加えて投稿ペース少し落とします。2.3日に一回8時くらいに投稿になります、よろしくお願いします!
今日三回目の映画行ってきました!限界オタクいろっぴー可愛いかった!席がbとかいうすっげぇ近いところだったんですけど、個人的にはdくらいが丁度いいくらいの近さでした!
普段と同じように芦花を送り出し、ナイアもバイトへと赴く。KASSENと学業、配信に勤しむ芦花と、配信とバイト、好奇心に身を任せて動く二人の時間は自然と減る。ナイアの希望で必ず食事だけは共にするが、それでも確実に時間は減っていた。それがナイアによって意図されたものと、気づかない芦花ではないが、元々踏み込むのが苦手で繊細な彼女はそれを言い出せず、不安を抱えたまま1週間程度経った、そんな折。
「快勝〜、さっすがいろP!帝様の妹君〜!」
「関係ないって!」
「ごめんね、全然だめだった……」
「気にしない気にしない!参加権はもう貰ったも同然なんだから!」
「……うん」
「……ちょっと休も!ね、彩葉」
「そうだね、真実の家でいい?」
「え、まだ一試合しか……わっ、ちょっ……」
彩葉と真実はKASSENや最近の様子を見て芦花を連れ出し、ツクヨミ内の真実の屋敷へと呼び出して本題を率直に切り出す。
「ねぇ、芦花。何かあった?」
「えっ、なんで急に?どうしたの……?」
「だって……たまにぼーっとしてたりするし……もしかして学校?それともバイト?疲れてたりする?」
「もー、それは彩葉の方でしょ〜?勉強大丈夫なの?」
「今はお母さんも応援してくれてるし、私は平気。ね、芦花。何か隠してない?」
「これは勘っていうか、そういう経験が少しあるっていうか……なんとなく分かるんだけど……」
「なになに?真実は心理学者志望だったりするの〜?」
「……誰かのせいだったり……?」
ソファに座っている芦花を二人が横から挟み、誤魔化そうとする彼女のの手を握り、核心を突いて問い詰める。
「……ナイア君?」
真実に続いた彩葉の言葉にドクンと、ある筈のない熱を持って跳ねる芦花の心臓。明らかに言葉に詰まる様子を、二人は見逃さない。茶化すことは一切せずに、静かに芦花の答えを待つ。
「…………うん」
やがて頷いた彼女の瞳には、ゆっくりとうっすら浮かぶ涙。背中をさする二人の優しさが滲んだか、抑えていた感情が溢れ始め、目を擦って涙を止めようとしながらたどたどしく言葉を繋ぐ。もう止められない想い達は、決壊したダムから溢れる水のように流れ出してくる。
「何かあったの……?ナイア君、実はDV的な……は、ないか」
「違うの……違うくて……ナイアは優しいし、かっこいいし……でも……分かんないの。私……私は……」
彩葉が好き。
ただ、つい口を突いて出てしまっただろう言葉。
普段なら笑ってありがとうと流せる言葉なはずなのに、この状況と彼女の感情にそれは聞き流せない。
「芦花……私も……私は………………ごめん……」
「……彩葉のこと、今も大好きなの……でも……もう違うくて…………」
「…………ナイア君のことが、好きなんだよね?」
「……うん……矛盾してるって……おかしいって分かってるのに……自分がこんな軽い奴なんだって……最低だって……!そう思ったら……!」
「「そんなことない!」」
真実の言葉に静かに頷く芦花は、複雑な感情がせめぎ合い、溢れる涙は止まらない。半ばヤケのように自分を責めるのを、二人は強く抱きしめて否定する。味のしないお茶を啜って落ち着き、再び話し始める。
「……私も、芦花が大好き、もちろん真実も。でも……その好きは、芦花のとは違う。私には……かぐやなの……ごめん……は違うか。なんて言えば良いんだろ……」
「……ううん、いいの。ありがとう。大丈夫……もう、とっくに気持ちに整理はついてたし。ただ……はぁ~……やっぱり私じゃ駄目だったか〜!……なんてね」
「ちょっ、ごめん、笑えない笑えない」
「良いんだよ彩葉。もう……私の2回目は始まってるから。全部、全部……二人のおかげで、忘れようなんて思えない、私の大切な思い出になったんだよ」
「うぅっ……彩葉、芦花〜!!」
いつもの調子に戻った二人の会話。自分の気持ちにしっかりとけじめをつけ、言葉にできた芦花とそれを受け止められた彩葉。その二人を抱きしめて真実は泣きながら言葉にする。
「良かったよぉ……本当に……頑張ったね芦花……彩葉ももしかしたらって……もう三人で集まれないかもって……!」
声を上げて泣き出す真実を二人で慰めているうちに三人は寄り合って泣き出してしまい、そのまま数分間静かに互いを慰めあった。
「「「……」」」
「卒業式以上に泣いたかも」
「本当……でもスッキリしたね」
「じゃあここからは〜……芦花の恋バナの時間だねぇ……!」
「……へぇっ!?な、何にもないよ!?」
「芦花の心を埋めてくれたナイア君の話しとか〜……って、よく考えたら芦花泣いたのアイツのせいでもあるじゃん。今度殴らなきゃ」
「なんで!?」
「私も一発〜」
「やめてやめて、多分ナイア普通に受け入れるから」
拳を握ってハイライトを無くして本気のトーンで言い出す彩葉と、ノリで賛同する真実を止める芦花。
渋々の様子でそれを諦め、二人は芦花を問い詰める。
「実際どこまでいってるの?」
「……分かんない。ナイアって誰にでも優しいし、スパダリだし、勘違いしちゃうくらいエスコート上手いし……」
「……ん?ってことはデートまでしたの?」
「…………先週、生配信の後……花札で勝ったお願いで……」
「ひゅ〜!やってんねぇ!!」
「もうやめにしない……?」
「「ダメ!」」
「ひぇ〜……ご容赦くださ〜い……」
信用【成功】
同居と邪神の件のみ伏せ、ほぼ全てをあけすけに語らされ、顔を真っ赤にして伏せる芦花はうわ言のように許してと呟き続け、二人はつやつやとした様子で満足する。
「って……それじゃあナイア君は芦花のアプローチに見向きもしないってこと?実はかなりチャラいとか?」
「なんだろう……説明が凄く難しいんだけど、ナイアは女遊びはしないよ。ただ……ズレてるというか……私のことをそういう目で見てないっていうのは……」
「本当にぃ?」
「……いや、そんなことある?あの生放送で唯一顔崩れた瞬間……っていうか、全配信ででしょ?トレンドのってたし」
「それはほら、多分まだ出会ったばかりの頃に私が怒ったから。ネットで特定されたりしたら困るって」
「え、じゃあこれは?」
真実が見せてきたのは、芦花がたじろぐナイアの手をしっかり握って何処かへ向かう写真。先週の光景を誰かが撮って噂したらしい。
焦る芦花だが、ナイアが配信で誤解を解消し、炎上などは全く無かったため、影響は無かったらしいと悟る。
「これって……芦花が引っ張ってる?」
「……だって、あんなに頑張ってアピールしたのに、最後に友達だなんて言葉で締めようとしてくるから……」
「わ〜恋する乙女だね〜」
「……踏み込めなかった後悔は、やっぱりあるから。本当の本気で今回は……諦めたくない」
強く決意する芦花の言葉に、少しバツの悪い表情で彩葉は話を続ける。
「そ、そもそもさ、ナイア君って芦花と芦花以外で大分対応違うよ?バイト先でも呼び捨てなんてしないし、スタッフ全員あの緩んだ顔見て怖いって言ってたくらい」
「あぁ……普段笑顔貼り付けてるらしいから……」
「芦花の前でだけ素のままってこと?それ相当心許してない?」
「違うんだよねぇ〜……この間正面からそんな関係じゃないって否定されたばっかりだし……」
「照れ隠しだよそれ絶対!かくなる上は……!」
真実は空中にウィンドウを出して三人で共有し、現在配信中であるナイアの動画を見る。
何をするのかと首を傾げる二人に裏垢で真実はコメントを打ち込む。
〈ナイアは恋愛経験あるの?〉
「ちょっ!直球すぎない!?」
「のらりくらりしてるのが悪いんだよ!殆どの質問答えるらしいし、いけるって!ほら、反応した!」
『おや、難しい質問だ。……簡潔に言うと、分からないかな。知っての通り、私は君達を知りたくてここにいるからね。まだそういった感情に解を持てていないんだ』
「くっ……!人外系ライバーを活かして回避してる!」
「賢いね、よし、これならどうだ!」
ノリノリで次は彩葉も裏垢でコメントを打ち込む。
芦花は正体をナイアの知っており、裏垢すら把握しているかもとコメントを打たずに静観する。
〈最近好きな人に振られました。とても苦しいです。ナイアはそういう経験ありますか?〉
『……そうか、大丈夫だよ。その感情は恥じるものでも、捨てるべきものでもない。凄く辛いだろうが受け止めて、また次に進めるはずだ。必ずしも、その人だけが幸せへの道とは限らないよ』
「……お?なんか妙な手応えあったぞ?」
「……これ、もしかして……」
〈ナイアはそういうことある?女の子にフラたこと〉
〈ナイア様がそんな経験あるわけないだろ!〉
〈めっちゃグイグイいくじゃん〉
〈でもちょっと気になる!〉
『……いや、この間見た映画の内容だよ。……友人と結末で意見が食い違ったが、私はそういうエンディングもありだと思っただけだ。むしろ、現実にはそういう終わりのほうがずっと多い』
「芦花がデートの時に見たやつ?」
「デッ……多分。確かにあのエンディングに肯定的だった。リアリストだし。……もうやめない?流石に恥ずいんだけど」
「あーもう、もどかしいなぁ。じゃあこれでどうだ!」
〈ROKAは?〉
ガタガタタンッ!!
やめようという意見を無視して、最後の爆弾を投下する。瞬間、ナイアが画面から大きな音と共に消える。
ビクリと肩を震わせる視聴者一同、すぐに帰ってきた彼は平然を装うが、その隙を見逃さない。
〈え、クリティカル?〉
〈そう言えば生放送の時たじたじだったな〉
〈まさか本当にそういう関係?〉
〈この間、ツクヨミで手繋いでんの見たぞ俺!〉
〈ナイロカかロカナイか、そこが気になるわ、あなた〉
『彼女とは……ただの友人だよ……それ以上でもそれ以下でも無いし、なれないよ。……私はなんといっても……邪神なのだから』
〈おいおい設定と混同してるぞ、動揺が見えるぜぇ!〉
〈ぺろっ、これは嘘をついている味!〉
〈美男美女の清純派カップルで炎上なんかしないよ。むしろご馳走様です〉
〈10000円スパチャ。ご祝儀です、お納めください〉
『あー、もうやめやめ、しつこいぞ君達。スパチャはありがたいけどそういうのじゃない!今日の配信は終わりだ。もう寝なさい。じゃあね、いあいあ〜』
そう言って強引に配信を切ったナイア。その様子を三人は呆けて見つめ、直後にヒートアップする。
「「「…………」」」
「どう考えても脈ありじゃん!?」
「ほら、やっぱり芦花の時だけ違うって!」
「そ、そうなのかな……」
頬を染めながら、自分のウィンドウに映る配信終了の文字を眺めていると一通のメッセージが届く。消すのが一瞬遅れた芦花はしまったと動きが停止する。そして、覗き込んでいた二人も同時に戦慄する。
『私は先に寝るよ。忙しそうだし、ご飯はテーブルに置いてあるからね。知っているとは思うけど、夜更かしは美容の天敵だよ。それでは、お休み』
「「……どっ、同棲……!?」」
「違っ……違う、違うんだって……あ~……!」
「そこまでしてて何故付き合っていない!?」
「私とかぐやはまだしもこれはアウトでしょぉっ!?」
「違う違う違う!隣!隣の部屋なの!私料理できないからたまに作ってもらってて……!」
「決めた!!明日芦花の家に行こう!」
「賛成、土曜日だし泊まりね!根掘り葉掘り聞くから!もちろんナイア君にはこのことは言わないこと!!」
「ご、後生ですから〜!!」
──ー
朝。休日のため少し遅く起きた芦花は、目まぐるしく過ぎた昨夜のことを思い出して悶絶する。
そしてさらに悶絶することに、スマホのポップアップには、なんと二人は今まさに芦花の家に向かっている途中らしく、道中の写真が送られている。
慌てて部屋を飛び出して声を上げる芦花に、驚いて肩を震わせるナイア。
「なんで朝からなの!!?」
「うゎっと、びっくりした。フレンチトーストは重かったかい?一応、もう11時くらいだけど」
「違う!えっと、ナイア今日休み!?」
「まぁ、そうだよ。何処かに行くのかい?」
「あぁ、えっと……!魔術!魔術でこの部屋からナイアの痕跡全部消せる!?」
心理学【失敗】
88【失敗】
減少値【3】
「…………待ってくれ、まずは状況を説明してくれ……流石の私でも傷つく。私は……君に何かしてしまったのかな……?それか……」
今にも泣きそうなほどに顔を歪ませ、焦げていくフレンチトーストを放置して落ち込むナイアに、焦りよりも罪悪感が勝った芦花は慌てて説明する。
「ご、ごめん。そうじゃないの!ナイアは好きだよ、違うくて、彩葉と真実が今から家に来るって!」
「……あぁ、そういうことか。全く……焦った。心臓が止まったよ……」
「ごめん……それで、出来る?」
「あぁ、出来るよ。ちょっと待ってね……」
ピンッポーン
「芦花〜、開けろ〜!!」
「もう来た……!待って、メイクしてない〜!」
「気にしないよ〜」
「ナイア、早く!」
鳴ってしまった合図。魔術を使う前に到着してしまった二人。流石の彼も慌てて部屋に戻りパソコンなどの私物や痕跡を虚空に放り込んで自らも姿を虚空へと消す。
その間に芦花は二人を家へと迎え入れる。
「い、いらっしゃい……なんでこんな時間……?」
「逃げそうだから」
「こういうのは不意打ちに限るのです」
「「いぇ~い」」
得意げに腕を組んでピースサインで笑う二人はリビングを見回して違和感に気付く。
目星【成功】
目星【成功】
「ふむふむ……ほほーう」
「な、何……」
「いや~?なんでマグカップが2つあるのかな〜って」
「1回、無くしたと勘違いしちゃって……」
「あれあれ〜?料理が苦手なはずの芦花ちゃんなのに、なんで砥石なんて玄人向けのものを持っているのかな〜?」
「な、ナイアが来たときに便利かなってー……」
「「あれれ~ナイアの配信と同じ台所だ〜??」」
「…………お……おみそれしました……」
「ナイア君どこ?今日シフト入ってないよ」
「……出てきて良いよー……」
二人の完璧すぎるリサーチに観念して手を挙げた芦花はナイアを呼ぶ。いつも通りのスーツ姿に素直に手を挙げながらナイアも奥の部屋から現れる。
「……二人共、ホームズもびっくりの推理力だね……」
「本当にいた!」
「真実隊長、容疑者確保!尋問の時間です!」
「うむ、二人共座るんだ!」
彩葉が敬礼して真実も悪ノリで聞き出そうという意思が見える。
芦花は取り敢えず準備とメイクを整えたいと洗面所へと向かう。
二人の行動を余計なお世話だと言わないのは、芦花自身、この状況でハッキリさせたかったからというのもあったのだった。
心理学【成功】【成功】
対抗心理学【成功】【成功】
「いつから?」
「2ヶ月程前からだね」
「同意?」
「もちろん」
「キッカケは?」
「互いに恩返しだね。詳しくは彼女の為にも言えないかな」
「くっ……流石、手強いね、ナイア君」
「ハッハハ、何のことかな」
「……えっと……お腹空かない?ほら、もうお昼だし……」
「あ、本当だ。何も考えてなかったね」
「そうだね〜、何か出前でも取る?」
「良ければ私が作ろう。三人共、何か食べたいものはあるかな」
「えっ、良いの!?じゃああれ食べたい!この間配信で作ってたやつ!」
「この間……あぁ、パエリアかな。いいよ、材料もあるし。芦花、手伝ってくれるかな」
「えっ、私も?」
「君の料理の練習にもなるよ。それに、お客さんは家主がもてなさないとね」
「やったー!芦花とナイア君の手料理だ〜!」
「良いの?ナイア君キッチンスタッフにも頼られてるから楽しみ〜」
純粋に喜ぶ二人。ナイアは冷蔵庫の扉で隠して虚空から食材を取り出し、芦花を台所に呼び、手際よく進めながらコソコソと話す。
「泊まるなら、私は何処かホテルでも取って1日離れておこうか?」
「二人は逃がすつもりないよ」
「……私のことは話すのかい?」
「この雰囲気で?」
「……そもそもなんで急に?私何かしてしまったかい?」
「……二人って意外とお世話焼きだから……あとメッセージ見られた」
「迂闊だったね……次があるか分からないが気を付けるよ。なんなら二人の記憶を弄って……」
「やめて。それしたらナイアのこと嫌いになるよ」
「すまない、二度と言わない」
会話しながらもナイアに鍛えられた芦花も手際よく副菜を仕上げていく。コソコソと話すため距離が近く、二人はそれをニヤニヤと眺める。
「杞憂だったりする?」
「ね、やっぱり両思いだってあれ。二人共顔違うもん」
テーブルを準備し、出来立ての料理を卓上に並べていく。手慣れた様子と阿吽の呼吸を見せられた二人は呆然としつつ、写真を撮って褒めちぎる。
「すっご〜!超美味しそう!」
「グルメ系インフルエンサーが相手だからね。気合をいれたよ」
「芦花全然上手じゃん!」
「……ナイアが教えてくれたから」
「私としては、最初に食べたオムライスも嫌いではなかったけどね」
「もう忘れてよ〜……」
「忘れないよ。君と過ごした大切な思い出なのだから」
「出た、ナイアワード!」
「何それ」
「ナイア君色んな人にそういう事言っちゃ駄目だよ!」
「え、すまない……芦花も嫌だったら言ってくれて良いんだ、控えるようにす──」
「嫌じゃないっ!」
「「「…………」」」
「……忘れて」
彩葉と真実の合いの手に心を乱されっぱなしの芦花はずっと取り乱したように失言を繰り返す。普段と様子の違う姿と、目の前に芦花の想い人である彩葉がいる状況に、ナイアは感情を押し殺して笑顔を作って話題を提供する。
「こほん、話題を変えようか。帝君のイベントは順調なのかい?」
「あ、そうそう。補欠参加ありがとうね」
「お安い御用だとも。応援しているよ」
「勝ったら帝様とMV……!絶対勝ちたい!ROKA、いろP、頑張ろう!」
「いろP?」
「あー、私のライバー名。曲とかライブとかやってるの」
「聞く?彩葉の曲、天才的だよ〜」
「歌か……是非。聴かせてもらおうかな」
Reply
流れ出す三人にとって懐かしく思い入れのある曲。別れを乗り越えた彩葉だが、噛み締めるように曲に聴き入り、二人は当時を思い出し、僅か一年に満たない懐かしさに浸る。不意に、ナイアが初見のはずの続きを口ずさむ。
「昨日の続き……しゃべりたかった……何処かで聞いたな」
「あぁ、カバーとか切り抜き……」
アイデア【成功】
「……思い出した、月だ」
びしりと、三人が固まる。繋げて歌い出した綺麗な音は、完璧に歌詞を紡いでいった。
月。二人にとってもその言葉は聞き過ごせない。目の前の男の正体に、思考が高速で回転を始めた。
かなり書きたいところまで来ました。
自分の想いを打ち明けられた芦花。
芦花って多分、女の子が好きなんじゃなくて、好きになったのが彩葉(女の子)だったってだけのタイプだと思うんです。
だから幸せにしたい。ナイア君、頑張って。