side渡我被身子
「そう言えば流水さんって、モテないんですか?」
「え?どうしたの急に。」
「いや、ふと思い返してみたら……流水さんって世界一可愛いのに口説かれたりナンパされたりしてる所あんまり見てないなって。」
今日は流水さんが雄英にいるので、お昼休み顔を出しに来ました。ちょうど良かったので前々から少しだけ気になってたことを聞いてみることに。
日常的に口説かれてますとかナンパされてますとか言われようものなら……
「うーん……少なくはなかったよ?」
「殺しますソイツ。誰ですか。」
「わー!!待って待って!!」
ソファから立ち上がった私を全力でソファに抑えつける流水さん。……今日の香水はちょっと甘めですね。私好みです。
「もー!被身子ちゃんの言う通り私が世界一可愛いなら、ナンパのひとつやふたつあってもおかしくないでしょぉ!?」
「……それは……そうですが……」
「もう。……私成人してるのにこんな身長だから、一部の層から大層人気があるみたいで……色々変な人に声掛けられるんだよね。」
「…………。」
ロリータ・コンプレックスって人達ですか。まぁ流水さんは合法ロリですからね。その手の人には大好物でしょう。
「もちろん全部警察行きだよ?それ以外には……最近だとそういうのがほんのちょっとだけ増えたかなぁ〜。ファンレターとか酷いものだしね。」
「……ふーん。私という婚約者がいながら声をかけてくる異常者がまだ居るのですね。流水さん。これは早急に結婚式を開きましょう。大規模なやつで世界に知らしめましょう。」
「暴走禁止ーー!!!結婚式も何もあなたまだ学生でしょ!そんなのだめだめ!せめて雄英を卒業してからにしなさーい!」
「…………はい。」
私はまだ学生です。法律上流水さんはまだ誰のものでもないです。…………だから……ほんの少しだけ……不安です。
「…………私ね。被身子ちゃんナシじゃ生きていけないんだ。」
「え?急にどうしました?」
「被身子ちゃんが居ないと楽しくない。被身子ちゃんが居ないと意味が無い。……そもそもさ。私は被身子ちゃんのモノでしょ?不安なら名前書いてみる?……首輪つけてみる?こんな……布なんかじゃなくて。誰にもちぎれないような硬くて強い首輪♪」
流水さんが自らのチョーカーを少し引っ張る。私が流水さんにクリスマスプレゼントであげた物です。ずーーーーっと使ってくれてます。……もうボロボロなのに。
ちなみに流水さんから貰ったブレスレットは、学校に付けてくる訳にはいかないので家にあります。
「それは……嬉しい提案ですが……」
「……私ね?最近は首にチョーカーがないと少し寂しくなっちゃった。これ付けてると被身子ちゃんに首を抑えられてる気がして……ふふふっ……ずっと被身子ちゃんを感じられて嬉しいんだ。」
「流水さん……」
そこまで……そこまでチョーカーに対して想ってくれてたなんて。流水さんを独占するためにチョーカーをあげました。私のものだぞって。私だけの流水さんだぞって。皆にわかるように。
「私狂ってるの。被身子ちゃんに。何されてもいいって思ってる。本当に。何でも。」
「……そんな……都合が良すぎますね?」
「そうだよ?私は被身子に都合のいい女なんだからさ……もっと独占してくれていいんだよ?」
「……え?」
流水さんが椅子から立ち上がり、私が座ってるソファ……私の隣に腰を降ろす。
「……最近さ?私を信用してくれてるのはわかるんだけど……もっと汚い感情向けて欲しいなって……」
「……汚い感情?」
流水さんが私の肩の頭を乗せる。……かぁいい!
「うん。だーって……私がどれだけ被身子ちゃんを嫉妬させようとしても……被身子ちゃんが向ける感情は外部なんだよ〜?……寂しくなっちゃうなぁ〜?」
「嫉妬……させようと……?」
この女……もしかして……
「んふふ……ねね……被身子ちゃん?こーんな性悪な女……嫌い?」
「……今晩覚えててくださいね。」
「うふふ♪意気地無しって言いたいところだけど……そろそろ昼休み終わっちゃうもんね?……じゃ……最後にこれだけ……」
流水さんが私のほっぺに口付けを。そのままスイーっと自分の椅子に戻って行った。
「……もう。口じゃなくて良かったんですか?」
「我慢できなくなっちゃうよ?お互いね?」
「はぁーーっ……流水さん……魔性の女過ぎますよ。」
「んふふふふ♪」
私の彼女は魔性の女。私特攻過ぎますよ。理性が持ちません。
さっきまでの不安はどこへやら……今晩は絶対めちゃくちゃにします。決定です。