神に恋した芦の花   作:レガシィ

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始めに忠告です。
まず、既存の曲で解釈違いが起こる可能性があります。というか、ナイア君は歌より言葉を重視する方なのでこの歌に込められたストーリーは無視しています。
完全にポエムです。
それでも、彼の想いを知りたい方は是非合わせて読んでみてください。
気づいてる方はいらっしゃるかもしれない3曲。
"告白"、"アイネクライネ"、"セレナーデ"
「」がナイア君の心情です。多少読みづらいかと思いますが、まぁナイア君の心の殴り書きなので。


閑話 TENKATORIで歌っていた曲

 告白

 

 綺麗に伸びてと育んだのに

 

「君と少しでも一緒に生きたくて、大事にしていたのに」

 

 雨にやられ死んでしまう。

 

「こんなにも簡単に手折られてしまった」

 

 求められたとおりに量ったのに漏れ出して呪ってしまう。

 

「人を知りたくて、知って身の丈を合わせた結果が、無様で自分を許せない」

 

 

 

 笑えるほど不器用じゃなくて器用でもない僕ら傘を求め雨宿るだけ

 

「少し前の私なら簡単に決断できたのに、今は振りかかるこの感情から逃げることしかできない」

 

 

 

 痛んだ胸も弾んだ息も一つ残らずあなたのせいね。

 

「この胸の痛みも、跳ねる息も、一つ残らず全て君がくれたものだ、君のせいだよ……」

 

 

 

 幸福だけ願うからこそいつかくる最期

 

「幸福だけ願うのはいけないことだったのだろうか……?」

 

 恨んだはずの花も愛おしいとそう想うのはあなたのせいね、踏み出すほど痛むとしても歩いていこう

 

「手離せなくて、この感情を教えてくれた君を恨んだ。なのに、愛おしくて仕方ない。一瞬、一秒、一歩、歩む度、前に進みたくないと胸が痛む」

 

 

 

 あなたには似合わない何かを抱いて生きている汚くて臆病だってそんなのとうにわかっている

 

「きっと君は私を赦してしまう。君には私が理解らないと、決めつけているこの思いが穢らわしい。臆病だなんて、そんなこと……理解している」

 

 

 

 僕はあのとき何か間違っていたんでしょうか

 

「初めてここに来た時、私は何か間違っていたのだろうか」

 

 はじめから外れくじを引いていたんでしょうか

 

「最初に君と出逢ったのは、きっと幸福すぎたんだ」

 

 救けたいだなんて愚かだったんでしょうか、答えてほしい

 

「この物語を始めようだなんて、私は浅はかすぎたんだろうか。忘れようとしているのに、答えてほしいと願ってしまう」

 

 こんなにも辛いのなら知らなきゃよかった

 

「こんなにも辛くなるのなら、知らなければ良かった」

 

 

 

 いっそ捨てられたのならどんなによかった。それでも僕はあなたに出会えてよかった。懲りずにまた縋ってしまう

 

「いっそこの感情を、記憶を捨てられたならどんなによかったか。それでも……私は彼女に出会えてよかったと……またこの記憶に縋ってしまう」

 

 

 

 痛んだ胸も弾んだ息も一つ残らずあなたのせいね

 

「君を想うたび、この胸が締めけられる。会わないと自分で決めたのに、呼吸をしようと身体が動く。君のせいだ……君と幸せになりたいだなんて私が思ったから」

 

 

 

 幸福だけ願うからこそいつかくる最期

 

「酷い終わりを迎えてしまった……!!」

 

 

 

 恨んだはずの花も愛おしいとそう想うのはあなたのせいね。

 

「恨めない、恨みたくない。幸福も信頼も、土足で踏み潰していったくせに、全ての花が愛おしくなってしまった」

 

 踏み出すほど痛むとしても歩いていこう

 

「茨もないこの先が、私のこれからを苦痛に染めていくだろう。でも時は止まってくれないから、歩き続けるよ、この考えが傲慢だとしても、君の為に苦しむよ」

 

 

 

 弱くてごめんね、ずるくてごめんね、それでもたまにはちょっと想い出してね忘れないでいてね想い出してね

 

「弱くてすまない。ずるくてすまない……決して、私のことは思い出さないで、全て忘れて、想いださないでくれ」

 

 

 

 別れ道に立ったとわかったのに幸せを願ってしまう。

 

「この物語は始まらなかったんだ。始まりなどないお伽噺に満たない、シナリオ未満のプレリュード。せめて……私以上に君を大切にしてくれる人と出会って、幸せになってくれ……」

 

 

 

 アイネクライネ

 

 あたしあなたに会えて本当に嬉しいのに

 

「私は君に出会えて本当に嬉しかった」

 

 当たり前のようにそれらすべてが悲しいんだ

 

「なのにそれら全てが悲しくて仕方ない」

 

 今痛いくらい幸せな思い出が、いつか来るお別れを育てて歩く。

 

「ずっと続けようと思ってたあの幸福の日々は、こんな形の別れの為に重ねたわけじゃなかったのに」

 

 誰かの居場所を奪い生きるくらいならばもうあたしは石ころにでもなれたならいいな。

 

「これから君の隣に立てる誰かは、きっと世界一の幸せ者だ。私は宙の果てで思い出の中の君に縋るしかない、君が私を思い出すこともない。消した記憶のことなど気にもとめられないだろう」

 

 だとしたら勘違いも戸惑いもないそうやってあなたまでも知らないままで

 

「そうなれば、私はもう迷わずに済むのかもしれない、自分が人だと勘違うこともないかもしれない。だからどうか、君は何も知らないままで……」

 

 あなたにあたしの思いが全部伝わってほしいのに

 

「本当は全て打ち明けてしまいたいのに」

 

 誰にも言えない秘密があって嘘をついてしまうのだ

 

「もう誰にも言うわけにはいかない、自分自身すら騙し通してしまうしかない」

 

 あなたが思えば思うよりいくつもあたしは意気地ないの

 

「君が私のことを想った心より、私の覚悟は脆かったんだ。謝ることしかできない、自分勝手な贖罪だけど、この記憶達が自分を罰することになるよ」

 

 どうしてどうしてどうして

 

「なのにどうしてとうしてどうして……」

 

 消えない悲しみも綻びもあなたといればそれでよかったねと

 

「消えてくれない悲しも、綻びも、君といれればきっとそれでよかったのかもしれない」

 

 笑えるのがどんなに嬉しいか

 

「そう想って笑えたのなら、どんなに嬉しいことだろうか!!」

 

 目の前の全てがぼやけては溶けてゆくような奇跡であふれて足りないや

 

「華やかで美しかった私の目の前が、全てがぼやけて滲んで溶けていく。そんな脆く儚い奇跡が溢れて足りなかったんだ、それら全てを忘れようとしているのに」

 

 あたしの名前を呼んでくれた

 

「君は……私の名前を呼んでしまう……」

 

 あなたが居場所を失くし彷徨うくらいならば

 

「君が人の形を離れていくのが、この人の世から浮いてしまうのが怖くて恐くてしかたない。それならいっそ」

 

 もう誰かが身代わりになればなんて思うんだ

 

「誰かや何かや世界を身代わりになんて、考えてしまう自分はやはり人にはなれない」

 

 今細やかで確かな見ないふり

 

「その思考から目を背けて見ないふりをする」

 

 きっと繰り返しながら笑い合うんだ

 

「時を止めれば、君と永遠に生きれれば、そう君に言っていた言葉は本心だった。それを笑ってくれる君だけど、私はそう思考する自分を嘲笑ってたんだ」

 

 何度誓っても何度祈っても惨憺たる夢を見る

 

「何度も約束しても、全て破ってしまった。祈ることなど私(邪神)ができようか。それでもこの両の手を自然と合わせてしまい、網膜に焼き付いた君の黄昏が消えてくれない」

 

 小さな歪みがいつかあなたを呑んでなくしてしまうような

 

「たった一つの君との違いが、いつか君を呑み込んでなくてしまうだろう」

 

 あなたが思えば思うより大げさにあたしは不甲斐ないのに

 

「なのに君は手放しの信頼を私に寄せてくれていた。君が思うより私は情けなくて不甲斐ないのに……」

 

 どうしてどうしてどうして

 

「どうして、どうして、どうして……!!」

 

 お願い いつまでもいつまでも超えられない夜を超えようと

 

「駄目だと分かっているのに、永遠にいつまでも、沈んでしまった黄昏を求めて」

 

 手をつなぐこの日々が続きますように

 

「いけないと分かっていても君と手を繋ぎたかった、あの日々を続けたかったと心が叫んでいる」

 

 閉じた瞼さえ鮮やかに彩るために

 

「消えない君の笑顔が辛いんだ、忘れようとしていたのに、この閉じた瞼にさえ君がいる。忘れなくてはいけないのに……!!」

 

 そのために何ができるかな、

 

「そのために私には何ができるというんだ……?」

 

 あなたの名前を呼んでいいかな

 

「……君の名前を……呼びたい……」

 

 産まれてきたその瞬間にあたし

 

「宇宙を揺蕩う中で私は」

 

「消えてしまいたい」って泣き喚いたんだ

 

「ずっと人間に憧れて、邪神の姿を捨てたくて泣いていたのかもしれない。いつでもここには来れたはずなのに、なぜ今だったんだろう」

 

 それからずっと探していたんだ

 

「きっと……探していたんだ……」

 

 いつか出会えるあなたのことを

 

「待っていたんだ。君に出会えるのを」

 

 消えない悲しみも綻びも

 

「極彩色に彩られた日々は忘れられない、消えてくれない!消したくない!!」

 

 あなたといればそれでよかったねと

 

「どんな手を使っても、君といれればそれで良かったねと」

 

 笑えるのがどんなに嬉しいか

 

「そう想ってただ笑えればそれがどんなに幸せか!!」

 

 目の前の全てがぼやけては溶けてゆくような

 

「そう笑いたいのに……人の感情を知った私の身体が、君を手放さないのを、許せなくなった」

 

 奇跡であふれて足りないやあたしの名前を呼んでくれた

 

「あの日々はただの奇跡だったんだ。君に名前を呼んでもらえたのは刹那の奇跡だったんだ……!!」

 

 あなたの名前を呼んでいいかな

 

「…………君の名前を…………呼びたいよ…………

 

 

 

 セレナーデ

 

 都合のいい思いを燃やして

 

「自分の為だけに、この力は振るえない」

 

 呆れた願いはもう手放した

 

「人の理から外れられない」

 

 裏切りや秘密が漂ってここから動けない

 

「この感情が君を不幸にすると分かっている。だから秘してしまおう、もう、決めたんだ」

 

 生まれてしまったあるいは壊れてしまったあの日あの場所でずっと止まったままでいた未来

 

「人として生きようとしたあの時、邪神を捨てようしたあの日、きっとこの未来は決まっていた」

 

 それでも心のどこかで君を感じていた許せない今の僕は誰?

 

「もう終わったと、諦めたのに君は私の中から消えてくれない」

 

 ねぇずっとずっとそばにいたんだ 「勘違いだ」って嘘じゃないよ

 

「私は人隣にいられたんだ。勘違いじゃないよ、絶対に、そう思いたかった……」

 

 望んだものじゃなくともあなたに出会えた痛みだけが愛だって信じられるように

 

「君に出会った時から愛は深く、愛しくあるべきなのに、ずっと痛みだけが体を駆け巡る」

 

 僕に触れないで! 祈るセレナーデ

 

「もう駄目なんだ、君と生きられないんだ」

 

 僕なしで上手く幸せになってね

 

「私がいなくても、いないほうが君は幸せになれる」

 

 誰よりもずっと何を手放してもこれが愛だって信じていた罰をください

 

「人の身も無貌の身も全て全て捨てたとしても……君への愛は本物だった。なのに、身勝手な私に……誰が罰をくれるんだ……?」

 

 誰でもない あなた あなただけ

 

「他の誰でもない、今この瞬間に生きる君だけが」

 

 世界がまだ忘れてくれなくても

 

「君と過ごした思い出が、君を忘れさせなくても」

 

 きっとまだあなたあなただけ

 

「やっぱり私には君だけなんだ」

 

 願い疲れても歌うよセレナーデ

 

「どうか、幸せになってほしい」

 

 願い疲れても歌うよセレナーデ

 

「この尽きぬ火が消えるまで、君の幸せを願うよ」

 

 シナリオ通りのコメディ不幸自慢はハウメニー?

 

「運命通り?他者から見ればただの喜劇か?たった一つの不幸など言葉にできない」

 

 エゴイスティックに光った瞳の中に映っている「あなた」は「誰?」

 

「自分の為だけにこの力を振るおうとした、その時私は神か人間か?」

 

 暗闇が光らせた舞台の上で

 

「先行きの分からないこの世界で」

 

 何も知らずにただ踊っていられたならよかった

 

「ただ自分と君だけの幸福を追い求められたなら良かったのに」

 

 希望も不幸も身勝手だ僕らは全員共犯者だった

 

「いつだって世界は予想外に溢れ、私を嘲笑うように幸不幸を口に押し込んでくる。……私も同じ存在だと言うのに」

 

 疑う余地もないほど運命が定まったあの夜から僕は愛し方を忘れた

 

「君と離れるとそう決めたあの日……君を真っ当に愛せないと分かってしまった」

 

 これだけ願ってこれだけ祈って

 

「あれだけ君の為に走ったのに、これだけ君の幸せを願っていたのに」

 

 こんな悲しい結末でごめんね

 

「物語にすらできない最低な幸せですまない」

 

 すべて失ってすべて消え去っても

 

「君との思い出も、君と過ごしたあの部屋もあの場所も大切にしていた物を消したとしても」

 

 ただ君がずっと生きていた痛みが欲しい

 

「君と生きていたこの証だけは消せないよ」

 

 あと何回数えたらあと何回傷つけばあと何回失えばあと何回壊れたらあと何回数えたらあと何回傷つけばあと何回失えばこの思いは満たされる?

 

「どれだけの感情に、罪に、絶望に、日々に、時間に、この身を焦がされれば、君を忘れたいこの思いは成就する……?」

 

 これだけ願ってこれだけ祈ってこんな悲しい結末でごめんね

 

「出来ることは全て考えたんだ。全て可能だと私は分かっているんだ。でも君という人を失えないんだ!」

 

 すべて失ってすべてが違っても

 

「全部全部全部無くなっても、君のこれからが私と過ごす日々でなくなっても」

 

 ただ僕がずっと愛していた君よ消えないで!

 

「ただひたすらに愛していた君は変わらないでいて」

 

 祈るセレナーデ

 

「黄昏落ちたこの夜に、もう運命を壊さないようにただ祈るよ」

 

 僕なしで上手く幸せになってね

 

「私がいないその先で、どうかこれまで以上に幸せになってくれ」

 

 誰よりもずっと何を手放してもこれが愛だって信じていた罰をください

 

「知らないままでいいよ、ただ私が君を想うこの心は、この宇宙の誰よりも深いんだよ」

 

 誰でもないあなたあなただけ

 

「これまでもこれからも、私には君だけだ」

 

 世界がまだ忘れてくれなくても

 

「もうすぐ、世界に私を忘れさせる」

 

 きっとまだあなたあなただけ

 

「君にだけ……忘れてほしくないなんて思いは仕舞いこんで」

 

 願い疲れても歌うよセレナーデ

 

「例え嘲笑われても、悠久に願うよ。君へのこの小さな夜の歌を」




皆こう思っただろう。
未練タラタラじゃねーか!
そう。別に離れたいわけじゃないですし。
ですが、ここからはハッピーターンです。
数多の伏線回収による、最高のクライマックスをお届けします。
多分
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