後半の伸びがエグすぎぃ!!
でも、自分VRの設備ないので…。
何はともあれ、14話。当初話してた2週間が過ぎますね!
クトゥルフ要素がだんだん影を伸ばしてきていまして、なかなか難しくなってきてますが、第一章、第三者視点完結までお付き合いください!それではどうぞ!
吹き飛んだナイアの右腕。HPの表記上はダウンに至るはずがない。ツクヨミ内に招来の魔術で喚ばれた彼の身体には、ポリゴンとは違う生物の血液が流れており、それが吹き出す。痛みこそあれ、問題はそこではない。
「……再生できない」
チート。リーダーが不在になった瞬間に飛び出したメンバーの1人、ユーゴが使用した違法のシステム。
再生できないということは、彼の身体はこのツクヨミに適合"させられた"身体ということを示している。
ヤチヨの監視を潜り抜け、大胆にもこの大舞台で使用された、科学と魔術の合わせ技。
アイデア【成功】
神話技能【成功】
「この星の技術じゃない……魔術師か、貴様」
「ふひ……おぉ、お待ちしておりました。我が敬愛の主様。貴方様の下僕、"銀の錠前"ユーゴでございます」
膝まづいて両の手を祈るように合わせてナイアへ平伏する。映像を見ている視聴者はざわつき、芦花は突然の出来事に口をパクパクとさせて唖然とする。
「ヤチヨちゃん。あれチートだよな」
「ヤチヨ!いつもツクヨミのデータベースに侵入しようとしてきてたのアイツだよ!ナイアじゃなかったんだ!」
「そうだねぇ……あの子はちょっとご退場願おうかな。その後、ナイア君達にも色々聞きたいから私の所まで……」
ヴンッ
「!」
アキラとヤチヨがチートの使用が発覚したことで試合を中止させようとする。しかし、ヤチヨの目の前に現れた赤い警告、
驚いて後ずさる芦花を左手で支え、落ち着かせてからナイアは芦花を気遣い、静かにユーゴへ圧をかける。
「狂信者の類か……何が狙いだ。この際、チートの使用や腕のことはどうでもいいが、返答によっては優しくはできない」
「狙いですと……?それです!!貴方のその行動が間違っている!!」
「間違い?」
「貴方は絶望を振りまく血の明星!我々を弄ぶ狂気の表れ!!偽りの日常に這い寄る渾沌!!!なぜ矮小な人間一人に固執するのですか!!??」
「ナイア……」
「芦花、心配ないよ。アレは少し頭が飛んでしまっているだけだ。下らない戯言だよ」
「貴方様は我々の運命を歪め捻じ曲げ潰し、破壊する!!その為に在るべきなのですぅぅ!」
回避【成功】
ユーゴはチートのスキルを使用して無数の部位破壊効果を持つ銃弾を二人に向けて放つが、芦花を抱えながら触手で地面を弾いて飛び上がり、軽々と回避して小丘の上から見下した視線を向けて話を続ける。
「そんなことはない、私の勝手だろう。誰しも好きに生きていいはずだ。私は好奇心に突き動かされてここにいる。そして、愛しい人の為にこの力を振るっている」
「何故?何故?何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故!!!????」
「してやった回答に同じ疑問をぶつけるな、話にならん」
『お二人は何を話しているのでしょうか!?そして何故ナイア選手の右腕が一向に戻らないのでしょう!?バグでしょうか、それとも……!』
『いやいやいや!主催者のヤチヨさんと黒鬼組が何も言ってないからないっしょ!演出ですよ、こういうの好きそうじゃないですか!』
実況解説の二人と視聴者達は、ゲーム内のボイスがオフになっているため、詳細な状況が分からずに都合のいい解釈を話す。
「芦花、天守閣へ向かっている酒寄さんを援護してくれ。大将落としを打ち込めば終わりだ。コイツは私が引き受けよう」
「そんな……チート使ってるんだから中止なんじゃないの?それにその腕……強がってるけど、ここにいるってことは、ナイアは痛いんでしょ?無理しないでよ……」
「君の前なんだ、格好付けさせてくれ。それに、彼等には聞きたいことがある」
「……なら、約束して。無理だけはしないで。何かあったら迷わず逃げて」
差し出された小指に同じく小指を差し出して重ね、優しく触れるだけの口づけを薬指にし、最短で天守閣へ向かうためのファストトラベルを見送る。
「さて……」
パチンッ!!!
指を鳴らし、混乱する視聴者達の視線を集め、ウィンドウから姿をKASSEN時のアバターに戻す。右腕が欠けたまま、劇場のカーテンコールのように流麗に挨拶をする。
『お集まりの皆々様方、なんてことはない。姫を賭けた決闘の2ラウンド目さ。ヤチヨ、帝君。止めてくれるな。ここから先、待ったは無しだ』
「ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ア"ア"アア!!!違う違う違う違う違う!!!私の神はそんなことをしなぁぁいいい!!」
「私の神だと?ククッ、フハハハ!!!誰が貴様の神なものか。私は芦花だけの神だ。思い上がるな、三下の半端な下郎風情が」
ゲーム内チャットから会場全体チャットに切り替え、ナイアはこの勝負に不信感を抱く視聴者達を納得させる。
妖しく笑い、直後に走り出して赤い眼光を残すナイアに歓声が上がる。
チートをフルに使用し、電子体であるナイアに肉体的に消えないダメージを与える。ダメージの表記が無くとも、身体のそこかしこには傷と共に血飛沫が舞う。
「ね、ねぇ……演出だよね?ここツクヨミだし……」
「当たり前だろ?ちょっと過激だけど、ナイア様は人外系ライバーだぜ、このくらい演出だって」
MA【成功】【成功】
拳【成功】
キック【成功】【成功】
投擲【成功】
回避【成功】【成功】【成功】【成功】
激しい銃撃と要所で組み込まれるチートによる突発的な爆発が密度を増していく中、ナイアはそれら全てを片腕で捌きつつ相手の"中身"を探る。その合間にもナイアのHP、もとい本体へのダメージは蓄積されていく。
「あぁ……我が敬愛の君よ。なんと弱く儚いことか……やはりあの生物の言う通り……貴方は人間に侵されている!!」
「望んで堕ちたのだ。貴様に理想を押し付けられる筋合いはない」
ドゴォッ!キィィィンッ……!
苛立ちながら蹴りつけ、ノックバック効果で吹き飛ばす。直後、ユーゴがウルトを発動し、無数の追尾弾がナイアを追いかける。
「魔術は制限されているが、スキルは問題なく使えるのか、ますます半端だな」
片腕でバク転を繰り返して隠密スキルと幻影スキルで地面へと弾丸を誘導して回避し、触手と剣で残りの弾を弾き落とす。直後にサイコロ爆弾で足元を爆破し、空中に自らを放り出したのをライド扱いであるシャンタク鳥が受け止めてユーゴの元へ投げ飛ばし、触手を脚にまとって硬化させる。
跳躍【成功】
MA【成功】
キック【決定的成功/クリティカル】
選択 【ダメージ2倍】
回避【致命的失敗/ファンブル】
ダメージ【(3d6+3d6)×2=64】
ドゴォォンッッ!!!
「ッ!!」
『決まったぁぁぁ!!!ウルトを使わずして僅かなスキルとライドを利用した完璧な落下攻撃!サポート系のクラスでありながら余りあるPSを見せつけたぁぁ!!』
『スッゲwリアルにナニモンっすかあの人ww』
土煙が舞う中、ユーゴのHPバーがほぼギリギリでとどまる。触覚や痛覚のないナイア以外のPLは戦闘の続行が可能であるが、SENGOKUのルールも、この単騎決戦もこの時、勝負はついた。
ズパッ
「……ゴフッ……!」
はずだった。
突如、ナイアの口から血液が溢れ出す。喉の内側を斬り刻まれたらしく、声が出せなくなる。同時に、鈍足と停止、スタンのデバフが永続付与される。
魔術 【幽体の剃刀】
「我が君……ここは"ツクヨミ"なのです。貴方様へ唯一
膝をついてナイアの口から溢れ出る血液を両手で受け止め、それを飲み干して涙を流すユーゴは、恍惚の表情で語り続ける。
「電子の海に、理を越えてここに誘われた貴方は……死ぬのでしょうか?あぁ……私のような下賤で低俗で、現し世から外れた者が貴方様を穢すなど……なんと背徳的で……興奮が止まりません……!!」
「ガボッ……ゴブッ……!!」
「堕ちてしまった貴方様を汚すのも大変好ましいのですが……どうす……」
パパンッッ
異変に気づいた芦花が駆けつけたらしく攻撃を仕掛け、斬撃と遠距離技がユーゴを襲い、一瞬それるが、ほぼノールックでゲーム内のスキルで弾き落とされる。
「ナイア!逃げて!!」
「ロ"ァ"グぅ゙ア"!!」
潰れた喉を自らの声で潰し、さらに血を吐き出す。
その光景を見たユーゴはポリゴンの身体をガリガリとかきむしり、自己解決の果て、目をギョロリと見開いて対象を移す。
アイデア【成功】
「忌まわしい……!!あぁ……なるほど。あの小娘に情が移ってしまったから、人間を好きなどという錯覚を起こしてしまったのですね!!」
「っ……!」
「ご安心ください。現実の肉体に干渉するのは不可能ですが、精神ならばいくらでも。壊れた後は、ヒナでも植え付けて苗床にしてしまいましょう」
ビキッ……!!
「ジャンダグ"!!!」
「鈍いですよ」
バチュチュンッ!!
青筋を浮かべ、怒りを見せたナイアの合図と共にシャンタク鳥が芦花を救出しに飛ぶが、再び発動したチートのスキルで身体をバラバラに消し飛ばされ、絶叫を上げて絶命する。
あまりに仮想空間と乖離したた現実めかしい光景に腰を抜かしてへたり込む芦花に、ゆっくりと歩いて近づいたユーゴは冒涜的で、脳が理解を拒む単語の羅列を呟くと共に手を向ける。
「もう駄目だ、ヤチヨちゃん!!強制シャットでも何でもい!!やめさせろ!!」
「やってる!!大量のハッキングデータがヤチヨの本体を襲ってるんだ!!話しかけるな!!」
「駄目……解析しきれない!重い……!!」
11【自動失敗】
減少値 【25】
「汚らしい。壊れろ、我が君を誑かした売女が」
パシュンッ
魔術【精神の侵食】
苦肉の策。奇術師のスキルが発動する。バフ、デバフ関係なく一定範囲内の好きな場所に瞬間的に現れるというだけの、晦まし特化のスキル。芦花を庇うために目の前に移動し、現実に干渉する精神破壊の魔術をその身に受ける。
「あ"ぁ????)"#(¥!!.……■■■■■……」
「ナイア……!?ねぇ!ナイアってば!ねぇ!!」
「……お労しい……本来の貴方様であればこの程度の魔術、防げたはずなのに。ご安心ください……今、彼方の星へお送りしましょう。そして、また這い寄る渾沌として我が敬愛の君に成ってください」
ガクガクと頭を震わせて崩壊の様子を見せるナイアに向かって芦花が必死に呼びかける。それを憐れむその目は、再びチートによる完全破壊を行おうとするユーゴ。
「さようなら、我が君……」
「起きてナイア!」
バキィンッ……!!
「…………へ?」
「見つけた」
ナイアが呟くと同時にコマンドが全て破壊され、KASSENにおける全デバフがユーゴを襲う。さらに同時、ヤチヨを苦しめていた大量のハッキングも解析、破壊されて過負荷状態から脱却する。
「ナイア……?」
「ッ!!」
ヒュバッ!!
異常に気づいたユーゴは武器をナイアに向ける。瞬間、黒衣を翻して芦花を抱えて背後に回り込む。
反撃にユーゴの両腕が先程のチートと同じように吹き飛んで欠損し、治らない。
腕の欠損は修復、完全に身体の傷が無くなり、完治した様子でナイアは芦花に微笑む。
「芦花、ちょっと目を瞑っててくれ。君に見せたくない」
「何故……!!
「この期に及んで高みの見物を決め込むとは……こちらへこい、下賤な思考と嘲られることが存在意義の羽虫の分際で、拒否の権利を持てると思うな」
グググッ……バギィン!!
両手で虚空を掴むようにして、光景がぐにゃりと曲がる。0と1の電子空間へと多次元的介入を行い、電子の海の先から"中身"を引っ張り出す。
渦を巻いた円筒状に肉が剥き出された頭部に一対の羽根と二対のハサミ。おぞましいエビやカニにも似たその生命体は、ナイアに向けて近未来的な形の銃を向ける。
魔術 【クトゥルフの鷲掴み】
それより速くに発動した魔術で虫は地面に叩きつけられ、ガタガタと羽音をけたたましく鳴らしながら謝罪する。
「|マサカ……アナタダトハ……オモイマセンデシタ。マネゴトヲシタニクニンギョウカト、モウシワケアリマセン《まさか、あなただとは思いませんでした。真似事をした肉人形かと、申し訳ありません》」
「無駄に蓄えた知識からは、掃き溜めと同程度の価値の言葉しか紡げないらしい」
「ッ……!!ガァッ……!!」
「口を開くことを許可しよう。それで、目的は?まさかこの程度の規模で地球の侵略等と考える貴様らではないだろう」
「……|ククッ……アナタとオナジデス……。タイクツをコロシタカッタダケ《くくっ……貴方と同じです……。退屈を殺したかっただけ》」
「……」
「|アナタモワタシモ、ショセンカトウセイブツトハネジレノイチニザスソンザイ。アナタノカンジョウハ、ニンゲンガイヌネコ二ムケルレンビントオナジデス《貴方も私も、所詮下等生物とは捻じれの位置に座す存在。貴方の感情は人間が犬猫に向ける憐憫と同じです》」
人の言葉を機械的ながらも理解し、ナイアに向けて言葉を繋げる。彼の現状をツクヨミを通して知っていたのか、自分よりも遥かに上位の存在であるはずの彼を嘲笑する。
「|クククッ……ハハハハハハ!!!コッケイデシタヨ!ヒトノマネゴトヲシスギテ、マサカジブンガナニモノカヲワスレルトハ!!ムボウノカミガキイテ──《くくくっ……はははははは!!!滑稽でしたよ!人の真似事をしすぎて、まさか自分が何者かを忘れるとは!!無貌の神が聞いて──》」
バチュンッ!!
「…………ハッハハ……!!そんなことくらい……解っているさ」
右手を握るジェスチャーの後、羽虫は全方向からの重力場で消し飛ばされた。
未だに理解の追いつかない芦花は、ナイアの手で目隠しをされた状態で疑問符を浮かべ続けていた。
「え?え……?」
「すまないね、芦花。ちょっと刺激的な光景だったかもしれないけど許しておくれ。これが最善だったんだ」
「あぁ……ああ、あぁぁりえない!!彼は我が教団が保護していたはず……!」
「"銀の錠前"だったか。ついさっき潰れたよ、もれなく全員。今頃は私の使い魔達の腹の中だ。さて……羽虫とその下僕が私に牙を剥く。その愚行を演じきったことは称賛に値する。が、まさかその程度の魔術で、本気で私を壊せると思ったのか?」
ズルンッ
「おぁぁおお!!?」
「芦花、もうちょっとだけ我慢してくれ」
地面から現れた無数の黒い触手がユーゴの足を掴んで弄ぶ。芦花を黒いマントで包み、ユーゴに嗤いかける。
「父上の呪詛など、何千億年と聞き続けた寝言だ。貴様程度の魔術など、壊れた玩具だ。羽虫程度の知恵など、ただの腐った果実にすぎない」
「あぁ……!あぁぁ……!!」
「深淵を覗いたんだ。覗き返される覚悟はあるのだろう?まぁ、無い方が私は好きだがね。その方がいい表情をする」
魔術 ■■■■■の呪詛
黒い触手が幾重にも重なると、ユーゴを完全に覆い尽くし、視聴者全員から姿が隠れる。脳内をムカデが這いずり回るような不愉快さで、身体を全身から杭を打たれたように蝕む痛みが現実の身体に走っていく。
「ァァァ!!良ぃ!!良い!!この汚濁に塗れた世界を貴方様に弄ばれ死ねる……!!表面だけが美しい、薄氷一枚隔てれば醜いこの世界に!!狂った私は希望など持てないのだからぁぁ!!!」
「一つ、君の最期に彩りを添えてあげよう。美しく醜いこの世界。だが、手折られ挫かれるような泥中に咲く花ほど、咲いた時、強く鮮やかに花開くものさ。それが分からない君は正気だ。他の誰でもない、私が保証してあげよう」
無貌の影が、深淵が深く脳内を覗き込む。発せられた人に似せられた声と言葉は、彼を絶望へと誘う。
「さぁ、お待ちかね……SAN値チェックの時間だ」
「……あ"っ」
89【失敗】
減少値 100
絶叫と怨嗟の中で、ナイアの言葉は脳へと確かに侵入する。狂気の神に見限られた男は、全てを理解した。
次に姿が出てきた時には、ポリゴン体となったユーゴが散っていた。
「運がないな、直葬とは。さ、芦花。もう目を開けても大丈夫だよ」
「お……終わったの……?」
「大丈夫、怖がらせてしまったね。もう終わったよ。この戦いも、酒寄さんには申し訳無いが、全滅で私達の勝利……だ……」
トスッ……
全てを終わらせたと、ナイアは震える芦花を抱きしめていつもの優しい声色で微笑む。先程までの冒涜的な姿と態度とは打って変わった姿に安堵したのが、芦花は胸に顔を埋めて嗚咽を漏らす。
「うぅ……ぅぐっ……うぅ……」
「……すまない……怖かったね。私はここにいるよ。君を危険な目に……」
「ナイアが……死んじゃうかもって……思ったぁ……」
「?……ふッ……クッククク……アハハハ!!」
「なんで笑うの!?本気なんだけど!!」
「死なんてもの、私を最も嫌悪する存在さ!ハハハ……大丈夫。いつでも私がついてるよ。君だけの神様と、そう約束したのだから」
パァンッ!!パンパンパンッ!!
高笑いと優しい声で自分よりも遥かに小さい芦花の為に腰を折って耳元で囁くナイア。
直後、ヤチヨが大量のファンファーレと海洋生物を模したイルミネーションのホログラムと共にKASSENのステージへ降り立つ。
『いと大義〜!!チェインロッカーズ、並びにフォックステイルの皆〜"RANNSEN帝"を盛り上げるための演出、ありがとうございました〜!』
『なんと!?とんだサプライズです!!予定調和の如く現れた帝とヤチヨからの称賛!』
『もしや?もしやもしや!RANNSEN帝はまだ終わっていないのかぁ!!?』
『あぁ、忘れたのか?このRANNSEN帝は、俺達を倒して英雄になる物語だ。一夜限りなんて勿体ないことしてられねぇ!!続報を楽しみに待っててくれよ、小兎共!!』
放送事故を避けるためか、ヤチヨは少々無理矢理に締めくくろうとする。度重なるナイアのショーを意識した発言と、SENGOKUにおける違法行為を運営側が止めなかったこと、オタ公と乙事照琴が重ねて熱狂させたことと、帝が機転を利かせた演出で観客席のユーザー達は大きな歓声をあげる。
直後に関係者各位にヤチヨから招待コードが送られる。
「……はぁ、また面倒事か」
「もう隠せないし、仕方ないよ」
ため息をついたナイアを慰めるように、為すがままの芦花は苦笑した。
クライマックスです。
いよいよ最終章!
書いてて楽しいし終わらせたくない…。
ていうかなんだかんだ毎日投稿してますね。2.3話前くらいから予約投稿を使い始めてたんですが便利ですね。