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耐久力50000.MP100000.DB12D6
職業 脚本家、モデル、ライバー、カフェのアルバイト
技能値
全技能値100(下記4つを除く)
心理学70.KASSEN80水泳25聞き耳35
魔術.存在する全魔術。無ければ創造する。
綾紬ナイア(邪神体)
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耐久力500000.MP100000.DB30D10
5人の前に現れた魚顔の化け物。
悲鳴を噛み殺す真実と、突然背後に現れたソレに戸惑いを隠せない2人。
しかし、魔術に造詣の深い芦花と、正気を大きく削られながらも持ち前の運動能力と精神力を持つ彩葉が真っ先に動く。
『ョ"ォ゙メ"…』
拳【成功】
ダメージ【1D3+1D3=2】
「三人に触るなぁ!!」
炸裂する拳。しかし、女性の柔い筋肉ではダメージは微々たるもの。彩葉の拳をものともしない化け物が伸ばした手を、芦花の使い魔が妨害する。
魔術【使い魔の使役】
「行って!」
芦花がツクヨミで連れ歩いているオコジョを現実に連れてきた使い魔。その身体には、ナイアの総魔力の1割が注ぎ込まれている。
擬似的で小さな脳では複雑な魔術を作ることは出来ないが、シンプルな戦闘能力は並の神話生物のそれを凌駕する。
跳躍【成功】
MA【成功】
拳【成功】
魔術【肉体の強化】
ダメージ【4D6+2D6+5=37】
首から上がオコジョ君の蹴り一撃で鈍い音を立てて後ろにだらりと折れる。
身を守るためとはいえ、過剰な防衛の結果に目を背ける一同とは裏腹に、オコジョ君は二本足で芦花の肩に着地し、得意げな顔で頬にすり寄る。
『きゅぅっ!』
「あ、ありがと、オコジョ君。でもちょっとやりすぎかな…」
「KASSENで似たようなの見たことあるから平気だったけど、普通にグロい…」
「大丈夫?かぐやちゃん、ヤチヨ」
真実と彩葉が涙を目に溜めて抱き合う二人を慰める。
「「こわ"かっ"たぁぁぁ!!」」
聞き耳【成功】
聞き耳【失敗】
聞き耳【失敗】
「よしよし、取り敢えず芦花のオコジョ君がいればあんし…」
「どしたの真実…?」
「なんか海…あ、やばっダメダメダメ皆立って!走って!!」
まだ嵐は去っていない。海からゾロゾロと不揃いな隊列を成して同じ怪物達が姿を現し、同様にブツブツと解することの出来ない言葉を呟きながら5人に向かっていく。
「なんなのあいつらぁ〜!」
「ちょっヤバッ、ヤチヨ走れる!?」
「走るしかないんでしょぉ〜!?」
砂に足を取られながら走り出すが、身体の痛みからか恐怖からか満足な速さがでず、隊列を組む化け物達の足は着実に5人に詰め寄っていく。
DEX×4【成功】
DEX×4【失敗】
DEX×4【成功】
DEX×3【失敗】
DEX×3【失敗】
ほぼ完璧とはいえ、義体の身体が激流に揉まれて全くの異常がないわけが無く、足がもつれて全く同じ反応で二人はコケ、同時に真実も砂浜へ頭から突っ込む。
「「ぐぇ〜っ!」」
「痛ぁ!」
三人の身を案じて戻った彩葉と芦花。同時に背負うのは不可能。ならばと反撃の姿勢を取った二人の眼前に広がったのは、化け物達の腕。
「ぁっ…」
『ョ"ォ゙…メ"ェ゙』
最悪のエンディングが脳裏をよぎる。
瞬間、轟音と共に巨大な槍が5人の間を駆けた。
投擲【成功】
ダメージ【1D8+6D6=37】
目の前の化け物の頭蓋を貫き砕く巨槍、直後に飛び出した2Mを超えようかという巨大な鎧。
「
金属に籠もった英語の声に従い姿勢を下げると、鎧は乱暴に槍を引き抜いて化け物達を瞬く間に薙ぎ払う。
槍(複数対象)【成功】
ダメージ【12D4+6D6=51】
日常が骨や肉を壊す音と共に崩れ去る。
元より日常から乖離した者達は真に恐怖を思い出す。
人とも魚とも言えぬソレ等を鏖殺した目の前の騎士。
青銀の鎧に顔の見えぬ兜、右手に持った両先端が螺旋状の巨槍。
鎧のマントには、槍に鯨が巻き付いている紋章が刻まれていた。
「うむ、掃討は終わった!大事ないか?旅人殿らよ」
「えと…あ、ありがとうございます…あの、貴方は…?」
絶句、そして沈黙。目の前の系統の違う怪物に、芦花を除いた4人は明確に驚愕して言葉を失う。
芦花はとっさに翻訳の魔術を使って問いかけ、騎士は名乗りをあげる。
「申し遅れた。我、キルトゥハート家の持つこの孤島の領土を守護する"絶海の騎士"、アルコア!旅人殿等、そう怯えてくれるな、敵ではない。我が領主は寛大な御方、貴殿らを快く迎えてくださるとも」
アルコアと名乗る騎士は槍を砂浜に刺して安全を示して手を叩く。そして茂った森から現れたのは馬鎧を身に着けた大きな体躯の黒い馬。
「うわっ、デカ!!」
「儂の愛馬、名を
「あ…お、お願いします」
「ねぇ、なんて言ってるの?翻訳機壊れちゃってて」
「あ、乗せてくれるって言ってる。あとで直すね」
特に腰が抜けた真実と満足に動けないヤチヨとかぐやが乗ることに彩葉が賛成する。馬は丈夫で、義体の重さを加味しても揺れなく安定する。
乗馬【決定的成功/クリティカル】
「デッケ〜!よすよーす、良い子いい子!」
「ひぇっ、高ぁっ!」
「お、重くない?ヤッチョは降りようか?」
遠慮気味にしているヤチヨの言葉を解しているのか、首を振って答えたアズルステラはまるで軽いとでもいうかのように軽快に歩きだす。
「おぉ〜!」
「アズは紳士な馬だ、女性には気品ある態度をとる。二人には悪いが、少しだけ我慢してくれ。儂の鎧で傷付けるわけにはいくまいのでな」
「いえ、お気になさらず」
「信用していいのかな…どう思う?」
「助けてくれたわけだし、取り敢えず悪い人じゃないと思うけど…」
聞き耳【失敗】
馬を操縦しながら歩くアルコアの後ろで、2人はひそひそと会話する。老騎士故に耳が遠いのか、その会話に混ざることなく、かぐやの天真爛漫な態度を心底楽しそうに見ている彼を2人は取り敢えず信用することにした。
木々を抜け、辿り着いたのは地形に沿った村落。
明らかに現代の技術から離れた暮らしをしている風景に、5人はそれぞれに反応する。
「古っ!!」
「こらこら、趣あると言いなさい」
「数百年くらい昔の文化かな?」
「じゃあ、ヤッチョの方が長生きだねぇ」
「1人を除いて誰も勝てないよそれ」
「ハッハッハ!愉快な旅人達よの」
「あっ!騎士様!」
「きしさま〜!」
豪快に笑う騎士。村に入った途端、彼女らの知識にある、中世ヨーロッパが舞台のゲーム等に出てくるような衣装の村人達に囲まれる。それぞれ一様に、今朝絞めただろう鶏や採れたての野菜をアルコアに向かっていつものお礼だと渡す。
「またこんなに貰ってしまった。旅人殿、食うのを手伝ってくれ!」
持ちきれず、アズルステラに括りつけて尚余る食材達を彩葉と芦花とアルコアとで持っていく。
「慕われているんですね」
「さっきみたいに、誰かを助けてるなら納得です」
「力なき民を護ってこそ騎士の本懐よ。善意は受け取るがな!」
そうやって歩みを進める度、子供や老人達から囲まれて彼がいかに信頼を得ているかを知る一同。
やがて、緩やかな坂道を上っていくと、見えたのは古い城。
「彩葉見て見て見て!お城だよお城!?」
「ま、マジの城…?」
「観光するつもりはあったけど…誰か住んでるの?」 「我が主の住む城だ。なぁに、伯爵とはいえ、この海よりも器の広い御方。貴殿等も歓迎してくれるとも。お〜い、開けてくれぃ」
「伯爵!?」
「それ、凄いの?」
歴史【成功】
「えっと〜…ここがまだイギリスなら、貴族階級で上から三番目くらいかな?街単位で領土持ってる人達。無礼なことしたらヤチヨ達の首飛んじゃうね」
「ちょっ、怖いこと言わないでよ!?」
ひそひそ話を他所に、2人の門番に話を通して荷物を預けたアルコアが5人を手招き、厳かで巨大な扉を一人で開門し、丁寧に手入れされた庭を抜けて玄関扉を開ける。
「ご苦労、アズルステラ」
玄関先でしゃがませ、3人に手を貸しながらアルコアは愛馬を労う。
「ぉわぁ~!超きれい!」
「紅いカーペット、正面には階段、たっかい天井…お城だ」
「すご…撮影のセットみたい」
「お帰りなさいませ。本日もご無事の帰還でなにより…そちらの方々は?」
「メイドさんまでいるの!?」
「うむ、遭難者だ。お嬢様にお目通し願いたいのだが、どちらへ?」
「お嬢様なら──」
「私はここよ」
圧倒されているうちに、階段の上からカツカツとヒールが鳴る音がして、5人は視線をあげる。
アルコアはそのうちに跪いて顔を上げ、音の正体へ向けて忠誠を示す。
「お帰りなさい、アルコア」
「おぉ、我が姫君。いつものことながら、今日はことさらに美しい。常若の国から逃げ出してきた妖精かと見紛うほどですな」
アルコアの表現は大袈裟なものの、階段を降りる彼女の姿に一同は驚きを隠せない。真っ白の肌に空色のドレス、プラチナムブロンドの腰までかかる長髪に少し高めのヒール、海を映したかのような紺碧の瞳に、右手に光る赤い宝石の指輪。まるで仮想世界のアバターがそのまま飛び出したような美しさを5人は目の当たりにする。
「ふふ、ありがとう。そちらの方々は?」
「なんか聞き覚えある感じ〜」
「だからナイア君イギリス人説出てるんだよ」
オーバーな英国の表現と、聞き慣れたような会話を聞いた一同。階段を降りきり和やかに笑う彼女に、アルコアが事情を説明するやいなや、メイド達が5人の手当てや湯あみを始めようとする。
「自己紹介は後ほど。お疲れでしょうし、旅人様のお召し物を用意して差し上げて」
「あっ、待ってください、二人は私がやります」
「あら、遠慮なさることはありませんよ?」
説得【成功】
「えっと、二人は…わ、私の妻なので!」
「………」
「私達妻だってヤチヨ〜!」
「や~ん、照れちゃいます〜!」
「…これは失礼しました。後ろのお二人は?」
「あ、いえ、私達は夫がいますが…あの、皆と一緒でお願いします」
芦花は何の話か解らない真実の左手と自分の左手を上げて指輪を見せ、既婚者であることを伝え問題ないことを示す。
「なるほど。では、軽い城内の案内と着替え、体を拭く準備だけ。プライベートの干渉は控えますのでご安心を」
納得を示され、5人は裏手の小屋へ案内される。
そこには用意された着替えと香水、桶に張られた水のみ。
「何かありましたらこちらの呼び鈴を鳴らしてください。それでは、失礼します」
「…へい、ヤチヨさん」
歴史【成功】
「はいはいヤッチョ〜。お風呂の文化がこれだけしか無いってことは〜、やっぱり中世ヨーロッパかなぁ。ま、元々イギリスは硬水だからお風呂無いんだけどね〜」
「水はきついし…せめてお湯にしよっか。オコジョ君、手伝って」
魔術【ボロナスの炉】
消費MP【2】
合わせた両手の中に魔術で小さな熱の塊を産み出して水に入れ、数秒待つとポコポコと気泡が割れてすぐにお湯に変わっていく。
「すご〜、芦花ってどのくらい魔術使えるの?」
「私自身は10個も使えないよ。現にこれもオコジョ君の補助付き」
『きゅきゅっ!』
「多くない?私3つしか使えないんだけど」
「普通は1個も使えませんが??」
普通の現代に慣れ親しんだ5人はそんな会話と多少のズルをして、身を清めたことでいつもの調子を取り戻して冷静になる。
「それで…これ、やっぱりさ」
「いわゆる"神話"とか"邪神"絡みだよね」
「芦花は初めてじゃないよね?言っちゃえば私たちもだけど」
「うん、何度か。でもナイアが大体全部解決してきたし。彼、いつもそこで少し遊ぶから直接はあんまり」
「いままでどんなのあった?」
「ずっと太陽が沈まない世界に閉じ込められたり、温泉に行ったら因習村だったり、ドラゴン討伐(秒殺)したり」
「考えてみれば初代SFの本物のかぐや姫いるわけだしね。今さら感はある」
「「確かに」」
「でも、取り敢えず野宿にはならなさそうで良かった。2人の体のメンテもしなきゃだし…っと、はい真実、直ったけど、いっそ翻訳の魔術使ったほうが良いんじゃない?」
「あ、喋れるようにだけしとこうか。ここ明らかに日本人向けの施設とかないし」
「二人共ありがと〜。ま、助けはそのうち来るでしょ」
楽観的と言ってしまえばそれだけの真実と彩葉の発言。
しかし、何度かこういった事象に遭遇している芦花と、八千年の経験を直に持つヤチヨだけは直感的な悪寒が拭えなかった。
身だしなみを整えた5人はメイドが用意した香水等で潮の匂いを上書き、食堂へと案内される。
既に着席していた城主は立ち上がり、優雅なカーテシーを披露する。
「改めて。ごきげんよう、旅人の皆様。私は、ミザルサリア・キルトゥハート。この絶海の孤島とその周辺海域を領土、領海に持ち、王家直属の占星機関、キルトゥハート伯爵家の領主です」
「せ、占星機関…?」
「やっちょも知らない単語出てきた…」
「…な~んて。伯爵といっても、若輩の身です。ここには貴方達を害する者はいませんし、私のこともどうか"サリア"と、呼びやすいようにお呼びくださいませ」
聞き馴染みのない言葉に現実ではまず見れない仕草に萎縮する一同。しかし、直後にくすくすといたずらっぽく手を小さく広げて笑う彼女に頬を緩ませ、メイド達が引いた席へと座った。
「やばっ、マナーとか全く知らないんだけどっ」
「私も少ししか…」
「た、助けて芦花〜」
「いや、私も知らないって」
「やっちょもわからないにゃあ」
「ふふ、無礼講で構いません。どうせ、私達しかいませんから」
執事やメイド達にも目配せをし、テーブルマナーは黙認されることを暗に伝える。
サリアの一つ一つの仕草は流麗に洗練され、目を引くものがあり、かぐや達も見様見真似で食事を口に運んでいく。
前菜、スープ、魚、肉と続く料理。伝統的、本格的なものに雰囲気も和やかになっていく。
そんな中にサリアが口を開く。
「そういえば…皆様は一体どちらから?見慣れぬ装衣に、こんな時期に女性だけの旅行…少々、不思議に思ってしまいまして。よろしければお聞かせ願えますか?なにぶん、小さな島なもので、娯楽に飢えているのです」
「あ~、説明むずいなこれ…」
「タイムスリップして未来から来ましたって正直に言う?」
「信じてもらえるかなぁ…」
魔術【コガナマの瞳】
悟られないように日本語で話す5人。不意に伺ったサリアの表情よりも、彩葉と芦花には瞳に浮かぶ白い十字架が目に入った。
「「!?」」
「…あぁ、なるほど。皆さん、下がってください。ここから先は…」
魔術【消失】
パチンッ!
使用人を下がらせて小さな世界から指を鳴らして音を奪い、サリアは白い十字架の映る瞳を真っ直ぐにしたまま言葉を続けた。
「"魔術師"の話です」
今回からこの後書きコーナーに情報を軽くまとめようかと思います。何度か申し上げた通り、せっかくなら読者の皆様にも謎解きを楽しんでほしいので。
重要キャラクター
海から這い出た魚人
醜悪な見た目で襲いかかってきた化け物。
筋力は高く、女性数人では太刀打ちできない。
オコジョ君
ナイアが作り出した使い魔。中身はショゴスロードの破片とナイアの総魔力の1割。複雑な魔術は使えないものの、あらゆる魔術の補助ができるように設計されており、純粋な戦闘能力はショットガンを持った男性二人分に相当する。芦花が大好き。
絶海の騎士、アルコア
螺旋の巨槍と鯨と槍のマントの老騎士。豪快で紳士。
アズルステラ
体高210、優に300kgを乗せて走れる巨大で黒い老馬。
かぐやに懐く
ミザルサリア・キルトゥハート。
孤島にそびえる城の城主。
寛大で優しさを見せるその表情には【コガナマの瞳】が浮かぶ。
前話で登場した懐中時計に、過去に没したと書かれていたはずだが…?