて、二人共。もはや隠し立て無用。私の正体を明かそう」
「何……なになになに!?」
彩葉と真実が言葉を失う中、ナイアは指を鳴らして黒い触手を背中から数本生やして蠢かせる。それ以外はそのままに、彼は自分の正体を語り出す。
「改めて、私は千の顔を持つ無貌の生物。ナイアーラトテップ。月人達とは少々異なるが、理外の外側に座する者だ」
55【成功】
21【成功】
減少値【2】
減少値【4】
「嘘……ホントに神……?」
「待って……スケールが……スケールが大きい……」
「芦花の時も似たような反応だったね」
「誰でも驚くよ。ていうか早くしまって、あとそのラスボスっぽい雰囲気もやめてってば。二人共びっくりしてるじゃん」
「ハハハ、すまない。ちょっと面白くて。それで、落ち着いたかい?」
芦花に諌められ、ナイアはコーヒをすすりながら魔術を解いて二人に問いかける。
「……色々聞きたいんだけど、まず一つ」
「なんでも答えよう」
「芦花は承知の上?洗脳とかしてない?」
「うん。というか、初めて会ったときに同じ説明されて、人間を知りたいっていう理由で一緒に住んでた感じ。でも脅しじゃないよ、私はちゃんと理解も納得もしてる上で暮らしてるし魔術もかけられてない。ごめんね、いつか言わなきゃって思ってはいたんだけど……」
「ナイア君って宇宙人?」
「そう言い換えても良いけど、身体は人間だよ。五感もあるし、感情も……日々学んでいる。再三になるが、君達に危害は絶対に加えない」
「「……じゃあ……」」
「……もし不愉快に感じてしまったのなら、この記憶は消そう。いくら精神が強いとはいえ──」
「「別にいいかなぁ……」」
「壊れ……え?」
あまりに普通に受け入れて提案を別に良いと流す二人に素っ頓狂な声を上げるナイア。
「まぁ、宇宙人いるし。邪神くらいいても不思議じゃないか。バイトが減るのも店長困るだろうし」
「ナイア君馴染んでるし〜、これ以上隠し事ないんでしょお?ご飯も美味しいし、私も別に良いかなぁ」
「……芦花、失礼を承知で君の友人達に突っ込ませてもらうよ」
「どうぞ」
「図太すぎないか?私の記憶の限りではこんな反応されたことないんだが?」
「慣れって怖いよね〜」
紅茶を飲んで頬杖をつきながら、ナイアの疑問を流す芦花。腕を組んで唸っているナイアに、真実が追加して口を開く。
「それに〜……私、ナイア君に凄く感謝もしてるし」
「……?君の願いを叶えた覚えはないが……」
「芦花がさ〜……また、ちゃんと笑ってくれるようになったんだもん。もちろん、いつも嘘の笑顔じゃないんだよ。でも、心の何処かで……魚の小骨がちくっと引っかかってるみたいな、そんな笑顔だったんだ」
「……うん。私は気付いてあげられなかった。むしろ、気遣わせてばかりで、申し訳なかったなぁ……。でもさ、ナイア君の話する時楽しそうで、似たような人に助けられた経験は私もあるからさ。責める気にはなれないんだよね」
「…………」
「……芦花の助けになれているのなら本望だ。約束したからね、私は芦花だけの神様だと」
二人の真剣な眼差しに射抜かれたナイアは、自然と笑みをこぼす。芦花は感無量といった様子で俯き、もう何度目かの涙をこらえる。
「でも男と同棲か〜……もっと最初の段階で言われてたら全力で否定してたかも」
「そうされてたら女の姿を取るだけだがね」
「「「え?」」」
「生物的になれるとも。千の貌を持つ邪神だよ、私は」
魔術【無貌】
立ち上がり、ぱちんと指を手慣れた様子で鳴らし、黒い靄が彼を包む。靄が晴れ、登場する時には長身で紅眼の彼の姿ではなかった。中世貴族のような出で立ち、真っ赤なドレスに赤い薔薇のコサージュ、黒いアームカバーと、真っ白な肌。面影ののこった妖艶な笑みを浮かべる美女がそこにはいた。彼女は高い女性らしい声で問いかける。
「さて、赤の女王なんて言われてたりするけど、いかがかな」
77【失敗】
19【成功】
56【成功】
減少値【1】
減少値【0】
減少値【0】
「「「えぇぇえ!?」」」
「なんでこっちの方が驚くんだ……?」
「女装!?」
「いや、肉体の完全な変化だから機能は全て女性のものだよ」
「超美人!!」
「おや、ありがとう」
「なんか、艶っぽい……」
「私の数ある姿の一つだが、この姿はウケが良い。特に男なんて割とホイホイひっかかるらしい」
3人の驚愕の後に質問に答えるナイアはくるくると回ってドレスと姿を見せ、優雅なカーテシーで応える。
ソワソワとしていた芦花に何かと問うと、彼女は今までにいないと言った様子でお願いする。
「……ね、ねぇナイア。お願い、メイクしてもいい?」
「えっ……ま、まぁ……君が望むなら……」
鼻歌を歌って楽しそうに顔を弄る芦花に身を委ね、小一時間程かけてメイクが終わる。服装も指定されたものに近いように変身し、すっかり見た目が変わる。
中世貴族のような出で立ちは現代風のファッションになり、それに化粧も合わせ、すっかり見違えた。
「やっっば……私天才かも」
「めっちゃ可愛い!」
「ナイア君元々色気ある美男子だったけど、女になれるならそりゃこうなるわ」
「……私はまた一つ感情を知ったよ……羞恥だ。もう戻してもいいかい……?」
「ダメダメ、写真撮ろ!勿体ないからしばらくそのまま!」
「……分かった……」
渋々、本当に仕方ないと言った様子でいつもの困った笑いもでないまま、ナイアの悲しげな返事とともに、4人の女子会が始まったのだった。
──ー
昼食を終え、彩葉達が買ってきたおやつとドリンクを飲みながら歓談したりゲームや配信視聴で時間を潰す4人。
夕暮れが見える頃にはナイアが邪神という話はすっかり理解しきってどこ吹く風といった様子で日常的な会話をするが、気になった彩葉は一歩踏み込む。
※魔術は解いた
「ねぇ、月を知ってるってことは、かぐやと知り合いだったりするの?」
「いや、知らないね。私は月に住んでいるわけじゃないし、そもそも月人達は住む次元が違う。干渉しようとしない限り会えないよ。歌を知っていたのは、私は多次元に干渉できるから、その過程でたまに聞こえてきてたんだ」
「……会えたりするの?」
拳を握り締めて前のめりに問いかける彩葉に、ナイアはゆっくりと頷き、否定する。
「……会える。が、君は無理だ」
「どうして!?」
「正確には、会えるがその後ほぼ確実に死ぬ。時空間を超える儀式を人間が実行すると、抗う術がない人間は猟犬に食い殺されてしまう……酒寄さんが死ぬのは私の本意じゃない」
「……そっか」
「が、しかし……酒寄さんが望むのなら、5年だ。私が本気で教えれば可能だろう。ほぼノーリスクで月人に会うことは」
「……本当に……?」
「だが……それで良いのかい?君は」
「…………分かってる、良くないよ。かぐやは……自分でハッピーエンドにするって言ったんだから、私も頑張らなきゃ……未練はあるけど、約束だから」
「……良いね、応援するよ」
「……」
普段のナイアなら頑張りすぎは良くないと、何かしらの言葉をかけて甘やかす一言もあるはずだ。そう芦花は思いつつも、彩葉に向けてそれを言わないことに安堵感と、罪悪感を持ってしまう。
「ナイア君の使う魔法って、誰でも使えるの?」
「ふむ。これも芦花に説明したことがあったね。私のこれは魔術で、異なる技術だ。魔法は理外のものだが、魔術は正しい手順が確立されているから人間にも使える。もちろん、諫山さんや酒寄さんにも。というか、私が見てきた中で酒寄さんの才能は頭一つ抜けている」
「さっすが彩葉、可愛い上に天才の超人〜」
「へぇ~、どんくらい?」
「そうだな……数値にすると、芦花は20。諫山さんは15。酒寄さんは、8012くらいか」
「……ん?なんかバグってない?」
「そう。たまにいるにはいるんだ。だが、ここまでとなると、流石に驚いたよ。何処ぞの野良神が人間の身体を使って顕現しているのかと疑ったほどだ」
ポリポリとチョコのお菓子を口にしながらナイアは続ける。そして、彩葉は8000という数字に馴染みがあり、才能の正体を推測する。
「……記憶?」
「!……ご明察。"シラードのエンジン"。ご存じかな。広義的に分かりやすくしたものだが、要するに情報が多いほど使える魔力が多い。そして記憶とは情報の塊だ。脳に刻み込まれた情報は忘れることはあれど、魂に刻んだ記憶は決して無くならない。魔力の最大値が増えていくと思ってくれればいい……心当たりは?」
「……ありますねぇ……え、大丈夫。これ私死んだりしない?」
ギギギと音が鳴るようなギクシャクした動きで頷き、途端に不安になったのか自分を抱きしめて震え上がる彩葉に適当な言葉で平気だと応える。
「一目見て私が魔術師か神かと疑うほどだからねぇ。まぁ大丈夫じゃないかな?」
「適当だなおい。てかさらっと魔術師って言った?いるん?」
「いるよ、割とそのへんに。私を崇める団体もいたし、私以外の邪神連中を崇拝する愚者共……失礼。少々頭の足りない人間達もいる」
「さらっと毒吐いたな。あんま直ってないし」
「そういう輩が何かしでかす前に、私は化身を使って先回りして潰していた。この地球だって何回滅びかけたことか」
「怖っ。こんなところでお茶してていいの?」
「隕石や災害は地球規模のものは結界で止めてるし、教団の情報も使い魔からは入ってないよ。懸念事項はあるにはあるけど、今すぐどうこうというものではないさ」
「……邪神っていうか、正義の味方みたい」
「ハッハハ、お褒めの言葉なら光栄だ。お茶のおかわりは?」
「欲しい〜、これ美味しいけど何の茶葉?」
「不老長寿の薬の原材料。魔界産人面植物のマンドラゴラだね」
「ブッハッ!」
真実の隣で吹き出した彩葉の反応を見て驚きつつ、クスリと笑う彼の反応で、それが嘘だと察する。
あまりに自然に混ぜる嘘に反応してしまったことが悔しいのかプルプルと震えて怒りを表す彩葉。
「変なこと言わないでよ!」
「いやまさか……そこまで簡単に引っかかるとは思わなくて、すまないね」
「普通のお茶なんだよね!?」
「ただのハーブをブレンドした紅茶だよ。お泊まりと聞いたからね、少し目覚ましの効果もある」
台所に行ってお茶を淹れるナイア。その姿を後ろに視線を投げながら、茶化すように見せた本題へと移行する。
「はーっ……スパダリすぎんね。にしてもナイア君〜、芦花は超超優良物件だよ〜?」
「そうそう!学校でもツクヨミでも話題沸騰、モデルなんかもやっちゃったりしてる大人気美人ライバー!」
「こんないい人他にいないって!芦花の将来の彼氏がうらやましいなぁ〜!」
「ちょっと、やめてってば。二人共〜……」
「本当のことだもーん」
わざとらしく芦花をナイアに勧める二人。照れながら諌めるように笑う彼女だが、それとは反対にナイアの声は普段の優しい声色からグラデーション的に低くなっていく。
「……そうだね、やめるべきだ」
「……え……?」
ギリリと、食いしばるようにナイアは努めて冷静を装う。しかし、穏やかで落ち着いた普段の様子はなく、言い聞かせるように足早で言葉を紡ぐ。
「誰彼とお似合いだ。こんな良い人は他にいない。そう、友人を褒める行為を私は責めはしない。だが、言葉は時に言の刃となり、他者を深く傷つける。置かれている立場を見ない盲目さは、自分の足元を掬う結果になる。人間として過ごした2カ月で得た知見と、邪神として時を貪った者の意見だ。軽率にそういったことは口にしないことをお勧めするよ」
「……えっと……私はただ、ナイア君と芦花がもっと仲良くなればな〜って……」
わずかに漏れ出る圧に、二人は冷や汗かく。打開しようと真実は軽口をたたき彩葉が頷くが、さらに声に力が籠もっていく。
「ハッハハ……!それこそ世迷言だ。これ以上は無い。私と芦花はただの良き友人で、互いの協力者だ。互いの世界に土足で踏み込むことは──ー」
カタンッ
「ろ……芦花……?」
「芦花、外は雨だよ、何処へ……?」
パシンッ
立ち上がった芦花は玄関に向けて歩き出す。何処かに行くならと、ついていこうとするナイアの手を、初めて乱暴に芦花は振り払った。
目星【成功】
心理学【失敗】
涙をこらえるように震えた声と、それと反比例するように零れ落ちていく涙。
喜びとも、生理的なものとも、怯えや恐怖とも違う、そんな彼女の涙を初めて見たナイアはその場で立ち尽くして唖然とする。
「ごめん……ついて……こないで……」
ドアを勢いのままに開けて、三人を置いて芦花は駆け出してしていく。いき場のない手は空を彷徨い、やがて腰の横にだらりと下がって落ち着く。
「…………間違えて……しまっただろうか……」
組み付き【成功】
ゴンッ!!
「……酒寄さん、何の真似だい……?」
「何の真似……?何の真似やって!?アンタホンマにそれ言うとるんか!?」
胸ぐらを掴んで下ヘ力をかける。頭脳だけではなく、運動神経も抜群な彼女の力に、気を抜いて力が入っていなかった彼の膝は床へと音を立てて落ち、膝まづく。
「ちょっ、彩葉!」
「なんであんなん言うた!?芦花のことホンマに考えたんか!?」
「芦花のことを……考えたのか。だと……?」
グググッ……!!
STR対抗【成功】
怒号をぶつけながら押さえつけたはずのナイアは静かに万力のような力で押し返して立ち上がる。180強の長身による上からの声、普段穏やかな彼から明確に見えた怒り、しかしそれでも一歩も引かずに彩葉は睨みつける。
「それはこちらの台詞だ酒寄彩葉。君は彼女の事を考えてあの発言をしたのか……?彼女の想いを知らないのはどちらだ!?」
バリリンッ!!
「きゃぁっ!」
人の世で、初めて誰かに向けて明確な怒りを向け、その発露を行う彼の圧でグラスや皿が割れていく。頭を下げてしゃがむ真実、彩葉に飛ぶ破片を、残った理性で気遣えた触手でたたき落としながら再び怒りを向ける。
「知ってる上で言うてるんやスカタン!!」
「いいや、分かっていない!!芦花は……!」
一瞬のうちに脳内を駆け巡った彼女との日々。名付け認めたこの恋情を、自分が今から紡ぐ言葉を、しかと噛み締めて覚悟し彼から見た事実を告げる。
「芦花は……君のことが好きなんだぞ!!?」
「「!!?」」
「カフェで君を見るときの彼女の瞳も、声も、表情も……!君に向けるそれを知らないほど私はもう無知ではない!!私だって……芦花のことが好きだったから……!!」
真紅の瞳から透明な涙を流し、怒り混じりに胸の内を告白するナイア。予想外と、ある意味の予想内が重なり二人の驚愕の声は揃う。
「「はぁ!?」」
「だから……諦めたんだ。彼女には既に想う人がいて、その相手は君だ。醜いと知りつつ嫉妬したとも。どれだけ努力しても埋められない距離の相手なのだから!なのに君は!!彼女の心を傷つけることばかり……!!流石に私も怒りが──」
「待て待て待て待て!!!とんでもない誤解してるでアンタァ!」
「……何の話だ」
「芦花が好きなのはナイア君だよ!?」
「……私を騙すつもりか?」
「ほんまやって!芦花は……確かにうちのこと好きやってんけど、もうその気持ちに決着はついてるんやで!?」
「彩葉、方言方言。ちょっとカッコつかないよ」
思わず方言で怒鳴って叱る彩葉。彼らの誤解を確かに理解した二人は、どうにかと落ち着いて芦花の心のうちを暴露してしまう。
「ンンッ!本当に!芦花が好きなのはナイア君なんだってば!」
「……そんなはずはない……君に、彼女は……」
「あーもう!記憶でもなんでも覗けばいいんじゃね!?多分出来るでしょ!?昨日の夜!!」
「……深淵が、君を覗くのは心が……」
「こちとら八千年分の記憶ぶち込まれて真っ直ぐに生きてんねん!さっさとしいや!!」
「……二人共、目を瞑って」
結局方言に戻ってしまった彩葉の覚悟を汲み取り、指示通りに二人は意を決して目を瞑る。ナイアは静かに顔をゆがませる。やがて、"顔"としての形は無くなり、無貌が現れる。ぽっかりと空いた虚空に彩葉の頭を重ね、指定された時間を覗いた。
魔術 【深層の窓】
55【成功】
減少値【8】
アイデア【失敗】
「ッッ……ぶはぁっ!!?」
記憶を覗かれ、ゾクゾクとした悪寒と精神が蝕まれるような気色悪さが数分。何もない虚無を覗いた彩葉の精神に負担がかかった。その感覚が抜けた頃に彩葉が目を空けると視線の先には、その場に膝をついて打ちひしがれるナイアがいた。
「……嘘だろう……?そんな素振り、今まで……」
「あったよ!多分滅茶苦茶あったよ!?友達ってだけで男と二人で出かける子じゃないし、沢山話してたよ!」
「隠すのが上手で癖になってる子なの!!一緒に暮らしてるくせになんでそこ察してやれないんだよ馬鹿!!」
「……わ、私は、どうすれば……」
「「追っかけろ!!」」
真実と彩葉が声を揃えた瞬間、ナイアはネックレスの鍵を千切り取り捻ろうとする。しかし、それを彩葉がはたき落とし、真実がさらに声をあげて叱咤する。
「ズルすんな!男なら走れ!!行けぇ!!!」
「はっ……あぁ!!」
どだどだと音を立てて靴を履くのも忘れ、服が乱れるのも気にせずにナイアは前傾に転びそうになりながら走り出した。
はぁ…書いててここ辛い…。
次は多分、明後日か明明後日の夜です!
よければ感想、高評価が励みになりますのでよろしくお願いします!
因みに、1話から繋がって注目して欲しいのは、ダイスを誰が振ったかです。