side渡我被身子
「……君が1人とか珍しいこともあるもんだ。」
「今日は流水さんお仕事なんですよ。寂しいですか?」
「ハハッ君ほどじゃないさ。」
「ふふふ。」
食堂。目の前には物間くん。1年生の頃に少し仲良くなってから時々話す仲です。
今日は私はお弁当なんですが、物間くんはハンバーグらしいです。
右手のナイフで切ってから、左手のフォークで運ぶ。
……なんか慣れてますね?
「……なんだい?」
「いや?慣れてるなと。不快だったらすみません。」
「まぁ……最低限人が不快に思わない程度のマナーは弁えているさ。」
学校の前に銅像立ましたもんね。下手なことできないですよ。きっと。
下級生からすごい尊敬されてますもんね。肩身が狭そ〜……
「それでもA組を煽るのは辞められないんですね?」
「ハッハァ!それとこれとは別さ!」
「元気そうで何よりです。……はて?そういえば私は面と向かって煽られたことはあまりないですね?」
「君には効かなそうだからね。それに下手な事で煽ると倍返し以上を貰いそうだ。」
「よくわかってるじゃないですか。」
「まぁね。君ともなんだかんだ関わってきている分嫌でも分かるよ。」
「そうですか。」
個性で嫌な思いした同士、なんだかんだお互いの事が分かってるんですよね。親近感があるというかなんというか。
「そういえば進路は決まりました?」
「とりあえず大学を出て……それ以降はヒーローをやる。どこかの事務所に入って独立するよ。」
「へぇ〜。……てか私の周りの人は大体そうですね。大学出てヒーローやって。高卒でヒーローやる人も居るみたいですけど。」
「僕個人としてはできることを増やしておきたいからね。」
「わかります。」
「……君は?」
「流水さんに高卒で雇ってほしいってお願いしたんですけど却下されたので、養護教諭二種と医師免許取りに行きます。」
ここからまだ8年くらい学園生活です。長いですねぇ……
「へぇ!医師免許!?大変だろ?」
「別に勉強で困ってる事は特にないですが、ひとつあるとすれば流水さんと関わる時間が減ることが大変です。」
「……君ならそうだろうね。」
「流水さんも今大学に行きながらって感じなので私も追っかけ入学ですね。」
「…………あの人なんでもできるね?」
「なんでもできますよ?私の流水さんなので。」
「ははは!見せつけてくれるね?」
「はい。事実です。」
……今日のお弁当も美味しかった。流水さんも食べてくれてるかな?
「ご馳走様。先に失礼しますね?」
「早いね?少しくらい待ってくれてもいいんじゃないか?」
「変な噂が立つのが嫌なのでやめときます。」
「ハハハッ!そりゃそうだ。」
物間くんはどれだけ祭り上げられても物間くんですね。何となく安心しました。
…………はぁ。早く流水さんと会いたい。